6月の行事・食べ物・季語・草木茶花まとめ|食の歳時記

6月|食の歳時記
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6月の食の歳時記では、梅雨時期の行事や行事食、湿気の多い季節にぴったりな旬の食材、草木茶花や季語について紹介します。雨の季節を楽しみながら、さっぱりとした旬の味覚を取り入れましょう。

食の歳時記|6月の概要・特徴

6月 食材 歳時記

梅雨入りし、しっとりとした空気が広がる6月。紫陽花が咲き誇り、雨音が心を落ち着かせてくれる季節です。
新生姜や梅、みょうがなど、さっぱりとした味わいの食材が旬を迎えます。湿気が多くなる時期、爽やかな食材を取り入れて体調を整えましょう。

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6月の主な行事と行事食|歳時記

行事日付行事食
芒種ぼうしゅ6月上旬ごろ和菓子
入梅にゅうばい11日ごろ~
夏至21日ごろたこ
みょうが
うどん
焼き鯖
半夏生餅
父の日第3日曜日

6月は祝日がない月です。そして、梅雨がありどんよりとした雨の日が多くなります。

  • 芒種
    芒種(ぼうしゅ)は稲や麦などの種を蒔く頃、という意味を持つ二十四節気のひとつです。行事食は特にない。6月16日が和菓子の日ということもあり、和菓子が合う
  • 入梅
    にゅうばいとは梅雨をあらわす言葉です。行事食は特にないが、入梅のころに旬を迎えるのは鰯、梅、そらまめ、ピーマン、トウモロコシなどです。
  • 夏至
    一年のうちでもっとも昼が長い日。地域により夏至に食べるとよいものがある。
  • 父の日
    父に感謝を表す日。行事食はない。国によって日にちに違いがある。セルビアは1月6日でブルガリアは12月26日と幅広い。

6月|草木茶花の楽しみ方

6月は梅雨の時期に入り、しっとりとした空気の中で草花が映える季節です。
アジサイや花菖蒲、クチナシなどが咲き、雨に濡れる姿が一層風情を感じさせます。特に「アジサイ」は梅雨を象徴する花として親しまれ、色の変化も楽しめます。

梅雨の季節はお部屋に花を取り入れて気分を晴れやかに。紫陽花など旬の花をお花の定期便
で楽しんでみませんか?

6月の花【紫陽花(あじさい)】

花の色がよく変わることから、別名で「七変化(しちへんげ)」「八仙花(はっせんか)」とも呼ばれる

6月の花【花菖蒲(はなしょうぶ)】

花の色は、白、桃、紫、青、黄など多数あり、絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5,000種類あるといわれている

梅雨の訪れとともに、しっとりとした美しさを持つ草木が見ごろを迎える6月。
アジサイや花菖蒲、クチナシなどが雨に映え、独特の風情を醸し出します。
このページでは、6月に楽しめる草木茶花の種類や特徴を一覧で紹介します。

甘茶あまちゃ野甘草のかんぞう笹百合ささゆり芍薬しゃくやく
 露草夏菊なつぎく草アジサイくさあじさい鉄せんてっせん
ななかまど唐松草からまつそう連理草れんりそう月見草つきみそう
そけい鹿子草かのこぐさ待つ宵草まつよいぐさ紅の花べにのはな
松本草まつもとそうウツボ草うつぼぐさ谷卯つ木たにうつきしもづけ
木槿むくげ河骨こうほね水連すいれん小草おぐさ
羽衣草はごろもそう紅額草べにがくそうつゆ萩つゆはぎそばな
車百合くるまゆり菩提樹ぼだいじゅ岡虎の尾おかとらのおおとぎり草おとぎりそう
ヤブレ笠やぶれがさかるがや矢筈草やはずぐさ銀蠟梅ぎんろうばい
竹島百合たけしまゆり雨萩あまはぎ夏萩なつはぎ萼あじさいがくあじさい
夏菊なつぎく三日草さんばくそう河原撫子かわらなでしこ梅雨椿つゆつばき
柘榴ざくろ丁字草ちょうじそうぎぼし玉しだたましだ
ストケシヤ  

6月|季語・古称について

6月は梅雨に入り、しっとりとした雨の風情を楽しむ季節です。
「水無月(みなづき)」という古称は、水が豊富な時期でありながら「無」を「の」と読むことで、「水の月」という意味を持ちます。
季語には「梅雨」「蛍」「夏至」などがあり、雨の情緒や夏の訪れを感じさせる言葉が多くあります。

鮎(あゆ)

“清流の女王”とも呼ばれる美しい川魚。独特の香りとほろ苦さがあり、塩焼きや天ぷらとして日本の夏を代表する味覚です。

桜桃(さくらんぼ)

さくらんぼ(桜桃)は、果物の中でも旬の時期がとても短く、わずか2~3か月ほどしか収穫されません。

しっとりとした雨が風情を添える6月には、梅雨にちなんだ季語が多くあります。
水無月、梅雨、蛍、夏至など、湿り気のある美しい日本語が使われてきました。
このページでは、6月の季語・古称について一覧で紹介します。

水無月みなづき朔月さくげつ季月きげつ旦月たんげつ
風待月かぜまちづき鳴神月なるかみづき青水無月あおみなづき涼暮月すずくれづき
梅雨つゆ魚簗やな船料理ふなりょうり風鈴ふうりん
ほたる昼顔ひるがお紫陽花あじさいあやめ
杜若かきつばた芒種ぼうしゅ夏至げし嘉祥かじょう
余花よか田植たうえ鮎解禁あゆかいきん入梅にゅうばい
竹酔日ちくすいじつ衣替ころもがえ燕子花かきつばた蜜柑の花みかんのはな
栗の花くりのはな椎の花しいのはな梔子の花くちなしのはなあおい
十薬じゅうやく蝸牛かたつむり青蛙あおがえる河鹿かじか
桑の実くわのみさくらんぼゆすらうめ青梅あおうめ
紫蘇しそ枇杷びわ誘蛾灯ゆうがとう火取虫ひとりむし
水馬あめんぼ浮草うきくさ花藻はなも藻刈もかり
あゆ鵜飼うかい夜釣りよづり青芒あおすすき
茅の輪くぐりちのわくぐり   

6月の英語表記と和風月名

英語では「June」

略語はJun/Jun./jun/jun.

和風月名「水無月」(みなづき)

旧暦の6月は現在の7月ごろ。
「水無月」という名前には「水が無い月」と思われがちですが、ここでの「無」は「の」を意味する古語で、「水の月」という解釈が一般的です。
この月は田んぼに水を張る季節であり、田植えが終わり梅雨の雨がたくさん降る時期でもあります。雨の恵みが大地を潤し、夏の準備を整える重要な季節です。

【異名】その他の呼び名

  • 風待月(かぜまちづき)
  • 常夏月(とこなつづき)
  • 涼暮月(すずくれづき)
  • 神鳴月(かみなりづき)
  • 葵月(あおいづき)
  • 松風月(まつかぜづき)

これらの呼び名は、梅雨の雨や涼しさ、田植えが終わった田園の景色を映し出しています。6月は雨に濡れる紫陽花が美しい風景を作り出し、夏の到来を感じさせる月でもあります。雨音に耳を傾けながら、穏やかな気持ちで過ごせる特別な季節です。

6月|旬の食材~野菜・果実

12月が旬の野菜ー人参

人参(にんじん)

冬人参と春夏人参があり、春夏人参は7月で旬が終わります。甘味とみずみずしく柔らかい歯応えが特徴で乾燥や貯蔵をされずにすぐ出荷されるのでほぞんできる期間は冬人参に比べて短い。

12月が旬の野菜ーケール

ケール

青汁の原料として知られるケールですが、春作と冬作があり味わいが違う。春作はストレスなくケールが育つので苦味も少ない。収穫から日が経つほど苦みが増していく。苦みが気になる時は下茹ですると軽減される。

「7月で旬が終わる野菜|大蒜 にんにく(garlic)

にんにく(大蒜)

刻んだり、すりおろすことで細胞が壊れて、香り成分の「アリシン」が多く発生する。アリシンは殺菌作用がある
▼上手なにんにくの選び方
ずっしりと重さを感じるもの。固くて全体的に丸みを帯びているもの。

6月|旬の食材~魚介類~

7月で旬が終わる魚介類|夏の魚介類|蝦蛄 しゃこ(Mantis shrimp)

蝦蛄 (しゃこ)

旨味は蟹や蝦よりも一段上で高価。殻が硬く、素手で剥くのが難しい。茹でてハサミなどを使って殻をむく。蝦蛄の卵巣を「かつぶし」と呼ばれる。

7月で旬が終わる魚介類|夏の魚介類|さくらます 桜鱒

桜鱒(さくらます)

サケ科サケ属の一種。桜が咲くころに水揚げされるのでサクラマスと名前がついたと言われる。鮭とサクラマスの違いは収穫時期と脂の量だと言われる。鮭よりサクラマスの方が脂が多い

7月で旬が終わる魚介類|夏の魚介類|鳥貝 とりがい(Japanese egg cockle)

鳥貝(とりがい)

二枚貝としてはやや高価で寿司ネタとしての需要が高い。貝殻のままや活けの状態での流通は少ない。刺身と言っても生ではなく足の部分を軽く湯がいたものをいう。
▼味わい強い甘みと旨味に加え、程よい食感がある。

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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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