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漢字・英語表記|Blueberry(ブルーベリー)

- 漢字表記:藍苺(あいうめ/らんばい)※一般的には使われず、当て字です
- 英語表記:Blueberry
- 発音記号:/ˈbluːˌbɛri/ または /ˈbluːˌberi/(ブルーベリー)
🫐 英語での説明文(やさしい表現)
Blueberries are small, sweet fruits. They are often used in yogurt, muffins, and smoothies.
(ブルーベリーは小さくて甘い果物です。ヨーグルトやマフィン、スムージーによく使われます。)
🌍 英語の豆知識
Blueberryは「青い実の果物」という意味。アメリカやカナダではとても人気があり、「スーパーフード」としても注目されています。
ブルーベリーの旬
ブルーベリーは6月下旬から8月ごろにかけて旬を迎える果物です。品種や栽培地によって差がありますが、7月が最も多く出回る時期です。
ブルーベリーの旬カレンダー
| ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ |
|---|
▶ 季節ごとの野菜・魚介を一覧でチェックする【年間カレンダー】
| 月 | 特徴 |
|---|---|
| 6月下旬 | 早生品種の収穫が始まる |
| 7月 | 主力品種が出回る最盛期 |
| 8・9月 | 晩生品種が中心、収穫終盤へ |
ブルーベリーとは?

ブルーベリーは、ツツジ科スノキ属に属する果物で、青紫色の小さな実が特徴です。ほどよい甘みと酸味があり、生食やお菓子、ジャムなどに幅広く使われています。
🫐 ブルーベリーの特徴
- 大粒ほど甘く、小粒ほど酸味が強いとされる
- 果皮には白い粉(ブルーム)があり、新鮮さの目安になる
- 収穫後は風味が落ちやすいため、できるだけ早く食べるのがおすすめ
- 長期保存には冷凍やジャム加工が適しています
🌱 品種・産地について
- 日本で流通している品種は100種以上とされ、多様な風味が楽しめます
- 主な産地は長野県(全国の約2割)・東京都・群馬県など
- 長野県産は品質が高く、夏場に多く出回ります
🌏 輸入ブルーベリーの特徴
- アメリカ、チリ、オーストラリア、メキシコなどから通年輸入されており、輸入品に明確な旬はありません
- 輸入産地別の収穫期
アメリカ:4月〜9月
チリ・オーストラリア・メキシコなど:10月〜3月
※輸入物は安定供給されていますが、収穫から時間が経つため風味は国産より落ちる傾向があります。
おいしいブルーベリーの選び方
- 果実にハリがあり、青紫色が鮮やかなものを選びましょう
- 表面の白い粉(ブルーム)は、鮮度を守る自然のコーティングです

現役和食調理師のヒント
ブルーベリーはデザートだけでなく、肉料理のソースや酢の物のアクセントにも活躍します。脂のある食材や酢と相性抜群で、料理全体をさっぱり仕上げてくれますよ。
ブルーベリーの栄養と健康効果|目や肌にうれしい果物
ブルーベリーには、目の健康を守るポリフェノール(アントシアニン)が豊富に含まれており、「目に良い果物」として広く知られています。そのほかにも、ビタミン類や食物繊維など、体にうれしい栄養がたっぷり。
🫐 主な栄養素と働き
| 栄養素 | 主なはたらき |
|---|---|
| アントシアニン(ポリフェノールの一種) | 抗酸化作用、目の疲れ予防、血流の改善 |
| ビタミンC | 美肌づくり、免疫力アップ、コラーゲン生成 |
| ビタミンE | 細胞の老化を防ぐ、血行を良くする |
| 食物繊維 | お腹の調子を整える、便秘予防 |
| カリウム | 体内の塩分バランスを整える、むくみ予防 |
📌 健康へのメリット
- 目の疲れや視力低下が気になる方におすすめ
- 抗酸化作用により、老化予防・生活習慣病対策にも効果が期待されます
- ビタミンCとEは、美肌・アンチエイジングにも◎

現役和食調理師のヒント
ブルーベリーは皮ごと食べられる果物なので、アントシアニンなどの栄養を丸ごと摂れます。
保存方法
ブルーベリーは水分が多く、傷みやすい果物です。保存方法を工夫すれば、風味を損なわずに楽しむことができます。
🧊 冷蔵保存のコツ
- 洗わずにそのまま、パックごとポリ袋に入れて野菜室へ
- キッチンペーパーを敷いた保存容器に移し、フタをして乾燥を防ぐのも効果的
- 食べる直前に洗うようにしましょう
⏱ 保存目安:2〜3日以内
❄ 冷凍保存
- やさしく洗って水気をふき、バラバラにして冷凍用保存袋へ
- 凍ったままスムージーやジャム、ヨーグルトトッピングに使えます
- 一度解凍すると水分が出て食感が変わるため、再冷凍はNG
⏱ 保存目安:約1か月
🍯 ジャムやコンポートにして保存
- 大量に手に入ったときは、砂糖と一緒に煮てジャムに
- 小分け冷凍しておけば、パンやお菓子、ヨーグルトにも手軽に使えます

現役和食調理師のヒント
ブルーベリーは火を入れて甘みを引き出せば、ヨーグルトソースや和風デザートにもぴったりです。
主な品種と特徴
ブルーベリーには多くの品種がありますが、大きく分けて3つの系統があります。それぞれに風味や育てやすさの特徴があり、日本国内では100種以上が栽培されているといわれています。
🫐 ブルーベリーの主な系統
| 系統名 | 特徴 |
|---|---|
| ハイブッシュ系 | 実が大きくて甘みが強く、生食に人気。寒冷地向け。長野・群馬などで栽培。 |
| ラビットアイ系 | 小粒で酸味があり、加工用にも使われる。暑さに強く、西日本でも育つ。 |
| サザンハイブッシュ系 | ハイブッシュ系を改良した品種。比較的温暖な地域でも育てやすい。 |
残留農薬について
✅ 日本の残留基準について
- 日本では2006年から「ポジティブリスト制」が導入され、国が定めた基準値未満なら安全とされています。未設定農薬には一律 0.01ppm の基準が適用されます
- また、ブルーベリーを含むベリー類は5ppmの基準が設定されています
🧪 輸入ブルーベリーと検査状況
- ジャガイモ産ブルーベリーなど、輸入物(特にチリ産)からテブコナゾールの残留が検出され、基準超過(0.05ppm → 基準0.01ppm)として販売差し止めや廃棄措置が講じられています
- 厚労省は輸入時に抜き取り検査を実施しており、基準違反品は市場に出回らない体制が整えられています 。
ブルーベリーの正しい洗い方
1. 流水+軽く振り洗い
- ざるに入れ、流水を当てながら優しく振るだけで、表面についた汚れ・農薬・細菌は大部分除去できます
2. 酢水または重曹水でさらにきれいに
- 酢水:酢:水=1:3で混ぜた溶液に数分つけたあと、流水ですすぎます(皮にダメージを与えすぎないように1~5分以内がおすすめ)
- 重曹水:重曹小さじ1を2カップの水に溶かし、5~15分浸したら流水でしっかりすすぎます 。
- ※いずれもすすぎを十分に行い残留しないよう注意。仕上げにペーパーなどで水分をふき取ると◎。
3. 洗うタイミングと乾燥がポイント
- 冷蔵保存中は洗わず、そのまま保存し、食べる直前に洗うのが腐敗を遅らせるコツ
- 洗った後はペーパータオルや布でそっと乾かすと、カビや傷みを防げます 。

現役和食調理師のヒント
ざるで流水+軽く振り洗い。それで十分です。もっときれいにしたい場合は、酢水か重曹水に5〜10分浸した後、しっかりすすいで乾かします。
📝 ポイントまとめ
| 手順 | 理由 |
|---|---|
| 冷蔵保存中は洗わない | 水分がつくと傷みやすくなるため |
| 食べる直前に流水で洗う | 農薬や汚れをしっかり落とすため |
| 酢水/重曹水は5~10分以内 | 効果と果実への影響のバランスを取るため |
| すすぎ&乾燥を念入りに | 水分でカビが生えるのを防ぐため |
ブルーベリーの栄養素
ブルーベリー(生)
| 栄養素 | 生 | 単位 |
|---|---|---|
| 廃棄率 | 0 | % |
| エネルギー | 48 | ㎉ |
| 水分 | 86.4 | g |
| タンパク質 | 0.5 | g |
| 脂質 | 0.1 | g |
| 食物繊維(総量) | 3.3 | g |
| 炭水化物 | 12.9 | g |
| ナトリウム | 1 | ㎎ |
| カリウム | 70 | ㎎ |
| カルシウム | 8 | ㎎ |
| マグネシウム | 5 | ㎎ |
| リン | 9 | ㎎ |
| 鉄 | 0.2 | ㎎ |
| 亜鉛 | 0.1 | ㎎ |
| 銅 | 0.04 | ㎎ |
| マンガン | 0.26 | ㎎ |
| ヨウ素 | – | ㎍ |
| セレン | – | ㎍ |
| クロム | – | ㎍ |
| モリブデン | 1 | ㎍ |
| ビタミンA(レチノール) | – | ㎍ |
| ビタミンA(β-カロテン) | 55 | ㎍ |
| ビタミンD | – | ㎍ |
| ビタミンE(トコフェロールα) | 1.7 | ㎎ |
| ビタミンK | – | ㎍ |
| ビタミンB1 | 0.03 | ㎎ |
| ビタミンB2 | 0.03 | ㎎ |
| ナイアシン | 0.2 | ㎎ |
| ビタミンB6 | 0.05 | ㎎ |
| ビタミンB12 | – | ㎍ |
| 葉酸 | 12 | ㎍ |
| パントテン酸 | 0.12 | ㎎ |
| ビオチン | 1.1 | ㎍ |
| ビタミンC | 9 | ㎎ |
ブルーベリーは食物繊維・ビタミンE・ビタミンCが揃った抗酸化系の果実。ポリフェノール(アントシアニン)も豊富で、目の健康や美肌ケアに注目されています。冷凍しても栄養の損失が少なく、ヨーグルトや酢との組み合わせで吸収率がアップします。
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