マーガリンは、家庭料理や製菓で広く使われている油脂食品のひとつです。一方で「バターとの違いは?」「原材料は安全?」「常温保存できる?」といった疑問を持つ人も少なくありません。
この記事では、マーガリンの特徴や原材料、種類ごとの違い、正しい保存方法までを日常使いの視点でわかりやすく解説します。
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マーガリンの特徴

- 漢字で表すと「人造牛酪」となる
- バターの代替としてつくられた食品である
- 日本ではかつて人造バターと呼ばれていたが、1952年にマーガリンに呼称を改めている
- 日本農林規格 (JAS) では、「マーガリン類」はマーガリンとファットスプレッドに分けられている
- 日本で家庭用のマーガリンとして販売されているほとんどはファットスプレッドである
- バターや乳脂肪が添加され、バターに近い風味にされた製品もある
- 主にパンに塗って食べるために広く用いられる
- バターに比べ安価であることから、バターの代用品として利用される
- パンやケーキ、クッキー、アイスクリームなど多くの食品の原材料として使われる
- マーガリンにはあっさりした味わいがあるとされる
マーガリン
油脂含有率が80%以上のもの
ファットスプレッド
油脂含有率が80%未満のもの
マーガリンの成分と原材料
- マーガリンの主原料は植物性・動物性の油脂である(バターの主原料は牛乳)
- マーガリンは精製した油脂に発酵乳・食塩・ビタミン類などを加えて乳化し練り合わせた加工食品である
- 製造過程において水素を分子に付加して、常温で固体にしている
- マーガリンの主原料は植物性・動物性の油脂である
植物油
大豆油、なたね油、コーン油、パーム油、ヤシ油、綿実油、ひまわり油
動物油
魚油や豚脂、牛脂など(過去に鯨の脂肪を用いたこともある)
マーガリンの種類
- 低脂肪やカロリーハーフなど様々な種類がある
- 給食用マーガリン(常温で溶けない)
- 業務用マーガリン
ケーキ用、アイシング用、ロールイン、二重乳化など
マーガリンの保存方法
- 10℃以下で保存する
- バターナイフを入れっぱなしにするのは衛生上よくない
- パンくずなどが入らないようにして保存する
- 常温に置き、結露により水分が入った場合はカビに注意する
- 冷凍すると分離するので注意する
マーガリンの歴史
- 1813年にフランスの化学者ミシェル=ウジェーヌ・シュヴルールが、動物性脂肪の研究からマルガリン酸を発見した
- 製品としてのマーガリンは、1869年フランス人のイポリット・メージュ=ムーリエが牛脂に牛乳などを加え硬化したものを考案したのが始まり(オレオマーガリン)
- 日本へは1887年に初めて輸入され、1908年(明治41年)に横浜の帝国社によって国産化に成功した
重量
| 小さじ | 4g |
| 大さじ | 12g |
| 1カップ | 180g |

この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)
和食の世界で25年以上。旬の食材や家庭でできる調理のコツを、やさしく、わかりやすくお届けしています。料理がもっと楽しく、おいしくなるきっかけになれば嬉しいです。
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