【よくわかるレシピ】甘酢 sweetened vinegar

英語表記

Sweet vinegar

食材・調味料・下ごしらえ

調味料

調味料分量 割合
出汁1002
砂糖501
少々 
穀物酢1002

大さじ、小さじの重量一覧表(g)

 

作り方

当レシピについて5つのポイント


①鍋にすべて入れる

  1. 鍋に調味料をすべて入れる

②火にかける

  1. よく混ぜ、砂糖が溶けたら火を止める
    (沸騰せずに溶けてOK)

③冷やす

  1. すぐに火から下ろし、急冷する
    (大きめのボウルに氷水を張り、鍋ごと冷ます)

ワンポイント

★甘酢について

軽い甘さを持っている。鷹の爪を入れることが多い。砂糖の代わりに味醂を使う事もある。千枚漬けや辣韭、生姜などはこれに浸ける。使用する酢によって微調整が必要。

★合わせる食材について

食材の水分を上手に抜く事で、甘酢の味がボケずに入る。食材によって砂糖や出汁の量を加減するとよい。パプリカ・胡瓜・茗荷・生姜・蕪など。

 

失敗の原因と解決法

失敗原因解決方法
味が薄い出汁が多い出汁以外の調味料を足す
味が濃い出汁不足出汁で伸ばす
焦げた火が強い 混ぜ不足対処なし
酸っぱい酢が多い出汁で伸ばす
甘い砂糖が多い酢を足す

 

三杯酢

英語表記

Sanbaizu

食材・調味料・下ごしらえ

調味料

調味料分量 割合
出汁200 cc2
薄口醤油100 cc1
穀物酢300 cc3
砂糖(100 g)(1)
みりん200 cc2
*砂糖、みりんはどちらか  
   
   
   

大さじ、小さじの重量一覧表(g)

 

作り方

当レシピについて5つのポイント


①鍋に酢以外を入れる

  1. 出汁、砂糖、醤油を入れ、火にかける

②酢を入れる

  1. 沸騰直前に酢を入れ、火を止める

③素早く冷ます

  1. すぐに火から下ろし、急冷する
    (大きめのボウルに氷水を張り、鍋ごと冷ます)

ワンポイント

★三杯酢について

和食ではよく使われる合わせ酢の一つ。二杯酢に甘みを足したもので利用範囲が広い。甘みは砂糖、味醂どちらでも良い。火を入れることで味に一体感が出る。食材に合わせて醤油、出汁は分量を変える。

★合わせる食材について

野菜&魚介類など何にでも合わせることができる。

 

失敗の原因と解決法

失敗原因解決方法
味が薄い出汁が多い調味料を足す
味が濃い出汁が少ない出汁を入れる
焦げた火が強い修復不可能
酸っぱい出汁が少ない
酢が多い
出汁を足す
甘い酢が少ない
砂糖が多い
酢を足す

 

二杯酢

英語表記

Nihaizu

食材・調味料・下ごしらえ

調味料

調味料分量 割合
出汁1001
薄口醤油1001
濃口醤油(100)(1)
*濃口、薄口のどちらか(混ぜても良い)  
穀物酢1001

大さじ、小さじの重量一覧表(g)

 

作り方

当レシピについて5つのポイント


①鍋に出汁と醤油を入れる

  1. 出汁と醤油を入れ、火にかける

②酢を入れる

  1. 沸騰直前に酢を入れ、火を止める

③素早く冷ます

  1. すぐに火から下ろし、急冷する
    (大きめのボウルに氷水を張り、鍋ごと冷ます)

ワンポイント

★二杯酢について

和食ではよく使われる合わせ酢の一つ。食材の旨味を酸味と塩分で引き出す。砂糖やみりんなどの甘みは加えない。酢1、醤油1をさかずきで1杯づつ量ったことが由来。出汁の多さは食材によって加減する。醤油は薄口と濃口とどちらでも良いがこれも食材に合わせるのが良い。一度、火を入れることにより、酢のカドがとれ、味に一体感がでる

★合わせる食材について

主に魚介類に合わせることが多い。餃子のたれでも良い(出汁は入れない)

 

失敗の原因と解決法

失敗原因解決方法
味が薄い出汁が多い
食材の水分が多い
酢と醤油を足す
味が濃い出汁が少ない出汁で薄める
酸っぱい酢が多い出汁で薄める
   

 

土佐酢

英語表記

tosazu

食材・調味料・下ごしらえ

食材

かつお節 
  

調味料

調味料分量 割合
出汁150 cc6
薄口醤油25 cc1
みりん25 cc1
穀物酢50~75 cc2~3

大さじ、小さじの重量一覧表(g)

 

作り方

当レシピについて5つのポイント


①鍋に調味料を入れ、火にかける


②煮立ったら、火を弱める

  1. かつお節を入れる
  2. 火を止める
  3. かつお節が沈んできたら漉す

③冷ます

  1. かつお節を漉し、冷ます

 

ワンポイント

★土佐酢について

和食ではよく使われる土佐酢。土佐はかつお節を使った料理を指す。酢の物の基本ともいえる合わせ酢。食材に合わせて、分量を変えるとよい。

★かつお節について

削りたてほど、香りが良い。血合いがあるものや、血合いなしの物などいろいろあるが、家庭ではそこまでこだわる必要はない。

 

 

失敗の原因と解決法

失敗原因解決方法
味が薄い分量間違い酢とみりんを加える
味が濃い分量間違い出汁を加える
焦げた火が強い煮すぎ
酸っぱい分量間違い水とみりんを加える
甘い 分量間違い酢と出汁を加える

 

豚バラ肉のおろしポン酢

英語表記

Pork belly and radish grated ponzu

食材・調味料・下ごしらえ

調味料

調味料分量 割合
ポン酢適量 
片栗粉適量 
   

下ごしらえ

豚バラ肉食べやすい大きさに切る
大根皮を剥いて、大根おろしにする
胡瓜縦に1/4に切り、乱切りにする
滑子サッと湯がいて冷水にとる
パプリカ1cm角に切る

大さじ、小さじの重量一覧表(g)

 

作り方

当レシピについて5つのポイント


①豚肉の下茹でをする

  1. 鍋に湯を沸かし、塩を入れる
  2. 切った豚バラ肉に片栗粉をまぶす
  3. 沸騰した湯に豚バラ肉を入れ茹でる
  4. 冷水にとり、冷ます

大根おろしに味をつける

  1. 大根おろしの水気を切る
    (水気を切りすぎると大根の風味が飛んでしまう)
  2. 大根おろしにポン酢を入れる

③和える(食べる直前が良い)

  1. 下茹でした豚肉、胡瓜、滑子、パプリカの水気をよく切る
  2. おろしポン酢と和える

④盛り付ける

  1. パプリカや胡瓜などが見えるように盛り付ける

ワンポイント

★豚バラ肉のおろしポン酢について

水分のコントロールが最大のポイント。食材の水気は十分に切る。大根おろしの水分は切りすぎない。食材の水分が残ってると水っぽくなります。豚バラ肉に片栗粉をまぶすことでツルンとした食感になる。胡瓜から水分が出るので、食べる直前に和えるのがベスト。

★ポン酢について

様々なポン酢が市販されており、使うポン酢により分量は調整するとよい。酸味や甘みが足りなければ調味料を足して調整する

★アレンジ

  • 一味を足して、ピリ辛に
 

失敗の原因と解決法

失敗原因解決方法
味が薄い水切り不足ポン酢を入れて調整
その他の調味料を入れる
味が濃い分量間違い大根おろしを足す
 

黄身酢

英語表記

Yolk vinegar

食材・調味料・下ごしらえ

食材

卵黄 3個 
かつお節 5g 

調味料

卵黄3個に対して

調味料分量 割合
砂糖10 g1
みりん30 cc3
穀物酢30 cc3

下ごしらえ

卵黄と卵白に分ける
  

大さじ、小さじの重量一覧表(g)

 

作り方

当レシピについて5つのポイント


①混ぜ合わせる

  1. ボウルに卵黄と調味料を合わせる

②湯煎する

  1. 鍋に水を張り、火にかける
  2. 沸騰する直前に、火を弱火にして①のボウルを乗せる
  3. トロミがつくまでよく混ぜ合わせる
  4. 火を止める直前にかつお節を入れ、サッとかき混ぜる
  5. 少し柔らかめで火から下ろす
    (余熱で火が入り、硬くなる)

③余熱を調整する

  1. ボウルに氷水を用意する(②のボウルが入るくらい)
  2. 火から下ろした後でも余熱で硬くなるので、良い硬さになったらボウルの底を氷水に浸け急速に冷やす
    (硬すぎた場合は土佐酢などで伸ばすとよい)

④裏ごしする

  1. 粗熱が取れたら裏漉しする
    (裏ごしすることで滑らかになる)

ワンポイント

★黄身酢について

黄身酢はマヨネーズの油が入っていないものと考えてよい。食材や料理に合わせて濃さ、硬さを調節する。固さは出汁で伸ばす

★作り方について

最大のポイントは湯煎。湯煎の湯が沸騰する前からボウルを浮かべる。ボウルの底から混ぜる。少々ダマになっても後で裏漉しするので気にしない。余熱で硬くなることを頭に入れておく

★アレンジ

  • 火から下ろした時に鰹節を入れてから裏漉しする
 

失敗の原因と解決法

失敗原因解決方法
柔らかい加熱不足もう一度、湯煎する
硬い加熱しすぎ土佐酢で伸ばす
味が薄い調味料不足様子を見ながら、調味料を足していく
味が濃い分量間違い土佐酢で伸ばす
   

 

もずく酢

英語表記

vinegared mozuku seaweed

食材・調味料・下ごしらえ

食材

塩もずく 
生姜 
  

調味料

調味料分量 割合
出汁3003
薄口醤油2002
砂糖2002
穀物酢3003

下ごしらえ

塩もずく①もずくをザルに入れ、流水でよく洗い流す(1分程度)
②ボウルに水を入れもずくを入れる(5~10分)
③もう一度、ザルに上げ流水で洗う
(塩加減を常に気にしながらするとよい)
⑤塩抜き後は「もずく」の下ごしらえをする
もずく(塩抜き済み)①食べやすい長さに切る
②沸騰した湯にもずくを入れ、サッと湯通しする
③すぐに冷水に取り、冷ます
④冷めたらザルに上げて水気を切る
生姜良く洗い皮を剥く
針生姜にする
(すりおろしてもよい)
  
  

大さじ、小さじの重量一覧表(g)

 

作り方

当レシピについて5つのポイント


①出汁を作る

  1. 鍋に調味料をすべて入れる
  2. 火をかけ沸騰したら火を止める
  3. 冷ましておく

②もずくを出汁で洗う

  1. の出汁を少量取り出し、もずくを洗う(ボウルに入れ、浸す)
  2. ザルで漉す
    (出汁で洗う事により、水っぽさがなくなる)

③もずくを出汁につける

  1. 残りの出汁に生姜を入れる
  2. 出汁に②で漉したもずくを入れる
  3. 軽く混ぜる

④冷やして保存

  1. そのまま、一晩寝かすことで味がなじむ

ワンポイント

★もずく酢について

もずくを酢で味付けした料理。もずくの食感を生かし、酢は柔らかい味に仕上げる。そのために酢は火を入れ、カドを取ることがポイント。出汁は2つに分けて、2度漬けにすると味がボケない。

★食材について

もずくには色々な種類があり、太さにより味を調整するとよい。塩もずくはしっかりと塩抜きする。盛り付けには胡瓜や茗荷、オクラ、とろろなどでもおいしい

 

失敗の原因と解決法

失敗原因解決方法
味が薄い水切り不足
調味料間違い
不足している調味料を足す
味が濃い調味料間違い水を加え、味を調整する
酸っぱい調味料間違い不足している調味料を足す
甘い調味料間違い不足している調味料を足す

 

蓮根の土佐煮

英語表記

Boiled Tosa of lotus root

食材・調味料・下ごしらえ

食材

蓮根 
赤唐辛子 
かつお節 
  

調味料

調味料分量 割合
出汁30030
薄口醤油101
濃口醤油202
砂糖202
みりん101
料理酒101
   

下ごしらえ

蓮根皮を剥き、1cmの輪切り(半月)に切る
切ってすぐに、酢水に入れる
(水:酢=20:1)
赤唐辛子種を取り、小口に切る
  

大さじ、小さじの重量一覧表(g)

 

作り方

当レシピについて5つのポイント


①蓮根の下茹で

  1. 鍋を火にかけ、酢を入れ沸騰させる
    (水:酢=20:1程度の割合で)
  2. 下ごしらえした蓮根を入れる
  3. 約3分程度下茹でする
    (食感を残したい場合は1分程度でもよい)

②出汁を合わせて火にかける

  1. 鍋に調味料を合わせ入れる
  2. 蓮根と赤唐辛子を入れる
  3. 火にかけ、煮含ませる

③かつお節を入れる

  1. 良い頃合いになったら火を止める
  2. かつお節を揉んで入れる
  3. 軽く混ぜる

 

ワンポイント

★蓮根の土佐煮について

味はかつお節が決め手。蓮根をどう仕上げたいのかを考える(形、色、食感)色は醤油の種類で、形は切り方、食感は茹で方と形。食感を残したい場合は煮過ぎないことがポイント。

★食材について

蓮根は切り口から色が変わっていく。切ってすぐに酢水(水)に入れる。長くつけすぎると旨味が失われていくので注意

 

 

失敗の原因と解決法

失敗原因解決方法
硬い加熱不足
食材が大きい
加熱する
レンジを使う
味が薄い加熱不足
調味料不足
もう一度火にかけ、味を調整する
味が濃い煮詰めすぎ
分量間違い
水を加え、味を調整する 
焦げた火が強い
混ぜ不足
焦げてない部分を取り出し、もう一度味をつけなおす
酸っぱい酢の入れすぎそのまま食べる
   

失敗の原因がわかることで次につながります。失敗した原因と対策を自分なりに考えると、どんどん料理が上手になります

 

風呂吹き大根

英語表記

Boiled radish with miso sauce

食材・調味料・下ごしらえ

食材

大根 
昆布 
柚子 

調味料

味噌

調味料分量 割合
出汁100 cc5
砂糖60 g3
みりん40 cc2
味噌100 g5
練り胡麻10 g0.5

下ごしらえ

大根2~4cmの厚みに切り、皮を剥く
裏側に隠し包丁を十字に入れる
面取りをする
昆布固く絞った布巾で表面の汚れをふき取る
  

大さじ、小さじの重量一覧表(g)

 

作り方

当レシピについて5つのポイント


①大根を下茹でをする

  1. 米のとぎ汁で大根を茹でる
  2. 竹串がスッと通るまで茹でる(約20分程度)

②大根を煮る

  1. 鍋に水、昆布、大根(隠し包丁を下にする)をいれる
  2. 火にかけ、沸騰してきたら具材が踊らない程度に火を弱める(中火程度)
  3. 沸騰させないように約30~40分程度煮る

味噌を作る

  1. 調味料(練り胡麻以外)を合わせて、弱火にかける
  2. 温まってきたら10分程度、よく混ぜる
  3. 火を止め、練り胡麻を入れよく混ぜる

ワンポイント

★風呂吹き大根について

大根のあく抜き&柔らかく仕上げるのが美味しく仕上がるポイント。米のとぎ汁がない場合は生米を入れても良い。味噌は田楽味噌や柚子味噌でもよい。

★大根について

大根は中央部をつかう方が美味しくできる。葉に近い方はサラダやおろしなど生で使うときに。根の方は漬物や味噌汁などに使うとよい。

★アレンジ

  • 柚子味噌
  • 蕗味噌
  • 田楽味噌
 

失敗の原因と解決法

失敗原因解決方法
煮崩れた火力が強いそのまま食べる
硬い煮不足もう一度、火にかける
味噌が濃い分量間違い
味噌の塩分
火にかけ、味を見ながら、砂糖や出汁を加える
   

 

蕗の甘辛煮

英語表記

Chili boiled butterbur

食材・調味料・下ごしらえ

食材

赤唐辛子
  

調味料

調味料分量 割合
出汁50 cc5
濃口醤油20 cc2
砂糖10 g1
みりん20 cc2
料理酒20 cc2
   

下ごしらえ

板ずりして3分程度茹でる
氷水に取り皮を剥く
3㎝程度の長さに切る
赤唐辛子種を取り、小口切りにする
  

大さじ、小さじの重量一覧表(g)

 

作り方

当レシピについて5つのポイント


①炒める

  1. フライパンに油をひき、下ごしらえした蕗を入れる
  2. 中火で2~3分炒める

出汁を入れる

  1. ①のフライパンに調味料を入れる
  2. 弱火で時々混ぜながら煮る
  3. 赤唐辛子を加えて、汁気がなくなるまで煮る
    (汁気がなくなってきたら焦げやすいので注意する)

 

ワンポイント

★蕗の甘辛煮について

蕗の甘辛煮の出来上がりは濃い色に仕上がるので色を気にせずに調理できる。味が濃いので主菜にはならず、副菜として活用する。

★食材について

蕗はみずみずしく根元に張りがあるものを選ぶ。蕗だけでなく椎茸や人参などの食材を加えても良い。

 

 

失敗の原因と解決法

失敗原因解決方法
味が薄い調味料不足
煮込み不足
足りない調味料を入れ、もう一度加熱する
味が濃い煮詰めすぎ水を加え、味を調整する 
焦げた火が強い 混ぜ不足焦げてない部分だけを取り出し、他の鍋で炊きなおす
甘い甘味の入れすぎ
煮込み不足
もう少し、煮詰める
それでも改善しない場合は醤油を少し垂らす