パプリカの漢字は 「黄青椒(こうせいしょう)」 です(当て字)。
「青椒」は中華料理の青椒肉絲(チンジャオロース)の“青椒”と同じで、ピーマン(青い唐辛子系の野菜)を指す言い方として使われます。そこに「黄(黄色)」が付いて、“黄色いピーマン風=パプリカ” というイメージの漢字になっています。
なお、色に合わせて「赤青椒」「橙青椒」などの表記を見かけることもありますが、スーパー表記はカタカナの「パプリカ」が一般的です。
野菜の漢字を一覧表で確認したいときはコチラが便利です▶野菜の漢字一覧表190種
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パプリカの英語・漢字表記

漢字表記
黄青椒(こうせいしょう)
「パプリカ」には正式な漢字は存在しませんが、まれに「黄青椒(こうせいしょう)」という当て字が使われることがあります。ただし一般的ではないため、料理名やスーパーの表記ではカタカナの「パプリカ」が一般的です。「青椒(チンジャオ)」は中華料理名でも使われる言い方で、ピーマン(青い唐辛子系の野菜)を指す表現として知られています。そこに「黄(黄色)」が付いて、“黄色いピーマン風の野菜”=パプリカというイメージで使われる漢字です。
英語表記
paprika
英語では「paprika」は2つの意味があります
- paprika
→ スパイス(乾燥パウダー)としての意味が強い(特にハンガリー料理) - bell pepper(ベルペッパー)
→ 野菜としてのパプリカ(赤・黄・オレンジの甘いピーマンのようなもの)
※日本語の「パプリカ(野菜)」を英語で説明するなら、bell pepper が通じやすいことが多いです。
野菜・果物の漢字一覧表190種|50音順で探しやすい – japanese-food.net

現役和食調理師のヒント
日本では「パプリカ」は野菜の名前として使われますが、英語では粉末スパイスと区別して“bell pepper”と呼ぶことが多いので、レシピ検索のときは注意が必要です。
パプリカの旬 ~おいしい時期~
パプリカ
| ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ |
|---|
パプリカの旬は「7月〜10月ごろ」
パプリカの国内産の旬は初夏から初秋です。
特にハウス栽培では5月下旬から出回り始め、夏にかけて最盛期を迎えます。
一方、冬から春にかけてはオランダや韓国などの輸入品が中心で、通年手に入りますが、国産の完熟パプリカは夏がもっとも甘くて香り豊かです。
【保存版】8月|旬の野菜と果物【一覧表】 – japanese-food.net
パプリカとは~解説~

- 植物学的にはトウガラシと同じ仲間
- ピーマンに比べてサイズが大きくて肉厚で甘味がある大型種
- 見た目はピーマンに似ていますが、苦味が少なく、肉厚で甘みが強いのが特徴
- パプリカの栄養は色によって異なる
- 完熟した赤・黄・オレンジのパプリカは、ビタミンCやカロテンが豊富
- 香辛料としてのパプリカは、果肉を粉末状にしたものもあるが、辛味のあるものも存在する
色によって味・栄養が異なる
| 色 | 味の特徴 | 主な栄養素 |
|---|---|---|
| 赤 | 甘みが強くジューシー | β-カロテン、カプサンチン |
| 黄 | あっさりしてクセが少ない | ビタミンC、ルテイン |
| オレンジ | 甘さと酸味のバランスが良い | β-クリプトキサンチン |
ピーマンとの違いは?
パプリカとピーマンは同じ品種群ですが、パプリカは熟してから収穫するため色鮮やかで甘く、ピーマンよりもサイズが大きく、栄養価も高いのが特徴です。
パプリカと相性の良い食材 ~色別~
赤パプリカ × 旨み食材
甘みとコクが強く、加熱でさらにジューシーに。
- 鶏もも肉(ソテー・炒め物)
- 豚バラ肉(味噌炒め)
- トマト(ラタトゥイユやマリネ)
- 玉ねぎ・ズッキーニ(夏野菜とのグリル)

現役和食調理師のヒント
赤パプリカの甘さはバルサミコ酢や味噌とも好相性。
黄パプリカ × 酸味やさっぱり系
クセが少なく、ほのかな甘みがあるためさわやかな食材と相性◎
- レモン・ライム(マリネやサラダ)
- 白身魚(カルパッチョ・南蛮漬け)
- キュウリ・セロリ(さっぱり副菜)

現役和食調理師のヒント
香味野菜や柑橘類と合わせると、後味がすっきり仕上がります。
オレンジパプリカ × コクのある食材
赤・黄の中間の風味で、味のバランスがとりやすい万能型
- チーズ(モッツァレラ、フェタなど)
- アボカド(サラダ・ディップ)
- 卵(オムレツ・ピクルス)
- ハム・ソーセージ(彩りも◎)
パプリカの保存方法
パプリカは肉厚で水分が多いため、正しく保存しないと傷みやすい野菜です。
以下の方法で保存すれば、鮮度と栄養を長持ちさせることができます。
冷蔵保存(約1週間)
【丸ごと保存|目安:1週間〜10日】
- 表面の水気があれば、軽く拭く
- キッチンペーパーで包み、ポリ袋(または保存袋)へ
- 冷蔵庫の野菜室で保存(低温すぎる冷蔵室より野菜室が無難)
【カット後|目安:4〜5日】
- 傷みやすいのは 種とワタ。カットしたら先に取って、切り口の水分も拭き、ラップでぴったり包んで野菜室へ。

現役和食調理師のヒント
「しなび」は乾燥サイン。ラップが甘いことが多いので、切り口を密閉すると復活しやすいです。ぬめり・酸っぱい臭い・カビが出たら食べないでください。
冷凍保存(約1か月)
生のままでも加熱後でも冷凍可能です。冷凍したものは凍ったまま炒め物などに利用することができます。冷凍すると食感が柔らかくなるので、加熱調理向きです。丸ごと冷凍するよりもカットして冷凍するのがおすすめ。
【冷凍の手順】
- 洗って水気を拭く
- 種とワタを取り除く
- 使いやすい大きさにカット
- 保存袋に入れて冷凍庫へ

現役和食調理師のヒント
パプリカは皮が厚くて傷みにくそうに見えて、実はデリケート。冷蔵では乾燥、冷凍では食感に注意。大量に手に入ったら、グリルしてマリネやペーストにする保存レシピもおすすめです。
長期保存は「漬け(ピクルス/甘酢漬け)」が便利
冷蔵・冷凍よりも“常備菜”として便利なのが 酢の力を使った漬け。お酢には食品をいたみにくくする(静菌・防腐)働きが知られていて、暑い時期の常備菜にも相性がいいです。
材料(作りやすい分量)
- パプリカ…2個(赤・黄どちらでもOK)
- 玉ねぎ…1/4個(あれば)
- 【ピクルス液】
- 酢…200ml
- 水…200ml
- 砂糖…大さじ2(甘めが好きなら大さじ3)
- 塩…大さじ1(ピクルス用/食塩)
- お好み:にんにく1片、ローリエ1枚、黒こしょう(粒)、唐辛子少々
作り方(10分+冷蔵)
- 保存容器(瓶/タッパー)をよく洗う(熱湯を回しかけて乾かすと安心)
- パプリカはヘタと種を取り、細切りorひと口大に切る。玉ねぎも薄切り。
- 鍋に【ピクルス液】を入れてひと煮立ち(1〜2分)させ、砂糖と塩を溶かす。
- 容器に野菜とスパイスを入れ、熱いピクルス液を注ぐ(全体が浸かるように)
- 粗熱が取れたらフタをして冷蔵庫へ。半日〜1日で食べられ、1〜3日置くと味がなじみます。
保存の目安
- 冷蔵で保存し、清潔な箸/トングで取り出す
- 目安:おいしさ重視なら2〜3週間、状態が良ければ最大3か月を目安に(濁り・異臭・ガスっぽさ・カビがあれば破棄)

現役和食調理師のヒント
ピクルス液は薄めすぎると保存が利かなくなります。野菜はピクルス液にしっかりつかるようにしましょう(液に漬かってない部分から傷んできます)
パプリカの品種・種類|大きさ・甘さ・辛さの違い
パプリカは品種名がたくさんありますが、料理で迷わないためには 「甘い系」「辛みが出る系」「小さい系」 の3つで押さえると分かりやすいです。ここでは代表的な呼び名をまとめます。
甘くて肉厚(いわゆる“パプリカ”系)
- スイートペッパー
甘みが出やすく、肉厚で加熱しても崩れにくいタイプ。炒め物・グリル・詰め物に向きます。 - フルーツパプリカ
甘みが強めで、生でも食べやすいイメージの呼び名(品種名というより“タイプ名”として使われることもあります)。サラダやマリネ向き。 - カラーピーマン
赤・黄・オレンジなど色の呼び名。熟すほど甘みが出やすいので、彩り目的にも便利です。
小さくて使いやすい(弁当・つまみに◎)
- ミニパプリカ
一口サイズで、焼いても生でも扱いやすい。ピクルスやグリルの付け合わせにも相性◎。
形が細長い/辛みが混ざることがある(用途を選ぶ)
- バナナピーマン
細長い形。品種によっては辛みが出るタイプもあるので、辛さが苦手なら少量から試すのがおすすめ。 - ライムホルン
細長い(角がある)形の甘唐辛子系として紹介されることが多い呼び名。加熱すると風味が立ちやすいので、焼き・炒め向き。
色が白い(加熱向きで使いやすい)
- ホワイトピーマン
白っぽい色味。苦みが出にくいタイプとして扱われることが多く、炒め物・スープに向きます。
名前として見かけることがある品種
- アナスタシア
品種名として紹介されることがあるタイプ(※流通では品種名が表示されないことも多いので、売り場では「色・形・肉厚」で選ぶのが現実的です)。

現役和食調理師のヒント
スーパーでは品種名まで書かれていないことが多いので、迷ったら 「肉厚で重みがある=加熱向き」「小ぶり=生・漬け・弁当向き」「細長い=辛みが混ざることがある」 という見分け方が実用的です。
パプリカ100gの画像
下記の食品成分表の参考に。手のひらサイズの半分(種やヘタを取る)で100gです。

パプリカの栄養素|食品成分表
赤・黄ピーマン (生)
| 栄養素 | 黄 | 赤 | 単位 |
|---|---|---|---|
| 廃棄率 | 10 | 10 | % |
| エネルギー | 28 | 28 | ㎉ |
| 水分 | 92.0 | 91.1 | g |
| タンパク質 | 0.8 | 1.0 | g |
| 脂質 | 0.2 | 0.2 | g |
| 食物繊維 (総量) | 1.3 | 1.6 | g |
| 炭水化物 | 6.6 | 7.2 | g |
| ナトリウム | – | – | ㎎ |
| カリウム | 200 | 210 | ㎎ |
| カルシウム | 8 | 7 | ㎎ |
| マグネシウム | 10 | 10 | ㎎ |
| リン | 21 | 22 | ㎎ |
| 鉄 | 0.3 | 0.4 | ㎎ |
| 亜鉛 | 0.2 | 0.2 | ㎎ |
| 銅 | 0.04 | 0.03 | ㎎ |
| マンガン | 0.15 | 0.13 | ㎎ |
| ヨウ素 | – | – | ㎍ |
| セレン | – | – | ㎍ |
| クロム | – | – | ㎍ |
| モリブデン | – | – | ㎍ |
| ビタミンA (レチノール) | – | – | ㎍ |
| ビタミンA (β-カロテン) | 160 | 940 | ㎍ |
| ビタミンD | – | – | ㎍ |
| ビタミンE (トコフェロールα) | 2.4 | 4.3 | ㎎ |
| ビタミンK | 3 | 7 | ㎍ |
| ビタミンB1 | 0.04 | 0.06 | ㎎ |
| ビタミンB2 | 0.03 | 0.14 | ㎎ |
| ナイアシン | 1.0 | 1.2 | ㎎ |
| ビタミンB6 | 0.26 | 0.37 | ㎎ |
| ビタミンB12 | – | – | ㎍ |
| 葉酸 | 54 | 68 | ㎍ |
| パントテン酸 | 0.25 | 0.28 | ㎎ |
| ビオチン | – | – | ㎍ |
| ビタミンC | 150 | 170 | ㎎ |
色別・栄養の使い分け
- 赤は“抗酸化トリオが濃い”:ビタミンC・E・β-カロテンが黄より高め。彩り+栄養で生食や短時間加熱のメインに。
- 黄は“ビタミンCをしっかり”:Cは赤と同等レベルで高く、味は穏やか。サラダやピクルスで量を食べやすい。
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参考文献
農林水産省→ハウス内で栽培されたパプリカ


