鯛 たい(Sea bream)

鯛
 

鯛の旬

北海道・東北

関東・東海

中国・四国

九州・沖縄

*各数字で歳時記を表示

 

鯛とは ~解説

  • 英語で「sea bream」
  • 漢字で「鯛」
  • スズキ目タイ科の海水魚
  • 名前の一部に「〇〇タイ」と名の付く鯛は300種類を超える
  • スズキ目スズキ亜目タイ科に含まれる近縁の魚は13種類しかいない
  • 旬は春と言われるが南と北で産卵期が違うのでほぼ年中おいしい鯛が食べられる
  • 春は「桜鯛」や「花見鯛」と呼ばれ、秋は「紅葉鯛」と呼ばれる
  • 産卵前や寒くなる前には栄養を蓄えるためおいしくなる
  • 赤い色がめでたいとして祝いの席で出されることが多い
  • 天然物は見た目が鮮やかで養殖物は黒っぽい色をしている
  • 鼻の孔が2つなら天然。はっきりしない物や1つしかないものは養殖
    (100%ではないため、鼻の孔だけで見分けるのは不可能)
  • 養殖はおいしくないというのは昔の話。今は天然物と比較しても違いが分からない程においしい
  • 市場に出回る約75%は養殖

味わい
淡泊で甘味とコクのあるうま味が特徴
透明感のある白身で血合いが赤く、熱を通しても硬く締まらない
鱗はやや硬いが取りやすい
骨は硬く、皮はしっかりして厚みがある

 

地方名

  • カツラダイ
  • サクラダイ
  • ウオジマノタイ
  • ホンダイ
  • ホンダチ
  • オオダイ
  • シバダイ
  • カスゴ
 

目利き

  • 体表が鮮やかで目の上の鱗が青紫に輝いていると新鮮
  • 目が澄んでエラが鮮紅色のものが良い
    (鮮度が悪くなるとウロコや目に輝きがなくなってくる)
  • 腹は白い部分が鮮やかなものが良い
  • 体長は40~50㎝くらいが良い
  • 丸々と太っているもので尻尾は幅があるものが良い
  • 柵や刺身で売られているときは赤みが鮮やかで光沢のあるものが良い
 

タイ科近縁の鯛 13種

★スズキ目タイ科マダイ亜科(4種)
真鯛(マダイ)
台湾鯛(タイワンダイ)
血鯛(チダイ)
鰭小鯛(ヒレコダイ)

★スズキ目タイ科キダイ亜科(3種)
星連子(ホシレンコ)
黄鯛(キダイ)
黄鰭赤連子(キビレアカレンコ)

★スズキ目タイ科ヘダイ亜科(6種)
平鯛(ヘダイ)
黒鯛(クロダイ)
黄茅渟(キチヌ)
南洋茅渟(ナンヨウキチヌ)
南黒鯛(ミナミクロダイ)
豪州真鯛(オーストラリアキチヌ)(オキナワチヌ)

 

鯛を使った料理

  • 鯛茶漬け
  • 鯛の若狭焼
  • 塩焼き
  • 鯛めし
  • 刺身、すし
  • 松皮造り
  • 昆布締め
  • カルパッチョ
  • あら炊き
  • 兜煮
  • 干物
 

鯛の栄養素(食品成分表

可食部100g当たり

まだい(生)天然、生

廃棄率50 %
エネルギー142 ㎉
水分72.2 g
タンパク質20.6 g
脂質5.8 g
炭水化物0.1 g
ナトリウム55 ㎎
カリウム440 ㎎
カルシウム11 ㎎
マグネシウム31 ㎎
リン220 ㎎
0.2 ㎎
亜鉛0.4 ㎎
0.02 ㎎
マンガン0.01 ㎎
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)8㎍
ビタミンA(β-カロテン)
ビタミンD5.0 ㎍
ビタミンE(トコフェロールα)1.0 ㎎
ビタミンK
ビタミンB10.09 ㎎
ビタミンB20.05 ㎎
ナイアシン6.0 ㎎
ビタミンB60.31 ㎎
ビタミンB121.2 ㎎
葉酸5 ㎍
パントテン酸0.64 ㎎
ビオチン
ビタミンC1 ㎎
食物繊維(総量)

日本食品標準成分表2015年版(七訂)から引用

 
 

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