栗(くり)とは?旬・栄養・保存・食べ方・英語表記まで徹底解説!

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栗の旬 ~おいしい時期~

くり

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栗とは ~解説~

栗 くり(Chestnut)
  • イガ=皮、鬼皮=果肉、渋皮&中身=種
    ※イガは他の果物でいう皮に当たる
    ※一般的に栗の皮だと思われている鬼皮が果肉
    ※渋皮とその中身が種
  • ケーキの“モンブラン”は、栗とは関係ない
    ※フランス語で“モン”は山、“ブラン”は白という意味
  • 日本一の栗の木が山形県にある(樹齢は300年以上と推定される)
  • 皮に艶があり重い物が良い
  • ブナ科の落葉樹で、日本では縄文時代から親しまれてきた食材
  • 外皮(鬼皮)と渋皮に覆われた堅い殻の中に実がある
  • 秋の味覚を代表する食材で、旬は9〜10月ごろ
  • 生栗、茹で栗、焼き栗、甘露煮など、用途が広い
  • 和菓子や栗ごはん、モンブランなど和洋問わず多くの料理に使われる
  • 渋皮煮など手間はかかるが、手作りの美味しさは格別

栗の栄養素

  • でんぷんが主成分で、ほくほくした食感
  • ビタミンCを含む珍しい穀類様食材(加熱しても壊れにくい特性)
  • 食物繊維が比較的多く、整った食生活を支える
  • カリウム・葉酸・ビタミンB群なども含まれている
  • 脂質が少なく、自然な甘さが特徴

おいしい栗の見分け方

  • 鬼皮(外側の硬い皮)に張りがある
  • 鬼皮の茶色が濃い
  • 指で押してもブカブカしていない
  • 白いブツブツがついていない
  • 座(底の部分)に黒っぽい箇所がない
  • 座がベトベトしていない

栗の下処理方法

手軽な栗の食べかた
(1)沸騰した湯に生栗を入れる
(2)中火にして40分から50分ゆでる
(3)ゆで上がったら、やけどしないように注意し、包丁で縦半分に切る
(4)中身をスプーンですくい取って食べる

鬼皮のむき方
(1)生栗を熱湯に10分つけておく
(2)包丁で座(ザラザラした面)を少し切り落とす
   ※切りすぎると渋皮に傷がつくので注意する
(3)座と反対側に切り込みを入れ、①の湯に戻す
(4)座の部分から鬼皮を引っ張るようにして剥く

時間がある時は
(2)(3)の工程後に水に浸け、一晩おく

渋皮のむき方
(1)沸騰した湯に鬼皮をむいた栗を入れる
(2)1分から2分ゆでる
(3)火を止めて鍋から出す
(4)手で触れるくらいに温度が下がるまで待つ
(5)手で渋皮をむく

栗と相性の良い食材

  • 栗 × ごはん × ごま塩:秋の定番「栗ごはん」に
  • 栗 × 砂糖 × 醤油:甘露煮や煮物の甘辛味に
  • 栗 × 鶏肉 × 出汁:炊き込みごはんや煮物に風味をプラス
  • 栗 × 小豆 × もち米:おこわ・ぜんざいに季節感を演出
  • 栗 × 生クリーム × チョコレート:洋菓子(モンブラン・トリュフ)に最適

保存方法

  • 栗は傷みやすいのでなるべく収穫した日に食べるのがおすすめ
  • ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存する(0℃付近が良い)
  • 常温放置すると鬼皮と渋皮の間についた卵が孵化するので注意

主な品種

  • 銀寄(ぎんよせ)
  • 利平(りへい)
  • 筑波
  • 丹沢
  • ぽろたん

栗を使った料理

  • 栗の渋皮煮
  • 栗の甘露煮
  • 栗きんとん
  • 栗ご飯
  • 栗まんじゅう
  • 焼き栗

栗の栄養素 (食品成分表)

日本ぐり
可食部100g当たり

栄養素甘露煮茹で単位
廃棄率020%
エネルギー232152
水分40.858.4g
タンパク質1.83.5g
脂質0.40.6g
食物繊維(総量)2.86.6g
炭水化物56.836.7g
ナトリウム71
カリウム75460
カルシウム823
マグネシウム845
リン2572
0.60.7
亜鉛0.10.6
0.150.37
マンガン0.751.07
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)2424
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)0
ビタミンK0
ビタミンB10.070.17
ビタミンB20.030.08
ナイアシン0.31.0
ビタミンB60.030.26
ビタミンB12
葉酸876
パントテン酸0.181.06
ビオチン
ビタミンC26
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

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栗の英語・漢字表記

Chestnut
Japanese chestnuts

栗は漢字で「栗(くり)」と書きます。秋を代表する食材として、季語としても用いられます。

英語では「chestnut(チェスナット)」と表記されます。ヨーロッパ栗(European chestnut)やアメリカ栗(American chestnut)と区別されることもあり、日本の栗は「Japanese chestnut」と呼ばれることもあります。

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現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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