英語・漢字表記|野蒜(のびる)の英語名と発音
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- 漢字表記: 野蒜(のびる)
「野に生える蒜(ひる)」の意味で、山野に自生するネギ属の野草です。春の山菜として古くから親しまれています。
英語表
- Nobiru(和名のまま紹介されることが多い)
- wild rocambole(英語の一部文献で見られる訳)
- wild garlic / wild onion(類似植物の意訳。※厳密には異種)
発音記号
- Nobiru:/ˈnoʊ.bi.ruː/(ノウ・ビ・ルー)
- wild rocambole:/ˈwaɪld ˈroʊ.kæm.boʊl/(ワイルド・ロウキャンボール)
カタカナ発音
- ノビル、ワイルドロカンボール
野蒜の旬~おいしい時期~
のびる
| ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ |
|---|
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のびるの旬は、主に早春(3月〜5月)です。
春の訪れを感じさせる山菜として、全国の野山や土手などで自然に生育します。地上部の葉が伸び始める頃が収穫の目安で、特に球根が膨らみはじめる3月下旬〜4月上旬が香りも良くおすすめの時期です。

現役和食調理師のヒント
スーパーにはあまり並びませんが、春の山菜採りの定番です。
採れたては香りが強く、加熱すると甘みと旨みが引き立ちます。特にのびる味噌や天ぷらに最適です。
のびるとは?特徴と魅力

のびる(野蒜)は、ネギ属に属する多年草で、日本各地の土手や野山に自生する山菜です。細長い葉と、地中に小さな白い球根を持ち、独特の辛みと香りが特徴です。
見た目は青ねぎやニラに似ていますが、香りや風味はより野性的。特に球根部分は「小さなにんにく」のような香味があり、薬味や和え物、味噌炒めなどで活躍します。
また、古くは民間薬としても利用されていたほど滋養に富む植物で、春の食卓にぴったりの野菜です。
野蒜の特徴まとめ
- ネギやニラに近い香味を持つ野草
- 早春に収穫される山菜の一種
- 球根・茎・葉すべて食用可
- 加熱すると香りがマイルドになり甘みが引き立つ
- 食欲増進や消化促進にも役立つとされる

現役和食調理師のヒント
生のまま刻んで味噌に加えたり、湯がいてヌタ和えにするのが定番。
野草ならではのほろ苦さや香りを活かして、春の副菜に仕上げると季節感が増します。
のびるの保存方法|香りを逃さず長持ちさせるコツ
のびるは鮮度が命の山菜です。収穫後や購入後は、できるだけ早く使い切るのが理想ですが、以下の方法で短期保存が可能です。
冷蔵保存(2〜3日以内)
- 泥付きであれば新聞紙に包み、ビニール袋に入れて野菜室へ
- 洗ってしまった場合は根元を湿らせたキッチンペーパーで包み、密閉袋へ
香りが逃げやすいため、葉と球根を分けず丸ごと保存すると風味が保ちやすいです。
冷凍保存(最大1か月)
- さっと洗って根と葉を食べやすい大きさにカット
- 水気をふき取り、ラップに包んで冷凍用保存袋へ
加熱調理専用になりますが、炒め物や味噌汁にそのまま使えて便利です。

現役和食調理師のヒント
採れたての香りを楽しむなら味噌漬けや酢味噌和えが良い。
冷凍は食感が変わるので、生のシャキッと感を活かしたい料理には不向きです。
のびると相性の良い食材
のびるは、ニンニクや青ねぎに似た野趣あふれる香りと、シャキッとした歯ごたえが特徴。以下のような食材と組み合わせると、春の香りと味わいを一層引き立てます。
野蒜と相性の良い食材
| 組み合わせ | 特徴・おすすめ調理法 |
|---|---|
| 味噌・酢味噌 | 野蒜の辛みをまろやかにし、香りを活かせる。酢味噌和え、ぬたなど。 |
| 油揚げ・豆腐 | 香りの強い野蒜と淡白な食材でバランス◎。炒め物や白和えに。 |
| 豚肉・鶏肉 | 動物性の旨味と香りが合う。炒め物や味噌炒めに最適。 |
| 卵 | 香味を優しくまとめる効果。卵焼きやスクランブルエッグなど。 |
| ごま・くるみ | 香ばしさがプラスされ、和え物に深みが出る。ごま和え、くるみ味噌和えに。 |

現役和食調理師のヒント
のびるは香りが主役になる食材。淡白な素材や旨味のある肉類と組み合わせると、風味のバランスが良くなります。
春らしい副菜にするなら、酢味噌和えや白和えがおすすめです。
野蒜の栄養素(食品成分表)
野蒜(のびる)生
| 栄養素 | 生 | 単位 |
|---|---|---|
| 廃棄率 | 20 | % |
| エネルギー | 63 | ㎉ |
| 水分 | 80.2 | g |
| タンパク質 | 3.2 | g |
| 脂質 | 0.2 | g |
| 食物繊維(総量) | 6.9 | g |
| 炭水化物 | 15.5 | g |
| ナトリウム | 2 | ㎎ |
| カリウム | 590 | ㎎ |
| カルシウム | 100 | ㎎ |
| マグネシウム | 21 | ㎎ |
| リン | 96 | ㎎ |
| 鉄 | 2.6 | ㎎ |
| 亜鉛 | 1.0 | ㎎ |
| 銅 | 0.06 | ㎎ |
| マンガン | 0.41 | ㎎ |
| ヨウ素 | – | ㎍ |
| セレン | – | ㎍ |
| クロム | – | ㎍ |
| モリブデン | – | ㎍ |
| ビタミンA(レチノール) | – | ㎍ |
| ビタミンA(β-カロテン) | 800 | ㎍ |
| ビタミンD | – | ㎍ |
| ビタミンE(トコフェロールα) | 1.3 | ㎎ |
| ビタミンK | 160 | ㎍ |
| ビタミンB1 | 0.08 | ㎎ |
| ビタミンB2 | 0.22 | ㎎ |
| ナイアシン | 1.1 | ㎎ |
| ビタミンB6 | 0.16 | ㎎ |
| ビタミンB12 | – | ㎍ |
| 葉酸 | 110 | ㎍ |
| パントテン酸 | 0.29 | ㎎ |
| ビオチン | – | ㎍ |
| ビタミンC | 60 | ㎎ |
| 栄養素 | 含有量(生) | ひとこと評価 |
|---|---|---|
| カリウム | 590 mg | 野菜の中でも高水準。むくみ・血圧ケアに◎ |
| ビタミンC | 60 mg | 抗酸化・鉄吸収の促進に。生だとしっかり多い |
| 食物繊維(総量) | 6.9 g | 整腸や血糖コントロールに有効な量 |
| ビタミンK | 160 µg | 骨代謝・血液凝固に関与。葉物らしく豊富 |
| 鉄 | 2.6 mg | 野菜としては多め。貧血対策の助けに |
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