桃(もも/Peach)とは?旬・栄養・保存・品種・相性の良い食材まで解説【peach in Japanese】

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ももの漢字・英語表記

英語表記peach(ピーチ)
 発音記号:/piːtʃ/

漢字表記:桃(もも)
 古代中国では不老長寿の象徴とされ、日本でも「桃の節句」に見られるように、縁起の良い果物とされています。果樹としても古くから親しまれてきました。

ももの旬(美味しい時期)

もも

ももの旬は6月下旬~8月中旬ごろです。特に7月中旬〜8月上旬が最盛期で、全国各地から出荷がピークを迎えます。

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ももとは ~解説~

桃 もも(Peach)

もも(桃/Prunus persica)はバラ科モモ属の果樹。
甘く香りのよい果肉とみずみずしさが特徴です。
中国原産とされ、日本には弥生時代には伝来していたと考えられています。

✅ ももの主な特徴

  • 果肉の色による分類
     - 白肉種:やさしい甘さ、繊細な香り(白鳳・あかつきなど)
     - 黄肉種:甘みと酸味のバランスが良く濃厚(黄金桃・黄貴妃など)
  • 果肉のかたさによる分類
     - かため(しっかり)系:歯ごたえがあり日持ちしやすい
     - やわらか系(とろける):熟すと果汁があふれるような食感
  • 皮ごと食べられる新品種も増えており、近年は家庭用・ギフト用ともに需要が伸びています。
現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

桃は「日本の夏の代表的な果物」として親しまれ、節句や贈答、スイーツなどにも幅広く利用されます。

相性の良い食材・食べ合わせ

桃はそのまま食べるだけでなく、塩気や酸味のある食材、乳製品、和素材と合わせることで、甘みがより引き立ちます。前菜やスイーツなど幅広く活用できます。

✅ 桃と相性の良い食材

相性の良い食材活用例・特徴
生ハム
フェタチーズ
岩塩
生ハムメロンならぬ「生ハム桃」はワインに合う前菜に
ヨーグルト
リコッタチーズ
クリームチーズ
桃のやさしい甘みと調和。スムージーやデザートにおすすめ
ブルーベリー
いちじく
ぶどう
フルーツサラダや冷たい和風甘味に
寒天
豆乳
黒蜜
和スイーツにぴったり。桃寒天、桃豆乳プリンなどに応用可
ミント
バジル
レモンバーム
爽やかな香りを添えて、ドリンクやデザートにアクセントを
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現役和食調理師のヒント

桃は熱を加えてもおいしく、軽くソテーしてチーズと合わせるのもおすすめです。和洋問わずアレンジ自在です。

桃の保存方法

桃はデリケートな果物です。果肉のかたさによって保存方法を使い分けることが大切です。

✅ 丸ごとの桃(カット前)

状態保存方法保存期間ポイント
かたい桃常温
(直射日光を避ける)
2〜3日程度常温で追熟させる。香りが出てやわらかくなったら食べ頃。
やわらかい桃冷蔵
(ポリ袋or新聞紙+野菜室)
1〜2日程度乾燥と低温障害を防ぐため、新聞紙や袋で包んで保存。

※冷蔵しすぎると甘みが減少します。食べる2〜3時間前に冷やすのがおすすめです。

✅ カットした桃

保存方法保存期間ポイント
ラップ+冷蔵当日中〜翌日レモン汁をふって酸化防止を。密閉容器で保存。
冷凍保存約1ヶ月皮をむいて一口大にカットし、冷凍用袋に。スムージーやソースに使えます。
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現役和食調理師のヒント

熟しすぎた桃はジャムやソースに加工して冷凍保存すれば、風味を無駄なく楽しめます。

主な品種

桃には多くの品種があり、果肉の色・収穫時期・食感によって分類されます。ここでは日本でよく見られる代表的な品種をご紹介します。

✅ 白肉種

  • 白鳳(はくほう)
     果汁が多く、果肉はやわらかくとろけるような食感。7月中旬が最盛期。
  • あかつき
     糖度が高く香りも良い人気品種。福島県を中心に栽培される。
  • 川中島白桃(かわなかじまはくとう)
     晩生種で日持ちがよく、しっかりした果肉が特徴。

✅ 黄肉種

  • 黄金桃(おうごんとう)
     果肉が黄色く、ほどよい酸味と濃厚な甘さ。加熱にも向く。
  • 黄貴妃(おうきひ)
     糖度が高く見た目も鮮やか。高級品種として流通。

✅ その他の品種

  • なつっこ(白肉・かため)
     食感がしっかりしていて甘みも強く、食べごたえがある。
  • まどか(大玉)
     果汁たっぷりでやわらかく、贈答用にも人気。
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現役和食調理師のヒント

品種によって「追熟の有無」や「保存性」に差があるため、購入時期と用途に合わせて選ぶのがポイントです。

桃の栄養素 ~食品成分表~

もも(生)
可食部100g当たり

栄養素黄肉種白肉種単位
廃棄率1515%
エネルギー4838
水分85.488.7g
タンパク質0.50.6g
脂質0.20.1g
食物繊維(総量)1.91.3g
炭水化物13.410.2g
ナトリウム1
カリウム210180
カルシウム34
マグネシウム67
リン2118
0.10.1
亜鉛0.10.1
0.060.05
マンガン0.030.04
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン21
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)140
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)1.30.7
ビタミンK1
ビタミンB10.020.01
ビタミンB20.020.01
ナイアシン0.70.6
ビタミンB60.010.02
ビタミンB12
葉酸85
パントテン酸0.150.13
ビオチン0.20.3
ビタミンC68
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

▶ 栄養の全体像を知りたい方はこちら
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現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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