手軽に食べられて、さっぱりしていて、それでいて“物足りなさがない麺料理”を探している──
そんな時にちょうどいいのが、Oisixのミールキット 「豚しゃぶと丘ひじきの香味梅だれうどん」 です。
今回は現役調理師として実際に作って味わった本音レビュー をまとめました。梅だれの酸味がだれることなく、豚しゃぶの甘みと丘ひじきのシャキ感がしっかり主役になる、“軽いのに満足度が高い一杯”というのが率直な印象です。調理はほぼ “ゆでる・和える・盛り付ける” の3工程で完結。
忙しい日でも負担なく作れますが、味の仕上がりや具材の鮮度次第で評価が変わるタイプでもあります。
この記事では、
- 味・香り・食感の本音レビュー
- 調理工程と手間
- ボリューム感と満足度
- メリット・デメリット
- 盛り付けやアレンジのポイント
を、調理師視点でわかりやすく解説します。まずは、結論からお伝えします。
Oisixをまだ続けるか迷っている方へ
▶ 現役調理師が本音で評価|Oisixは“どんな人に向くのか”を3分で判断できます
※本記事には広告が表示されます。
結論|このミールキットはどんな人に向いている?
【結論】
梅と豚しゃぶの組み合わせで“夏でも食べやすい”さっぱり系うどん。
豚の旨味がだし全体を支え、梅の酸味が後味を軽く仕上げる。
軽めの食事がほしい人に最適/ガッツリ系を求める人には物足りない。
梅だれの酸味が強すぎず、豚しゃぶの旨味と合わせることで“酸っぱさではなく爽快感”が残る一杯です。食欲が落ちる季節でもスッと喉を通り、冷蔵庫から出してすぐ作れる点も使い勝手が良いところ。一方で、満腹感を求める人は副菜(おにぎり・冷や奴・揚げ物)を合わせたほうがバランスが取れます。
実際に作ってみた感想(調理師視点の“リアル”)

調理の手間・作業工程
おかひじきとオクラを茹でたゆで汁をそのまま豚を茹でるのに使えるのは、このミールキットの最大の効率ポイント。余計な鍋を増やさず、早く調理できる。
ただし、麺を茹でる湯は別途必要。ここだけ避けられないが、うどんの茹で時間は 約4分 なので、その間に具材の水気を切ったり盛り付け準備ができる。
→ 総じて手間は少なく、工程の無駄がない“上手い設計”。
味(梅×豚しゃぶ×うどんのバランス)
味のベースは梅だれの酸味とだし感で、暑い日でも食べやすい“夏向けのさっぱり系”。豚しゃぶを加えることで、物足りなさを感じやすい梅味の麺にしっかり旨味が乗る。
梅とうどんの相性も良く、麺がツルッと喉を通るので、食欲が落ちている日でも食べやすい仕上がり。
ボリューム・満足度
女性なら1人前でちょうど良い量だが、男性やしっかり食べたい人にはやや軽め。
特に“つるっと食べられる”和え麺系は、満腹感よりも爽快感が先に立つため、おにぎり・冷奴・小鉢などが1品あると満足度は大きく上がる。→ 食べやすさと軽さを重視したい人向け。がっつり派は副菜必須。
メリット・デメリット
メリット
- さっぱり系で季節を問わず食べやすい
梅だれとうどんの相性がよく、重さがないため「夏バテ」に良い - 調理の手間が極めて少ない(実質“茹で時間だけ”)
おかひじき・オクラを茹でた同じ湯で豚しゃぶが仕上がるため、工程も片付けもシンプル。 - 梅だれの完成度が高い(既製品っぽさがない)
酸味の角が立たず、塩味・旨味・甘味のまとまりがよい。「梅=酸っぱいだけ」と思っている人ほど違いを感じやすい。 - 丘ひじきの食感がアクセントになる
シャキシャキ感が単調なうどんにリズムを生み、完成度が一段上がる。
デメリット
- 量は少なめ(男性は特に物足りる可能性大)
麺だけだと腹持ちは弱い。おにぎりや副菜を合わせる前提で考えると満足度が安定する。 - 酸味が苦手な人には不向き
梅だれの完成度が高いとはいえ“梅らしい酸味”はしっかり残る。甘めの味付けが好きな人は合わない可能性がある。
盛り付け・アレンジの提案

豚しゃぶの置き方
豚しゃぶ・オクラ・丘ひじきは、下味をつけるために和えてから“1つの具材”として扱うのがベスト。盛り付けるときは、茹でたうどんの中央に山を作るように乗せると、見映えが良く、食べる時も全体に絡みやすい。
- 具材は“立体感”を意識して中央に寄せる
- 麺は軽くほぐして円形に広げ、具材を中央にまとめる
- 豚の薄さを活かし、折りたたまず“ふわっと”重ねるのがコツ
梅だれのかけ方
付属の梅だれは、角が少なくまとまりの良い味なので “全量使い切り”でも問題なし。心配ならまずは半量だけかけて味見するのが良い。味は麺の水切りによって塩味・酸味の立ち方が変わることを覚えておくとよい。しっかり水切り→梅ダレ半量がベスト
香味を足して一段レベルを上げるアレンジ
このミールキットは酸味がポイントなので、香味系の追加が非常に相性が良い。
梅干し(叩き) :酸味を足して食欲がない日でも進む
鰹節 :旨味が加わり、全体が丸く仕上がる
長芋 :短冊切りがおすすめですが、すりおろしても◎
量・保存・再加熱について
量はやや控えめで、特に男性だと単品では物足りない印象。女性ならうどん1杯でちょうど良い量ですが、しっかり食べたい場合は おにぎりなど、軽い副菜を1品足すと満足度が上がります。
再加熱は不可。
今回のキットは茹で麺を使用しているため、時間が経つとコシが失われます。調理したら その日のうちに食べきる前提 で扱ったほうがよいです。
保存期間は「到着日+1日」程度。
Oisixの品質保証も同様で、特に オクラと丘ひじきの鮮度の落ちやすさ に左右されます。冷蔵庫で保管する際は、パック内の水滴や湿気が溜まらないよう注意すると品質が保ちやすいです。
総評|リピートはあり?
暑い季節には間違いなくリピートします。
梅の酸味が強すぎず、豚しゃぶの旨味と丘ひじきの食感が合わさることで、さっぱりなのに物足りなさを感じにくい一皿 に仕上がっています。
調理工程がほぼ“茹で時間だけ”という手軽さも強みで、夏場の食欲が落ちる時の救世主枠。一方で、量は軽めなので男性はご飯を合わせる前提で考えると満足度が高まります。
「さっぱりした麺が食べたい」「梅とうどんの組み合わせが好き」「暑い日でも失敗なく作りたい」という人には十分におすすめできる内容です。

あわせて読みたい
やみつきケールサラダ|調理師レビュー
チキンサルサ|調理師レビュー
オイシックス「肉汁つけうどん」

現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)
和食の世界で25年以上。旬の食材や家庭でできる調理のコツを、やさしく、わかりやすくお届けしています。料理がもっと楽しく、おいしくなるきっかけになれば嬉しいです。
▶ プロフィールを見る