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西洋山葵の旬
ホースラディッシュ(根)
| ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ |
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ホースラディッシュ(葉)
| ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ |
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▶ 季節ごとの野菜・魚介を一覧でチェックする【年間カレンダー】
国内では北海道や長野県など、冷涼な気候の地域で栽培されており、収穫は秋〜初冬が中心です。春先までは貯蔵品として流通するため、比較的長く手に入れることができます。

現役和食調理師のヒント
すりおろしてローストビーフに添えるのが定番ですが、旬の時期は風味が際立つため、あえて少量だけを使い、料理の香りを引き立てるのもおすすめです
西洋山葵とは~解説~

- 原産は東ヨーロッパ
- 西洋山葵(ホースラディッシュ)は、ヨーロッパ原産のアブラナ科の多年草
- 西洋料理では「レフォール」と呼ばれている
- 主に白く太い根の部分を食用とする
- 日本では「西洋わさび」「山わさび」「わさび大根」と呼ばれる
- チューブ入りの山葵の原料となっている
- 辛さは本わさびの1.5倍と言われる
- 貯蔵性が良く、輸入物も安定しているので年中流通する
- すりおろすと時間と共に香りと辛味が抜けてしまうので注意する
この根は非常に強い辛味と刺激が特徴で、すりおろすと鼻にツンとくる香りが立ちのぼります。日本の本わさびと似た用途で使用され、ローストビーフやハム、ソーセージの薬味として世界中で親しまれています。
名前の由来
英語の「horseradish」は「horse(馬)」と「radish(大根などの根菜)」を組み合わせた言葉です。「馬のように強い・荒々しい辛さの大根」という意味で付けられたとされます。

現役和食調理師のヒント
和食にはあまり馴染みがないかもしれませんが、鰹のたたきや牛肉のたたきに添えると、わさびとはまた違う刺激と香りを演出できます。
西洋山葵の保存方法
生の根(ホール)の場合
西洋山葵の根は、乾燥と傷みに弱いため、保存状態が品質を大きく左右します。
新聞紙などで包み、冷蔵庫の野菜室へ(10日〜2週間ほど保存可能)
土つきのままなら、湿らせた新聞紙で包むとより長持ちします
カットした場合は断面をラップでしっかり覆いましょう
すりおろした後の保存
すりおろしたホースラディッシュは、空気に触れると香りが飛びやすいため、使い切りが基本です。
少量ずつラップで包み、冷凍保存(約1か月)がおすすめ
解凍後は風味が落ちるため、加熱調理用に使うと良い
チューブ・瓶詰めの場合(市販品)
市販のペーストや粉末状の商品は、開封後冷蔵庫で保存し、なるべく早く使い切りましょう。
瓶詰めタイプは酸化しにくいため、比較的長期保存が可能です。

現役和食調理師のヒント
すりおろし後は、お酢やレモン汁を数滴加えると変色を防げます。また、風味を生かしたいときは、食べる直前におろすのが一番です。
西洋山葵と相性の良い食材(食べ合わせ)
西洋山葵(ホースラディッシュ)は、強い辛味と爽やかな香りが特徴です。この個性を引き立てたり、うまく調和させたりできる食材は以下のとおりです。
肉類
- ローストビーフ
- ローストポーク
- ハム、ソーセージ

現役和食調理師のヒント
脂のある肉に添えると、辛味がアクセントになり、後味をさっぱりと仕上げます。
魚介類
- サーモン(スモーク/刺身)
- 白身魚(タラ、ヒラメなど)
スモークサーモンに添えると香りの相乗効果。マヨネーズやサワークリームと合わせるとまろやかになります。
乳製品・調味料
- サワークリーム
- クリームチーズ
- マヨネーズ
- ヨーグルト
西洋山葵の辛さを少し抑えたいときは、乳製品で調和させるのがポイント。ディップやソースにも◎。
野菜
- ビーツ
- じゃがいも(特にマッシュポテト)
- ケールやルッコラなどの葉野菜
淡白な味の根菜や、クセのある葉物とよく合います。マッシュポテト+ホースラディッシュの組み合わせは英国やドイツで定番。

現役和食調理師のヒント
肉料理なら「ホースラディッシュ×レモン×オイル」、魚料理なら「ホースラディッシュ×酢×ハーブ」を意識すると、味に奥行きが出ます。
西洋山葵の栄養素 ~食品成分表~
ホースラディッシュ(生)根茎
可食部100g当たり
| 栄養素 | 値 | 単位 |
|---|---|---|
| 廃棄率 | 25 | % |
| エネルギー | 69 | ㎉ |
| 水分 | 77.3 | g |
| タンパク質 | 3.1 | g |
| 脂質 | 0.3 | g |
| 食物繊維(総量) | 8.2 | g |
| 炭水化物 | 17.7 | g |
| ナトリウム | 1 | ㎎ |
| カリウム | 510 | ㎎ |
| カルシウム | 110 | ㎎ |
| マグネシウム | 65 | ㎎ |
| リン | 58 | ㎎ |
| 鉄 | 1.0 | ㎎ |
| 亜鉛 | 2.3 | ㎎ |
| 銅 | 0.19 | ㎎ |
| マンガン | 0.40 | ㎎ |
| ヨウ素 | – | ㎍ |
| セレン | – | ㎍ |
| クロム | – | ㎍ |
| モリブデン | 1 | ㎍ |
| ビタミンA(レチノール) | – | ㎍ |
| ビタミンA(β-カロテン) | – | ㎍ |
| ビタミンD | – | ㎍ |
| ビタミンE(トコフェロールα) | – | ㎎ |
| ビタミンK | – | ㎍ |
| ビタミンB1 | 0.10 | ㎎ |
| ビタミンB2 | 0.10 | ㎎ |
| ナイアシン | 0.5 | ㎎ |
| ビタミンB6 | 0.23 | ㎎ |
| ビタミンB12 | – | ㎍ |
| 葉酸 | 99 | ㎍ |
| パントテン酸 | 0.32 | ㎎ |
| ビオチン | 5.5 | ㎍ |
| ビタミンC | 73 | ㎎ |
西洋山葵の漢字・英語表記・読み方

- 漢字表記:西洋山葵
- 英語表記:Horseradish
- 読み方:せいようわさび
Horseradish(ホースラディッシュ)は、英語で「馬(horse)」と「大根・根菜(radish)」を合わせた言葉です。
名前の由来には諸説ありますが、「horseradish」は力強い香りや辛味を持つため、「馬のように荒々しいラディッシュ」といったニュアンスで名付けられたとも言われています。
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