長芋の旬
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ながいも
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長芋には2回の旬があります:
- 秋堀り(12〜1月):皮が薄くみずみずしい収穫直後の新物。
- 春掘り(4〜5月):冬の間休眠し、甘みと粘りが凝縮された独特の風味。
技術の向上で1年中流通していますが、特に12〜1月と4〜5月は品質が格別です。
長芋の解説

「長芋(ながいも)」は、日本を代表する山芋の一種で、生でも食べられる数少ない芋類として親しまれています。英語では Chinese yam(チャイニーズ・ヤム) と呼ばれ、ねばりのある独特の質感が特徴です。
見た目は細長く、表面は薄い皮に覆われ、内部は真っ白で水分を多く含んでいます。すりおろすと「とろろ」として味わえるほか、千切り・輪切り・短冊切りでも料理に幅広く使えます。
味と食感の特徴
- シャキシャキとした食感(生食時)
- すりおろすととろとろ&強い粘り
- 加熱するとホクホクした優しい食感に
- 味わいはほのかに甘く、クセがないため和洋中どれにも合う
このページは「長芋」について説明しています
やまと芋はコチラ→大和芋 やまといも(Yamato yam)
自然薯はコチラ→自然薯 じねんじょ(Japanese yam)
長芋と良い食べ合わせ
長芋は味にクセがなく、粘りやシャキッとした食感を活かせる万能野菜です。和食を中心に、さまざまな食材との相性が良好です。
相性が良い主な食材一覧
- 卵:とろろ卵ごはん、オムレツの具材などに
- 納豆:ねばねば食材同士で腸活にもおすすめ
- まぐろ・かつお:刺身と合わせて「山かけ」に
- オクラ・モロヘイヤ:夏のネバネバ食材と好相性
- だし・醤油:シンプルな味つけが粘りと風味を引き立てる
- 鶏肉・豚肉:炒め物やとろろ鍋にするとまろやかな味わいに
- チーズ:グラタン風に焼くとホクホクでコクのある仕上がり
栄養バランスを考えるなら、たんぱく質系(魚・卵・肉)+緑黄色野菜+発酵食品(納豆や味噌)との組み合わせがおすすめです。
和食だけでなく、洋風・中華風にも展開しやすいため、家庭料理における“名脇役”といえる存在です。
長芋の保存方法
長芋は水分が多く傷みやすいため、保存方法を工夫することで風味や粘りを長持ちさせることができます。
【常温保存】
- 皮つきのまま新聞紙で包み、冷暗所へ
気温が15℃以下なら1〜2週間保存可能。直射日光や湿気を避けてください。
【冷蔵保存】
- カットした長芋はラップに包んで冷蔵庫へ
断面が空気に触れると変色するため、ラップで密着させて保存。
冷蔵での保存期間は4〜5日程度が目安です。
※すりおろした場合は、レモン汁や酢を数滴加えると変色防止になります。
【冷凍保存】
- すりおろして冷凍:製氷皿や小分け容器で冷凍可能(1ヶ月以内)
- 短冊・輪切りで冷凍:加熱調理用に。ラップ+ジップ袋で保存
冷凍後は食感がやや変わりますが、とろろや汁物、炒め物に活用できます。
美味しい長芋の選び方
長芋を選ぶときは、皮の状態・重量感・形状をよく観察しましょう。粘りとシャキシャキ食感がしっかり味わえる、質の良いものを見極めるためのポイントは以下のとおりです。
✅ 選び方のポイント
- 皮にハリがあり、しなびていないもの
→ 乾燥や劣化が少なく、鮮度が高い証拠です。 - ずっしりと重みがある
→ 水分をしっかり含んでおり、みずみずしく粘りも豊か。 - 傷や黒ずみ、ひび割れがない
→ 傷みやすい野菜なので、表面の状態は重要です。 - 切り口が白く変色していない(カット品の場合)
→ 新鮮な証で、時間が経つと茶色に変色します。
購入後すぐに使い切れない場合は、皮つきのまま保存することで風味を保ちやすくなります。
※スーパーではカットされたものが多く見られるため、断面の色もよく確認しましょう
主な品種群
- 自然薯
- だいじょ
- やまといも
長芋の栄養素(食品成分表)
ながいも(生)塊根
可食部100g当たり
| 栄養素 | 値 | 単位 |
|---|---|---|
| 廃棄率 | 10 | % |
| エネルギー | 64 | ㎉ |
| 水分 | 82.6 | g |
| タンパク質 | 2.2 | g |
| 脂質 | 0.3 | g |
| 食物繊維(総量) | 1.0 | g |
| 炭水化物 | 13.9 | g |
| ナトリウム | 3 | ㎎ |
| カリウム | 430 | ㎎ |
| カルシウム | 17 | ㎎ |
| マグネシウム | 17 | ㎎ |
| リン | 27 | ㎎ |
| 鉄 | 0.4 | ㎎ |
| 亜鉛 | 0.3 | ㎎ |
| 銅 | 0.10 | ㎎ |
| マンガン | 0.03 | ㎎ |
| ヨウ素 | 1 | ㎍ |
| セレン | 1 | ㎍ |
| クロム | – | ㎍ |
| モリブデン | 2 | ㎍ |
| ビタミンA(レチノール) | – | ㎍ |
| ビタミンA(β-カロテン) | – | ㎍ |
| ビタミンD | – | ㎍ |
| ビタミンE(トコフェロールα) | 0.2 | ㎎ |
| ビタミンK | – | ㎍ |
| ビタミンB1 | 0.1 | ㎎ |
| ビタミンB2 | 0.02 | ㎎ |
| ナイアシン | 0.4 | ㎎ |
| ビタミンB6 | 0.09 | ㎎ |
| ビタミンB12 | – | ㎍ |
| 葉酸 | 8 | ㎍ |
| パントテン酸 | 0.61 | ㎎ |
| ビオチン | 2.2 | ㎍ |
| ビタミンC | 6 | ㎎ |
長いもの栄養素についてまとめ
- 高カリウム&低ナトリウム:水分代謝の観点で扱いやすい食材。味付けの塩分を控えても「とろろ」の粘りと甘みで満足度を出しやすい。
- B群(B1・パントテン酸)をそこそこ確保:主食に合わせるとエネルギー代謝の相性が良い(とろろご飯・麦とろなど)。
- 水溶性成分の扱い:アク抜きや酢水さらしは短時間で。長くさらすとカリウムなど水溶性ミネラルが溶け出しやすい。
- 食物繊維は1.0 gで“ほどほど”:整腸狙いなら、海藻・オクラ・納豆など粘り系や食物繊維が多い食材を合わせるとバランスが取りやすい。
長芋の漢字・英語表記

「長芋」は英語で Chinese yam(チャイニーズ ヤム) と呼ばれます。アジア原産の山芋の一種で、日本では主に「ながいも」として親しまれ、生でも食べられる粘りのある食材として知られています。
欧米では「yam(ヤム)」という言葉がサツマイモのような芋類全般に使われることもありますが、Chinese yamは主にアジア系の粘りのある山芋を指します。とくにヘルシー食材やヴィーガン料理の食材として人気があります。
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