リブロースとは?詳しい部位の場所から特徴、栄養素まで徹底解説

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リブロースの部位~詳しい場所~

リブロースは牛肉の部位を指し、肩ロースとサーロインの間に位置します。この部位は肋骨部の背中にあたります。一頭の牛から約10キロしか取ることができないため、非常に貴重です。牛一頭(精肉部分)の約3.3%がリブロースという事になります。
リブロースの「リブ」とは肋骨(ろっこつ)を意味し、リブロースはその部位に位置することから名付けられました。

牛の部位図
 

牛一頭からのリブロースの割合は3.3%

牛一頭の平均体重は約700㎏。そのうち食肉部分(食べられる部分)は約300㎏です。その中でリブロースは約10キロしか取れないため、牛一頭の食肉部分の約3.3%を占める貴重な部位となります。

「たった3.3%なんて貴重すぎる」

なんて思った方はその他の部位はどれくらいの量が取れるか参考にしてみてください。

部位一頭から取れる量食肉部分中の割合
ヒレ約3㎏1%
ランプ約5㎏1.6%
肩ロース約18㎏6%
ウデ約10㎏0.3%
ナカバラ約30㎏10%
一頭の牛から取れる各部位の量と割合
 

リブロースの肉質と味わい

リブロースは、牛が生活する上であまり動かさない部位なので、キメが細かく柔らかい肉質が特徴です。サシが入りやすく、風味が豊かです。牛の中心部にあり、風味や味もしっかりしている。おすすめの食べ方は牛肉の味をしっかり味わえる焼き肉やバーベキュー、ローストビーフ、すき焼きなどがおすすめです。タレなどつけて食べる前に塩をつけて肉の味を楽しむのがツウの食べ方。

肉質
・サシが入っている
・キメが細かい
・柔らかい
・肉の甘みを楽しめる
・風味が良い
・旨味がしっかりしている
・旨味と甘みを堪能できる
リブロースの肉質と味の特徴

一口噛むとあふれる肉汁。柔らかすぎるほどの食感。松阪牛のリブロースは特別な日のディナーに

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国によって呼び方が違う?

リブロースは国によって呼び方が違う事に注意が必要です。
アメリカでは    「リブアイロール」Rib eye roll
オーストラリアでは 「キューブロール」Cube roll
アメリカ、イギリス、オーストラリアではリブロースはステーキで食べられることがほとんどです。

アメリカリブアイロールRib eye roll
オーストリアキューブロールCube roll
日本リブロースRib loin
Spencer Roll
リブロースの国別呼称
 

リブロースの細かい部位

リブロースも細かく部位に分けることができます。リブキャップ(かぶり)、リブ芯、マキ、エンピツ。詳しい場所は以下の通りです。

リブキャップ(かぶり)リブロースの上部(背中側)
リブ芯リブロースの芯の部分
マキリブ芯を巻きつくように位置する
エンピツリブロースの芯付近の希少部位
かぶりリブロースの外側の部位
Japanese Beef Products 2008」を参照
 

リブロースとサーロインの違い

リブロースとサーロインは「リブロースのくわしい場所」を見てわかるように、牛の背中~腰にかけての部分です。
サーロインの芯の部分は大きな脂やスジが噛まないので柔らかくおいしい部位。
一方、リブロースは芯の大きさや脂身、スジの噛み具合などにばらつきがあり、肩ロースに近い部位は芯の部分が小さくなります。

味わい
サーロインは「最高級のステーキ」として人気の高い部位で、キメ細かな肉質と適度な霜降、甘みが強く赤身が柔らかくコクがあります。
リブロースはややスジや脂身があるが、キメが細かく深い味わいが楽しめるのが特徴。

料理法▼
料理法はどちらの肉も同じ。ステーキや焼き肉、すき焼き、ローストビーフなどがよく合います。最高品質の松阪牛リブロースを使って、絶品のすき焼きを楽しんでみませんか?
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見た目
芯が大きく、霜降りが美しいサーロイン(画像右)
スジはややあるが、見た目が良いリブロース(画像左)

 

リブロースの栄養素と食品成分表

和牛と輸入牛の栄養素には以下のような違いがあります。
和牛リブロースは高エネルギーで脂質含有量が高いのに対し、輸入牛リブロースはタンパク質と水分が豊富で、ミネラルやビタミンの一部も多く含まれています。
和牛はリッチな味わいと柔らかさが特徴であり、輸入牛はヘルシーで栄養バランスが良いと言えます。

エネルギーエネルギー(cal)はタンパク質1gで4kcal、脂質1gで9kcal、炭水化物1gで4kcalという計算で算出される。
なので、脂質含有量が多い和牛はエネルギー含有量は多くなる。
たんぱく質和牛のリブロース焼きで14.6 g
輸入牛のリブロース焼きで25.0 g
輸入牛の方がタンパク質含有量が多い
脂質和牛のリブロース焼きで56.8 g
輸入牛のリブロース焼きで23.9 g
和牛の脂質が多い分、エネルギーにかかわる
ミネラルカリウム、亜鉛は輸入牛の方が高い含有量になっています。
ビタミンビタミンB1、ビタミンB6は輸入牛の方が高い含有量になっている。

【和牛肉】リブロース 脂身つき

栄養素焼き
廃棄率0 %0 %
エネルギー514 ㎉541 ㎉
水分34.5 g27.7 g
タンパク質9.7 g14.6 g
脂質56.5 g56.8 g
炭水化物0.1 g0.2 g
ナトリウム39 ㎎50 ㎎
カリウム150 ㎎200 ㎎
カルシウム2 ㎎3 ㎎
マグネシウム10 ㎎13 ㎎
リン84 ㎎110 ㎎
1.2 ㎎1.6 ㎎
亜鉛2.6 ㎎3.6 ㎎
0.03 ㎎0.04 ㎎
マンガン
ヨウ素1 ㎍1 ㎍
セレン8 ㎍11 ㎍
クロム
モリブデン1 ㎍1 ㎍
ビタミンA(レチノール)10 ㎍7 ㎍
ビタミンA(β-カロテン)3 ㎍3 ㎍
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)0.6 ㎎0.7 ㎎
ビタミンK8 ㎍9 ㎍
ビタミンB10.04 ㎎0.05 ㎎
ビタミンB20.09 ㎎0.12 ㎎
ナイアシン2.4 ㎎3.2 ㎎
ビタミンB60.15 ㎎0.19 ㎎
ビタミンB121.1 ㎍1.7 ㎍
葉酸3 ㎍5 ㎍
パントテン酸0.35 ㎎0.49 ㎎
ビオチン1.1 ㎍1.5 ㎍
ビタミンC1 ㎎1 ㎎
食物繊維(総量)
「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」から引用

【輸入牛】リブロース 脂身つき

栄養素焼き
廃棄率0 %0 %
エネルギー212 ㎉306 ㎉
水分63.8 g49.8 g
タンパク質20.1 g25.0 g
脂質15.4 g23.9 g
炭水化物0.4 g0.3 g
ナトリウム44 ㎎41 ㎎
カリウム330 ㎎320 ㎎
カルシウム4 ㎎3 ㎎
マグネシウム20 ㎎21 ㎎
リン170 ㎎180 ㎎
2.0 ㎎2.9 ㎎
亜鉛4.7 ㎎6.3 ㎎
0.07 ㎎0.08 ㎎
マンガン0.01
ヨウ素1 ㎍1 ㎍
セレン20 ㎍23 ㎍
クロム
モリブデン1 ㎍1 ㎍
ビタミンA(レチノール)9 ㎍12 ㎍
ビタミンA(β-カロテン)2 ㎍2 ㎍
ビタミンD0.4
ビタミンE(トコフェロールα)0.7 ㎎1.1 ㎎
ビタミンK4 ㎍5 ㎍
ビタミンB10.08 ㎎0.08 ㎎
ビタミンB20.16 ㎎0.18 ㎎
ナイアシン5.0 ㎎5.0 ㎎
ビタミンB60.37 ㎎0.4 ㎎
ビタミンB121.3 ㎍1.6 ㎍
葉酸7 ㎍7 ㎍
パントテン酸0.85 ㎎1.07 ㎎
ビオチン1.4 ㎍1.9 ㎍
ビタミンC2 ㎎1 ㎎
食物繊維(総量)
「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」から引用
 

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