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クロマグロとメバチマグロの旬は?
美味しい時期や漁期に違いはあるの?
寿司や刺身で人気のマグロですが、実は種類によって旬の時期や味わいが大きく変わります。特にクロマグロ(本マグロ)とメバチマグロは、漁期や脂ののり方が異なり、食べ頃を知っていると同じマグロでも美味しさの感じ方が全然違います。
本記事では、現役和食調理師の視点から「クロマグロとメバチマグロの旬と漁期の違い」をわかりやすく解説。さらに、それぞれの旬におすすめの食べ方も紹介します。
クロマグロとメバチマグロの旬
メバチマグロの旬
| ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ |
|---|
クロマグロの旬 ~成魚~
| ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ |
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クロマグロ(メジマグロ/ヨコワ)の旬 ~若魚~
| ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ |
|---|
クロマグロは「本マグロ」と呼ばれ、日本で最も高級とされるマグロです。特に冬(12月〜2月)にかけて脂がのり、濃厚な旨味を楽しめます。
成魚は大トロ・中トロの部位が絶品です。
幼魚(メジマグロ)は春から初夏にかけて水揚げが多く、さっぱりとした赤身の味わいが特徴です。
一方、メバチマグロは秋から冬(10月〜2月)にかけて旬を迎えます。クロマグロに比べると脂の量は控えめですが、クセのない赤身が食べやすく、刺身や丼ものに人気。漁獲量も多いため、スーパーや回転寿司などで広く親しまれています。
クロマグロは「冬に脂がのった濃厚な旨味」
メバチマグロは「秋から冬にかけて味わえるさっぱりとした赤身」
が魅力です。同じマグロでも、旬の時期を知って食べることで味わいの違いをより楽しめます。
クロマグロとメバチの比較表
| 種類 | 旬(美味しい時期) | 主な漁期(水揚げ) |
|---|---|---|
| クロマグロ (本マグロ/成魚) | 冬 (12月〜2月) | 初夏〜冬 (津軽海峡・日本海など) |
| クロマグロ (メジマグロ/幼魚) | 春〜初夏 (4月〜6月) | 初夏中心 |
| メバチマグロ | 秋〜冬 (10月〜2月) | 秋に漁獲ピーク (太平洋沖など) |
クロマグロ(成魚)
脂がのり、大トロ・中トロは濃厚。赤身もしっかり旨味がある。
クロマグロ(幼魚)
脂は控えめでさっぱり。若魚ならではの軽い旨味。
メバチマグロ
赤身が中心でクセがなく食べやすい。
クロマグロとメバチマグロの漁期

クロマグロ(本マグロ)の漁期
- 冬(12月~2月)が美味しさのピークで、脂ののったほんのり甘い旨味が楽しめる時期です
- ただし、産地によっても旬のタイミングが変わります。例えば、青森県・大間では9月~12月が脂がのる時期ですが、同じ青森県の深浦町では6月~7月。やや小ぶりですが、ほどよく脂がのりしっとりとした赤身が特徴です。
- さらに、沖縄海域はクロマグロの産卵場とされており、4月~7月には延縄漁による漁獲が盛んになります
メバチマグロの漁期
- 秋から冬(10月~12月頃)は日本近海で水揚げが増える代表的な漁期です
- 一方で、春(4月~5月)には銚子から金華山沖にかけて、回遊してくる国産のメバチマグロが獲れ、春にも旬を迎える地域もあります
- 産地や漁法によって異なる漁期があるため、「春の獲れたて」「秋~冬の脂あり」の両方で旬を楽しめるのが特徴です
簡単まとめ(漁期の違い)
| マグロの種類 | 主な漁期(水揚げ時期) | 備考(産地や季節性による違い) |
|---|---|---|
| クロマグロ(本マグロ) | 冬 (12月~2月) | 大間では9~12月 深浦では6~7月 沖縄では4~7月の産卵場漁期あり。 |
| メバチマグロ | 秋~冬 (10月~12月) | 春(4~5月)にも銚子・金華山沖での水揚げあり。 |

現役和食調理師のヒント
漁期と“脂のって美味しい旬”は必ずしも一致しません。たとえば、春に獲れたメバチは脂が控えめな場合もありますが、新鮮さが魅力。『漁期=出回る時期』『旬=味の最も良い時期』と明確に分けて考えると、選ぶ楽しみが広がります。
旬による味わいの違い

クロマグロ(本マグロ)
クロマグロは冬にかけて脂がたっぷりとのり、大トロはとろけるような甘み、中トロは脂と赤身のバランス、赤身は濃厚な旨味が味わえます。
特に真冬のクロマグロは、寿司店でも「最高の食べ頃」とされ、脂の甘さと旨味の深さが際立ちます。
幼魚のメジマグロは春から初夏が中心で、脂は少なめでさっぱりとした赤身が特徴。あっさりとした口当たりで、漬け丼などにすると旨味が際立ちます。
メバチマグロ
メバチマグロは秋から冬にかけての旬に、赤身にほどよい脂が入り、しっとりとした食感になります。
クロマグロほどの濃厚さはありませんが、クセのないすっきりとした旨味があり、家庭で食べる刺身や寿司ネタとして親しまれています。
一方で春の漁期に獲れるメバチは脂が少なく、さっぱりとした赤身の美味しさを楽しめます。漬けやたたきにすると風味が引き立ちます。
クロマグロとメバチマグロの旬による味わい比較
| 種類 | 脂のり | 赤身の特徴 | 美味しい旬の味わい |
|---|---|---|---|
| クロマグロ (成魚) | ◎ | 濃厚で旨味が強い | 大トロの甘み 中トロのバランス 赤身の深いコク |
| クロマグロ (メジ) | △ | あっさり、爽やか | 軽い口当たり 漬けに合う |
| メバチマグロ | ○ | クセが少なく食べやすい | さっぱりした旨味 刺身や丼に |

現役和食調理師のヒント
クロマグロの冬は“濃厚な旨味を堪能する贅沢な旬”。一方、メバチの秋冬は“家庭で楽しめる気軽な旬”。どちらも味わいが違うからこそ、食べ分ける楽しみがあります。
旬のマグロを美味しく食べる方法

クロマグロ(本マグロ)
冬に脂がのったクロマグロは、刺身や寿司でシンプルに味わうのが一番。大トロや中トロは口の中でとろける脂の甘みを堪能できます。
赤身は濃厚な旨味があるので、醤油やわさびで引き立てるのが王道です。
また、幼魚のメジマグロは脂が控えめなので、漬け丼やステーキ風に調理すると赤身のあっさり感を美味しく楽しめます。
メバチマグロ
秋から冬の旬を迎えたは、刺身や丼物に最適。クセが少なく食べやすい赤身なので、家庭の食卓にもぴったりです。
脂が少なめの春獲れメバチは、漬けやユッケ風、たたきにすると旨味が引き出されます。
煮付けや照り焼きにしても臭みが出にくく、マグロ料理の幅を広げやすいのがメバチの魅力です。

現役和食調理師のヒント
クロマグロは“そのまま贅沢に”、メバチは“ひと手間加えて家庭料理に”。旬ごとの味わいを意識すると、同じマグロでも食べ比べが楽しくなりますよ。
まとめ|旬を知って美味しいマグロを楽しもう
クロマグロとメバチマグロは、同じマグロでも旬の時期や味わいが大きく異なります。
- クロマグロ(本マグロ/成魚) … 冬(12月〜2月)が旬。脂ののった濃厚な味わいが魅力
- メジマグロ(本マグロ/幼魚) … 春〜初夏が中心。脂が少なくさっぱりとした赤身
- メバチマグロ … 秋〜冬(10月〜2月)が旬。クセがなく食べやすい赤身が人気
旬を意識して選ぶことで、それぞれのマグロの美味しさを最大限に味わうことができます。
クロマグロは寿司や刺身で贅沢に、メバチは漬け丼や煮付けなど家庭料理で気軽に楽しむのがおすすめです。

現役和食調理師のヒント
寿司店でクロマグロを味わう日もあれば、家でメバチマグロを漬け丼にして楽しむ日もある。旬を知ることで、マグロはもっと身近で贅沢な食材になります。
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