山葵(わさび)の英語表記|Japanese horseradish の意味と注意点
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「horseradish」と「wasabi」は別物?
実は英語で「horseradish(ホースラディッシュ)」と言った場合、日本のわさびとは別の植物を指すことが多くあります。
- horseradish(セイヨウワサビ):アブラナ科の別種で、辛味は強いが香りは異なる
- wasabi(ワサビ):日本原産の植物で、特有の風味と爽やかな辛味が特徴
山葵(わさび)の旬|根わさびと花山葵で異なる旬の時期
わさび
| ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ |
|---|
花わさび
| ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ |
|---|
通年で手に入るわさびの代用品
- 市販のチューブわさびや粉わさびの多くは、ホースラディッシュ(西洋わさび)に緑色の着色料を加えたものです。
- こうした代用品は一年中手に入りますが、本わさび特有の香りや辛味とは異なります。

現役和食調理師のヒント
春は「花山葵」、冬は「本わさび」が一番おいしい季節。
旬の根わさびをすりたてでそばに添えるのが特におすすめです。香りが立ち、辛味に奥行きが出ます。
山葵(わさび)とは?本わさびとホースラディッシュの違い

山葵(わさび)とは、アブラナ科ワサビ属の植物で日本原産の香味野菜です。
ツンとした辛味とさわやかな香りが特徴で、刺身やそば、和食全般に欠かせない薬味として親しまれています。
本わさびとは
- 主に根茎(ねけい)部分をすりおろして使用します。
- ピリッとした辛さとともに、鼻に抜けるような清涼感ある香りが特徴。
- 辛味成分はアリルイソチオシアネートで、すりおろした直後がもっとも香り高くなります。
- 天然物の本わさびは栽培に時間がかかり、希少で高価です。
ホースラディッシュ(西洋わさび)との違い
| 比較項目 | 本わさび | ホースラディッシュ |
|---|---|---|
| 植物の種類 | ワサビ属 (Wasabia japonica) | セイヨウワサビ属(Armoracia) |
| 辛味 | マイルドで上品 | シャープで刺激的 |
| 香り | 清涼感あり | 香りは弱め |
| 色 | 緑色 | 白色 |
市販のチューブや粉わさびは、ホースラディッシュに緑の着色料を加えたものが多く、「本わさび」とは風味が異なります。
食用部位の違いにも注目
根わさび(根茎)刺身やそばに使う本わさび
花山葵(若芽や花芽)春の山菜として食され、軽く湯通しして醤油漬けや和え物に

現役和食調理師のヒント
すりたての本わさびは、香り・辛味・色すべてが段違い。
鮮魚の甘さを引き立て、料理を格上げしてくれます。
山葵と相性の良い食材・食べ合わせ
山葵(わさび)の爽やかな香りと鼻に抜ける辛味は、さまざまな食材と絶妙にマッチします。料理を引き立てる“薬味以上の存在”として、和洋問わず活躍します。
🐟 魚介類(刺身・寿司)
- マグロ、サーモン、白身魚、いか、えび
- わさびの辛味は、魚の脂の甘みや旨みを引き立てる効果があります。
- 刺身に添える定番ですが、あえて刺身醤油に混ぜず、ネタとシャリの間に直接塗るのが通の食べ方です。
🥩 肉類(特に牛肉・鴨肉)
- ローストビーフ、ステーキ、鴨のたたき
- 肉の濃厚な旨みに、すりおろしたわさびが清涼感をプラス
- 特に脂の多い部位に合わせると、後味がさっぱりします
🍜 麺類(そば・うどん)
- わさびはざるそば・もりそばの薬味として定番
- つゆに溶かしすぎず、麺に少しのせて食べると香りが生きる
🧀 チーズや洋風食材
- 意外にもクリームチーズやカマンベールチーズとも好相性
- わさびマヨやわさびドレッシングで、カルパッチョやポテトサラダにもアクセントに使えます
🥬 山菜・野菜類
- 花山葵、菜の花、大根、長いも
- お浸しや浅漬けにピリッと辛味を効かせると、大人の味わいに

現役和食調理師のヒント
「生わさびの香りは熱に弱い」ので、火を入れるより“添える”のが基本。特に、油脂のある料理(肉・魚・チーズ)と合わせると、わさびの風味が活きます。
山葵(わさび)の保存方法|風味を保つためのコツ
わさびの保存方法は、使う部位や状態によって異なります。
香りや辛味を損なわないために正しい保存が大切です。
本わさび(根わさび)の保存方法
冷蔵保存(数日〜1週間程度)
- 濡らしたキッチンペーパーで包み、さらにラップや保存袋に入れる
- 野菜室など5〜10℃の冷温環境で保存
- 乾燥すると香りと辛味が飛びやすいため、こまめに湿らせることが大切
水に浸けて保存(やや長持ち)
- 根元を水に浸け、容器ごと冷蔵庫へ
- 2〜3日に一度水を取り替えることで10日ほど保存可能
冷凍保存(やや風味は落ちる)
- 丸ごとラップに包み冷凍し、使用時に凍ったままおろす
- ただし、香りや辛味は多少弱まる
花山葵(はなわさび)の保存方法
- 購入後はすぐに湯通しして調理するのが基本
- 使いきれない場合は、しょうゆ漬けや浅漬けにして冷蔵保存すると3〜4日持ちます
- 新鮮な状態での香りと辛味が魅力なので、できるだけ早めに食べ切るのがおすすめです
チューブわさび・粉わさびの保存方法
- 冷蔵庫で保管(未開封・開封後ともに)
- 開封後は、1ヶ月以内を目安に使い切ると風味を保ちやすい
- 粉わさびは湿気を嫌うため、密閉容器+乾燥剤入りで保存

現役和食調理師のヒント
本わさびを長く使うなら「水保存」か「湿らせた布」で包むのがベスト。一度すりおろしたわさびは時間と共に辛味が抜けるので、食べる直前におろすのが鉄則です!
山葵の栄養素(食品成分表)
わさび(生)根茎
可食部100g当たり
| 栄養素 | 生 | 単位 |
|---|---|---|
| 廃棄率 | 30 | % |
| エネルギー | 89 | ㎉ |
| 水分 | 74.2 | g |
| タンパク質 | 5.6 | g |
| 脂質 | 0.2 | g |
| 食物繊維(総量) | 4.4 | g |
| 炭水化物 | 18.4 | g |
| ナトリウム | 24 | ㎎ |
| カリウム | 500 | ㎎ |
| カルシウム | 100 | ㎎ |
| マグネシウム | 46 | ㎎ |
| リン | 79 | ㎎ |
| 鉄 | 0.8 | ㎎ |
| 亜鉛 | 0.7 | ㎎ |
| 銅 | 0.03 | ㎎ |
| マンガン | 0.14 | ㎎ |
| ヨウ素 | 1 | ㎍ |
| セレン | 9 | ㎍ |
| クロム | 1 | ㎍ |
| モリブデン | 2 | ㎍ |
| ビタミンA(レチノール) | – | ㎍ |
| ビタミンA(β-カロテン) | 7 | ㎍ |
| ビタミンD | – | ㎍ |
| ビタミンE(トコフェロールα) | 1.4 | ㎎ |
| ビタミンK | 49 | ㎍ |
| ビタミンB1 | 0.06 | ㎎ |
| ビタミンB2 | 0.15 | ㎎ |
| ナイアシン | 0.6 | ㎎ |
| ビタミンB6 | 0.32 | ㎎ |
| ビタミンB12 | – | ㎍ |
| 葉酸 | 50 | ㎍ |
| パントテン酸 | 0.20 | ㎎ |
| ビオチン | 3.5 | ㎍ |
| ビタミンC | 75 | ㎎ |
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