三つ葉(みつば)とは?天然みつば・栄養・組み合わせ・野生との違いを解説|和食に欠かせない香味野菜

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みつばの英語.漢字表記

三つ葉は、和食でよく使われる香りのよい葉野菜のひとつです。

  • 漢字表記:三つ葉(みつば)
  • 英語表記:”Japanese parsley” または”Japanese hornwort”や”mitsuba

海外では「Japanese parsley(日本のパセリ)」と呼ばれることが多く、見た目が似ていることからそう表現されます。ただし、三つ葉はパセリとは風味が大きく異なり、より繊細で上品な香りが特徴です。

また、料理のレシピサイトや英語圏の食材紹介では、日本語そのままの「mitsuba」で紹介されていることも多くあります。


📌 他の野菜や魚の英語表記を知りたい方はこちら
👉 食材の英語名 一覧表を見る

みつばの旬

根三つ葉

切り三つ葉

天然三つ葉

季節ごとの旬の食材をもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。▶ 旬の野菜・魚介【年間カレンダー】

三つ葉とは~解説~

三つ葉の写真。旬や特徴、栄養について解説します。
三つ葉 みつば(Janese-honeywort)。旬の時期や栄養素については本文で詳しく解説しています。
  • 原産は日本
  • セリ科ミツバ属の多年草
  • その名の通り葉は3枚付いている
  • 主な生産地は千葉、愛知、静岡
  • 香りが大事なので香りを失わないように調理する
  • 独特の香り成分は「ミツバエン」や「クリプトテーネン」
  • 日本原産の香味野菜で、セリ科に属する
  • 茎が細く、3枚の葉が特徴的な見た目をしている
  • 上品で爽やかな香りがあり、吸い物・茶碗蒸し・和え物などに使われる
  • 香り成分は「クリプトテーネン」「ミリスチシン」などで、独特の風味を持つ
  • 食用としては糸みつば(軟白栽培)切りみつば(露地)、根みつば(水耕栽培)の3種類がある
  • 緑が濃く、シャキッとしたものが新鮮。香りが飛びやすいため、調理直前に加えるのがポイント

みつばの栄養

  • エネルギーは100gあたり約13kcalと非常に低カロリー
  • β-カロテン、ビタミンC、カリウム、カルシウム、鉄分などをバランスよく含む
  • 特にビタミンKの含有量が高いのが特徴
  • 食物繊維も含み、風味とともに食感も楽しめる
  • 栄養は葉に多く含まれるため、生で刻んで使うと効率よく摂れる

天然(野生)の三つ葉

  • 春~初夏にかけて天然(野生)の三つ葉が山間部や川辺で自生し、山菜としても楽しまれる
  • 「野生 みつば」は流通量が少なく、風味が強いとされる
  • 自生しているものは葉が大きく、茎がしっかりして見た目が少し違う

三つ葉の保存方法

  • 痛みが早く長期保存に向かない
  • キッチンペーパに包み、ビニール袋に入れ野菜室
  • 保存時には根元のスポンジは外しておく方が良い
  • 乾燥すると香りがなくなるので注意
  • 生や茹でて冷凍できる
    【冷凍】生のままサッと洗い、水気を切って冷凍
    【冷凍】サッと茹で、冷水にとり、水気をよく切って冷凍

三つ葉の主な品種

  • 切り三つ葉=茎がやや太く、「葉セロリ」に似ている。主に関東で出回り、関西ではあまり見かけない
  • 根三つ葉=細く、牛蒡の先のような根がついている
  • 糸三つ葉=ハウスで水耕栽培されているので年中出回る
  • サラダ三つ葉

みつばとよく合う組み合わせ

  • みつば × 卵 × だし:茶碗蒸しやかき玉汁の風味付けに
  • みつば × 豆腐 × ごま:冷奴に刻み三つ葉とごまを合わせて
  • みつば × 鶏肉 × 醤油:雑炊や吸い物の仕上げに添えると香りUP
  • みつば × しいたけ × 大根:和風スープやおひたしに
  • みつば × ごはん × だし:三つ葉の炊き込みご飯、香りが引き立つ

三つ葉の栄養素(食品成分表)

根三つ葉
可食部100g当たり

栄養素茹で単位
廃棄率035%
エネルギー1919
水分92.992.7g
タンパク質2.31.9g
脂質0.10.1g
食物繊維(総量)3.32.9g
炭水化物3.94.1g
ナトリウム45
カリウム270500
カルシウム6452
マグネシウム1821
リン5464
1.21.8
亜鉛0.20.2
0.070.07
マンガン0.350.42
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)20001700
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)1.41.1
ビタミンK150120
ビタミンB10.030.05
ビタミンB20.050.13
ナイアシン0.41.0
ビタミンB60.040.06
ビタミンB12
葉酸4366
パントテン酸0.270.33
ビオチン
ビタミンC1222
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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