花オクラ(とろろあおい)とは?旬・食べ方までやさしく解説【黄蜀葵】

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とろろあおい(花おくら)のおいしい時期

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とろろあおい(花おくら)

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とろろあおい(花オクラ)の旬は夏~初秋(6月~8月)
とくに真夏の7月~8月にかけて花が多く咲き、品質も良くなる時期です。

朝に咲いた花はその日のうちに収穫されるのが基本で、夕方にはしぼんでしまうため、鮮度が命の食材とされています。店頭ではあまり見かけない珍しい野菜ですが、夏の直売所や産直市場では出会える可能性が高くなります。

花が開きすぎていない、ふっくらとしたつぼみ~半開きの状態が最も美味しいタイミングとされ、見た目も美しいため、料理の彩りにも最適です。

とろろあおい(花おくら)とは ~解説~

黄蜀葵 とろろあおい(Aibika)

とろろあおい(黄蜀葵/きそくき)は、アオイ科トロロアオイ属の植物で、別名「花オクラ」としても知られています。
見た目はオクラの花に似ていますが、オクラとは別種で、花を食用とする珍しい夏野菜です。

主な特徴

  • 花の直径は10cm前後と大きく、淡い黄色で見た目が美しい
  • 味はクセが少なく、ほんのり甘みとぬめりがあり、柔らかい食感
  • 生のままでも、軽く湯通ししても美味しく食べられる
  • 見た目と食感を活かしてサラダや酢の物、天ぷらなどに重宝される

特に暑い夏場に、見た目の華やかさとさっぱりした食味で食欲をそそることから、料理の彩りとしても人気の高い食材です。家庭菜園でも育てられることがあり、一部の地域では観賞用としても親しまれています。

  • 別名「花オクラ」「おうしょっき」
  • とろろあおいはオクラに似た花を咲かせることから花オクラと呼ばれる
  • エディブルフラワーとして花を食べて楽しめる
  • オクラとは別の品種
  • 実は不味く食用にはならない
  • 花弁を生のままサラダや天ぷら、湯がいて酢の物にして食べる
  • 特有のヌメリがあり美味
  • 一日で落ちてしまうので、市場にはほとんど出回らない

とろろあおい(花おくら)の選び方

とろろあおい

新鮮なとろろあおい(花オクラ)を選ぶには、花の開き具合と花びらの状態に注目しましょう。

選ぶときのポイント

  • 花びらがふっくらと閉じ気味で、ややつぼみに近いもの
     → 開きすぎた花は時間が経っており、風味やぬめりが落ちます。
  • 花びらに張りとツヤがあり、しおれていないもの
     → ハリがあるほど収穫が新しく、みずみずしさが残っています。
  • 変色や黒ずみがないものを選ぶ
     → 特に花びらの縁が茶色くなっている場合は避けましょう。
  • がく(花の根元部分)がしっかりしているもの
     → がくがしなびていると鮮度が落ちています。

とろろあおいは収穫後の劣化が早いため、購入した当日または翌日までに食べるのがおすすめです。
見た目の美しさと食感を楽しむには、できるだけ新鮮なものを選びましょう。

とろろあおい(花おくら)の保存方法

とろろあおいは非常にデリケートな野菜で、収穫から時間が経つほど風味やぬめりが落ちやすいため、基本は当日中の消費がおすすめです。

冷蔵保存する場合

  • 1輪ずつキッチンペーパーでやさしく包む
  • ラップまたは保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てて保存
  • 花びらが重ならないようにし、できるだけ潰れないように注意
  • 保存期間の目安:1〜2日以内

※しおれているように見えても、軽く水に浸すと花びらが戻ることがあります。

長期保存(冷凍)はおすすめしない

冷凍保存は食感やぬめりを大きく損なうため不向きです。
風味を保ったまま使いたい場合は、湯通し後に冷蔵保存する方がベターです。

とろろあおいと相性の良い食材・食べ合わせ

とろろあおいは、ほんのり甘くやさしい味わいと、ぬめりのある食感が特徴。
他の食材と組み合わせることで、彩り・栄養・食感が引き立ちます。

  • 酢・ポン酢・梅干し
     → 酸味とさっぱり感で、ぬめりが活きる。酢の物や梅肉和えにおすすめ。
  • 豆腐・長芋・なめこ
     → ぬるっとした食感の組み合わせで、やさしい一皿に。
  • きゅうり・みょうが・大葉
     → 夏野菜との相性が良く、さわやかな副菜に。
  • えび・ホタテ・白身魚
     → 淡白な魚介類と合わせると、彩りも栄養価もアップ。
  • しょうゆ・ごま油・かつお節
     → シンプルな調味料で風味が引き立つ。おひたしや和え物に。

🌿 花そのものの美しさを活かして、サラダや冷やし料理に彩りを加える使い方がおすすめです。天ぷらや和え物でも、花びらが主役になります。

とろろあおいの英語表記

  • 英語表記:Aibika(アイビカ)
  • 別名:Sunset Muskmallow(サンセット・マスクマロー)/Edible hibiscus(エディブル・ハイビスカス)
  • 学名:Abelmoschus manihot

「Aibika(アイビカ)」は特に南太平洋や東南アジアで使われる呼び名で、食用としての利用も含めて親しまれています。英語圏では「エディブル・ハイビスカス(食用のハイビスカス)」や「サンセット・マスクマロー」とも呼ばれます。

📖 英語例文と意味

  • Aibika is a leafy vegetable commonly eaten in Papua New Guinea.
     (アイビカはパプアニューギニアでよく食べられている葉野菜です)
  • Edible hibiscus flowers are not only beautiful but also tasty when blanched.
     (食用のハイビスカスの花は、美しいだけでなく、湯通しすると美味しいです)

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現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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