4月のポストコーヒーは、ペルー・コンゴ・ブルンジの3種類。キャラメルの甘さが心地よい「アンデスブルー」、深煎りらしいキレを楽しめる「ニャマザサ ダーク」、しっかり苦味がありつつ後味が軽い「ムランビ」。今月は 浅煎り〜深煎りまで幅広い“飲み比べセット” という印象でした。
この記事では、現役調理師の視点で、
フレーバー・香り、味の方向性、どんな人に合うか を3豆それぞれ正直にレビューします。
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今月届いた豆のラインナップ
ペルー アンデスブルー
コンゴ ニャマザサ ダーク
ブルンジ ムランビ
※ 詳細レビューは後述
個別レビュー
ペルー アンデスブルー
焙煎度:中煎り
産地:ペルー
フレーバー&香り
キャラメルやミルクチョコの甘さに、ナッツの香ばしさが重なり、後味にはオレンジや白桃、レモングラスのような爽やかな果実感。甘い香りと黒糖のようなコクもほんのり感じられる、優しいアロマ。
味の方向性
最初はオレンジを思わせる軽やかな酸味があり、後半はキャラメルの甘さやまろやかなコクが広がる“甘み×ほろ苦さ”のバランス型。濃厚すぎず、飲み疲れしない穏やかな味わいで、ホットでもアイスでも飲みやすいタイプ。
この豆が合う人
甘みとほろ苦さのバランスを重視する人
深煎りほど重くなく、まろやかで飲みやすいコーヒーが好きな人
毎日飲める「クセのない味」を求める人
焼き菓子やチョコと合わせて楽しみたい人
フルーティさとコクの両方をほどよく感じたい人
コンゴ ニャマザサ ダーク
焙煎度:深煎り
産地:コンゴ共和国
フレーバー&香り
深煎りらしいダークチョコレートの香りに、ローストナッツのような香ばしさ。加えて、ハーバルな後味やメープルのような甘い香りがふわっと抜け、心地よい余韻が続くタイプ。
味の方向性
しっかりとしたコクとまろやかな苦味が中心。深煎りながら苦味が強すぎず、後味はスッキリとキレがあり、嫌な酸味もなし。ほんのり甘みも感じられ、ブラックでもミルクでも飲みやすい“軽めの深煎り”という印象。
この豆が合う人
深煎り好きだけど“重すぎる苦味”は苦手な人
朝の一杯をスッキリ飲みたい人
チョコレートや焼き菓子に合わせて楽しみたい人
甘い香り+ほろ苦さのバランスが好きな人
ブラックでもミルクでも楽しみたい人
日常的に飲める深煎りを探している人
ブルンジ ムランビ
焙煎度:深煎り
産地:ブルンジ
フレーバー&香り
深煎りらしい香ばしさとしっかりした苦味の香りが最初に広がり、クリーミーさとハーバルな余韻がふわっと残るタイプ。豆粉の香りがとても良く、鼻に抜けるローストナッツのような香りが心地よい。
味の方向性
力強い苦味とコクが中心の深煎り。重すぎず、口当たりは柔らかくクリーミー。深煎りの中でもバランスが良く、後味はスッキリとキレがあり、余韻のハーバル感も心地よい。しっかり飲みごたえがありつつ、日常的に飲めるタイプ。
この豆が合う人
深煎り好きで、強い苦味もしっかり楽しみたい人
チョコレートや焼き菓子・カフェオレと合わせて飲む人
朝の目覚めにガツンとしたコーヒーを求める人
苦味・コク・香りのバランスの良い“王道の深煎り”を探している人
スッキリした後味も欲しい人
今月のまとめ
今月は、浅煎り〜深煎りまでバランスよく揃った3種類で、飲み比べの満足度が高いセットでした。
ペルー アンデスブルー
キャラメルやミルクチョコの甘さに、ほのかなオレンジの爽やかさ。甘味・苦味・コクのバランスが良く、誰でも飲みやすい“まろやか系”。焼き菓子や穏やかな休日にぴったり。
コンゴ ニャマザサ ダーク
深煎りらしいダークチョコの苦味とコクながら、後味はスッキリ。ハーバルなキレがあるので、ブラック派でもミルク派でも楽しめる万能タイプ。甘いものとの相性抜群。
ブルンジ ムランビ
しっかりした苦味と香ばしさ、クリーミーな口当たりが魅力の“深煎り好き向け”コーヒー。飲みごたえがありつつ後味は軽やかで、朝の一杯やカフェオレにも最適。
3種類とも方向性が違い、甘さ・苦味・果実味・コクのバランスを幅広く楽しめる組み合わせでした。深煎りが多めで、コクのあるコーヒーが好きな人に特に刺さる月だったと思います。
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現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)
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