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ざくろのおいしい時期~旬カレンダー~
ざくろ(柘榴)は、秋から冬にかけて旬を迎える果物で、果汁たっぷりのルビー色の実が特徴です。 日本では9月〜11月頃が最もおいしい時期とされ、市場に多く出回る季節でもあります。 栽培地域や品種によって収穫時期には幅があることに注意。
ざくろ
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季節ごとの旬の食材をもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。▶ 旬の野菜・魚介【年間カレンダー】
ざくろの英語・漢字表記

ざくろは漢字で「柘榴(ざくろ)」と書きます。英語ではpomegranate(ポメグラネイト)と呼ばれ、ジュースやスムージーなどでよく使われる果物としても知られています。
英語圏では日本ほどなじみがないこともあり、「pomegranate」という単語は料理や美容、健康分野で使われることが多いです。
ざくろとは?特徴・由来・歴史

ざくろの特徴
- 外皮は厚くて硬く、中にたくさんの赤い果汁をもつ種子(仮種皮)が詰まっている
- 甘みと酸味をあわせ持つ独特の風味
- 種子をそのまま食べる(果肉部分は種のまわり)
- ポリフェノールやビタミンC、カリウムなどを含む
「ざくろ」の名前の由来
- 日本語の「ざくろ」は、漢字で「柘榴」と書きます。中国語の「石榴(セキリュウ)」が語源とされ、「柘」は木の名前、「榴」は果実の房の多さを意味すると言われています。
- 英語名「pomegranate(ポメグラネイト)」
ラテン語の「pomum(果物)」+「granatum(種の多い)」
に由来しており、「種だらけの果実」という意味合いがあります。
🔸ざくろの歴史と文化
- ざくろは古代ペルシャ(現在のイラン)やインドで紀元前から栽培されており、古代エジプトやギリシャ神話にも登場する神聖な果実とされていました。 多産・繁栄・再生の象徴として扱われることも多く、宗教儀式や装飾モチーフにも使われてきました。
- 日本には平安時代頃に中国を経由して伝来したとされ、庭木としても親しまれてきました。現在では主に観賞用または一部地域で食用として栽培されています。
ざくろと相性の良い食材・食べ合わせ
ざくろの甘酸っぱくジューシーな味わいは、さまざまな食材と組み合わせることで魅力がさらに引き立ちます。ここでは、ざくろと相性の良いおすすめの食材を紹介します。
🍯 ざくろ × ヨーグルト
爽やかな酸味同士がよく合い、朝食やデザートにぴったり。
ざくろの粒の食感がアクセントになります。
🧀 ざくろ × クリームチーズ/フェタチーズ
チーズのコクとざくろの甘酸っぱさが絶妙にマッチ。
カナッペやサラダにおすすめです。
🥗 ざくろ × ルッコラ/ベビーリーフ
サラダに加えると見た目も華やかに。
ビタミン豊富でヘルシーな組み合わせです。
🥑 ざくろ × アボカド
クリーミーなアボカドとぷちぷちのざくろが好相性。
オリーブオイルをかけて前菜にも◎
🍫 ざくろ × ダークチョコレート
甘さ控えめのチョコレートとざくろの酸味が、大人向けデザートにぴったり。
ポリフェノールたっぷりの美容系スイーツとしても人気。
🥂 ざくろ × 炭酸水+ミント
自家製ざくろスカッシュにも◎
レモンやライムを加えて、ノンアルコールモクテルに。
☕ ざくろ × 緑茶/ハーブティー
緑茶の渋みとざくろの酸味が爽やかな後味に。
ハイビスカスティーやカモミールとも好相性。

現役和食調理師のヒント
ざくろはサラダやヨーグルトだけでなく、前菜・スイーツ・ドリンクにも使える万能フルーツです。 カットして粒を取り出しておけば、料理にさっと加えられて便利です。
ざくろの保存方法(常温・冷蔵・冷凍)
ざくろは比較的日持ちのする果物ですが、保存方法を正しく知っておくことで、風味や栄養をしっかり保つことができます。ここでは、状態や用途に応じた3つの保存方法を紹介します。
常温保存(丸ごとの場合)
- 保存可能期間:約5〜7日(涼しい場所で)
- 方法:直射日光を避け、風通しのよい冷暗所に置く
- 果皮がしっかりしているため、乾燥しにくく、すぐに食べない場合は常温でもOK
- 夏場は傷みやすいため、冷蔵保存に切り替えましょう
冷蔵保存(丸ごと・取り出した種子)
- 保存可能期間:
- 丸ごと:2〜3週間程度
- 種子のみ:3〜4日(密閉容器+ラップで)
- 方法:乾燥を防ぐため、ポリ袋または新聞紙に包んで野菜室へ
- 種子だけを保存する場合は、タッパーにキッチンペーパーを敷いて密閉
冷凍保存(種子のみ)
- 保存可能期間:約1か月
- 方法:
- 種子を取り出し、水分をふき取る
- バットなどでバラ凍結 → 冷凍保存袋へ移すと便利
- 解凍は自然解凍または半解凍でヨーグルトやスムージーに
- 加熱料理には向かないが、見た目・食感を活かせる使い道が多い

現役和食調理師のヒント
種子を冷凍する前にレモン汁を少量かけると変色防止に◎。カットしたざくろは早めに食べきるのがおすすめ(風味が落ちやすいため)
ざくろの主な品種群
日本ではざくろといえば「和ざくろ」が主流ですが、世界には多くの品種があり、それぞれ味や果皮の色、大きさが異なります。ここでは代表的な品種とその特徴を紹介します。
日本でよく見られる品種
日本ざくろ(和ざくろ)
- 小ぶりで酸味が強く、種も硬め
- 果肉は薄いが、香りが良く加工や観賞用にも使われる
- 一般家庭の庭木などにも見られる
花ざくろ
- 食用ではなく観賞用
- 実はなるが小さく、可食部がほとんどない
- 主に盆栽や庭園装飾に使われる
世界の代表的な品種(食用向け)
ワンダフル(Wonderful)
- 世界で最もポピュラーな品種(アメリカ・中東・地中海圏)
- 大粒で甘みと酸味のバランスが良い
- 果汁が豊富で、ジュース・加工用に最適
アクコ(Acco)
- イスラエル原産の品種で種が柔らかめ
- 甘味が強く、果皮はやや明るい赤色
ヘシュワ(Hershawa)
- イランやアフガニスタンなど中東で古くから親しまれている品種
- 果実がやや大きく、非常に甘くジューシー
品種改良と国産ざくろ
- 日本では品種としてのざくろ栽培はまだ少ないですが、和ざくろの改良や輸入ざくろの試験栽培が行われています。
- 国産ブランドざくろはまだ稀少ですが、農園単位で「種なしざくろ」「甘みが強いざくろ」などの開発も見られます。
ざくろの栄養素(食品成分表)
ざくろ/生
可食部100g当たり
| 栄養素 | 生 | 単位 |
|---|---|---|
| 廃棄率 | 55 | % |
| エネルギー | 63 | ㎉ |
| 水分 | 83.9 | g |
| タンパク質 | 0.2 | g |
| 脂質 | – | g |
| 食物繊維(総量) | – | g |
| 炭水化物 | 15.5 | g |
| ナトリウム | 1 | ㎎ |
| カリウム | 250 | ㎎ |
| カルシウム | 8 | ㎎ |
| マグネシウム | 6 | ㎎ |
| リン | 15 | ㎎ |
| 鉄 | 0.1 | ㎎ |
| 亜鉛 | 0.2 | ㎎ |
| 銅 | 0.06 | ㎎ |
| マンガン | 0.05 | ㎎ |
| ヨウ素 | – | ㎍ |
| セレン | – | ㎍ |
| クロム | – | ㎍ |
| モリブデン | – | ㎍ |
| ビタミンA(レチノール) | – | ㎍ |
| ビタミンA(β-カロテン) | – | ㎍ |
| ビタミンD | – | ㎍ |
| ビタミンE(トコフェロールα) | 0.1 | ㎎ |
| ビタミンK | – | ㎍ |
| ビタミンB1 | 0.01 | ㎎ |
| ビタミンB2 | 0.01 | ㎎ |
| ナイアシン | 0.2 | ㎎ |
| ビタミンB6 | 0.04 | ㎎ |
| ビタミンB12 | – | ㎍ |
| 葉酸 | 6 | ㎍ |
| パントテン酸 | 0.32 | ㎎ |
| ビオチン | – | ㎍ |
| ビタミンC | 10 | ㎎ |
ざくろはカリウムとビタミンCが多く、抗酸化力の高い果物です。
糖質はやや多めですが、ポリフェノールによる美容・健康効果が期待できる低カロリーフルーツといえます。
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