なめこ(滑子)とは?英語名・旬・栄養・相性の良い食材を徹底解説|Nameko mushroom

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なめこ(滑子)の英語・漢字表記|Nameko mushroomとは?

▷ 漢字表記:滑子(なめこ)

「滑子(なめこ)」という漢字は、ぬめりのあるきのこの特徴を表した当て字です。
主に和食では、味噌汁やおろし和えなどに用いられる和食定番のきのこです。


▷ 英語表記:Nameko mushroom(ナメコ・マッシュルーム)

「Nameko」は日本語の発音をそのままローマ字表記したものです。
英語圏では以下のように表記されます:

  • Nameko mushroom
  • Nameko mushrooms(複数形)

英語圏でも「ナメコ」という名前で通じることが多く、特に日本料理やビーガン料理を扱うレストラン、海外向けのレシピサイトなどで使われています。

【食×英語】野菜と果物180種の英単語&漢字一覧表

 

なめこの旬|天然と栽培で異なるおいしい時期

なめこは秋が旬の天然きのことして知られていますが、現在では通年流通する栽培なめこが主流です。そのため「いつでも買えるけれど、特においしいのは秋」という二重構造になっています。

🍂 天然なめこの旬は「秋」

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なめことは?特徴と魅力を解説

なめこ(滑子)は、ぬめりのある食感とやわらかな風味が特徴のキノコで、日本の食卓では特に味噌汁などで親しまれています。学名は Pholiota nameko、ヒラタケ科の一種で、主に菌床栽培によって安定供給されています。

🍄 なめこの主な特徴

  • ぬめりをもつ表面
     → 食感がなめらかで、汁物にとろみを加える
  • 小ぶりで茶褐色のかさ、白い柄
     → 見た目もユニークで、調理のアクセントに
  • 加熱すると香りとぬめりが強調される
     → おろし和えや鍋物にぴったり

🌿 なめこの魅力とは?

  • 消化にやさしい食材として、胃腸の調子が気になるときにも重宝されます
  • カロリーが低く、水溶性食物繊維も豊富なため、健康志向の方にもおすすめ
  • 短時間で火が通るため、忙しいときの味噌汁や和え物に最適です
現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

なめこは「だしを吸ってとろみで包む」性質があり、出汁との相性が抜群です。
和食の現場では「出汁に馴染ませる」「仕上げにさっと火を入れる」が鉄則です。

 

なめこと相性の良い食材・食べ合わせ

🥢 和食で相性抜群の食材

食材相性のポイント
大根おろしぬめり×さっぱりの絶妙バランス。おろし和えに
豆腐柔らかさ×ぬめりの組み合わせでのどごし抜群
みょうが・大葉香味野菜がなめこのまろやかさを引き立てる
長ねぎ火を入れると甘みが増し、なめこの香りと調和
しめじ・えのききのこ同士でうま味アップ。炒め物にも◎

🍚 主食・汁物との組み合わせ

  • 味噌汁・赤だし:定番の組み合わせ。出汁となめこのとろみで一体感のある味に。
  • ごはん・雑炊:とろみが全体にからみ、食べやすくなる。
  • うどん・そば:なめこのぬめりが汁をまろやかに仕上げる

🧂 調味料の相性

調味料解説
醤油・だし醤油シンプルに旨味を引き出す。冷奴や和え物に
酢・ポン酢ぬめりをさっぱりと仕上げる。夏場におすすめ
味噌(特に赤味噌)コクのある味噌がなめこの個性とよく調和
現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

なめこは「温かい食材と合わせるととろみがより引き立ちます」。
たとえば「豆腐となめこのあんかけ」「茄子となめこの味噌炒め」など、火を通しすぎないのがコツ。香りと食感を損なわないように注意しましょう。

 

なめこの保存方法|冷蔵・冷凍・下処理のコツ

なめこはぬめりが特徴のきのこであるため、保存状態が悪いと傷みやすくなります。
購入後はできるだけ早く使い切るのが理想ですが、保存の工夫をすれば長持ちさせることも可能です。


🧊 冷蔵保存(おすすめ)

保存期間:2〜3日

保存方法
パックのまま、またはキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ、野菜室へ。水気がついている場合は、軽く拭き取ってから保存すると傷みにくくなります。


❄️ 冷凍保存(加熱してから)

保存期間:約1か月

保存方法

  1. さっと熱湯で下茹で(約10秒)してからザルにあげる
  2. 水気をよく切ってから、ラップに包みフリーザーバッグで冷凍
    ※解凍せずにそのまま味噌汁や炒め物に使えます。

📌調理師のヒント
冷凍前に下茹ですることで、ぬめりと風味がしっかり残り、調理時に食感が崩れにくくなります。

現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

生のまま冷凍すると、解凍時にドロドロになりやすいためおすすめしません。傷んだものは酸っぱい匂いやぬめりが異常に強くなるので、迷ったら廃棄を。

 

なめこの種類

  • かぶとりなめこ
  • ジャンボなめこ
  • オッキーなめこ
 

なめこの食品成分表

可食部100g当たり

なめこ・株摂り・茹で

栄養素単位
廃棄率0%
エネルギー22
水分92.7g
タンパク質1.6g
脂質0.1g
食物繊維(総量)2.8g
炭水化物5.1g
ナトリウム3
カリウム210
カルシウム4
マグネシウム10
リン56
0.6
亜鉛0.5
0.12
マンガン0.06
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)
ビタミンK
ビタミンB10.06
ビタミンB20.10
ナイアシン4.7
ビタミンB60.04
ビタミンB12
葉酸67
パントテン酸1.33
ビオチン
ビタミンC
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

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→ たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルなど、健康に必要な栄養素35種類を、分類ごとにわかりやすく解説しています。

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【2025年度版】日本人の食事摂取基準一覧(年齢別の摂取量)
→ 厚生労働省の最新版をもとに、年齢・性別ごとの1日の推奨摂取量を一覧表にまとめています。

 

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