甘鯛 あまだい(Tilefish)

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甘鯛

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甘鯛の旬

あまだい

10月|おいしい魚介類の一覧表|旬の魚介類
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夏が終わり本格的な秋になります。秋刀魚や鰯、鰹などが脂が乗って10月が旬になってきます。
https://japanese-food.net/october-seafood/
 

甘鯛とは ~解説

  • 英語で「Tilefish」
  • 漢字で「甘鯛」「尼鯛」
  • スズキ目キツネアマダイ科アマダイ属の底生肉食魚
  • 日本では南日本近海で5種が見られ、このうちアカアマダイシロアマダイキアマダイの3種が重要な食用種となっている
  • 市場に多く出回る盛期は8月から12月
  • 食べて美味しい旬の時期には諸説ある
    福井県では夏の8月頃から秋10月頃までが旬とされている
    山陰から北陸にかけての産地では夏としているところが多い
  • 鯛の仲間ではないが真鯛よりも高価で高級食材として扱われる
  • 産卵を終えた春から夏はあまりおいしくない
  • 京料理では人気の魚
  • 手荒に扱うと身が崩れやすいので取り扱いには注意が必要

味わい
身は白身で、脂肪分が少なく淡白
柔らかく水っぽいので刺身にする時はひと手間が必要になる
水分が多いので適度に水分を抜いて調理する
焼き魚や干物に利用されることが多い
またウロコも食べることができる
鱗と骨は柔らかい(中骨は硬い)
皮目は焼くと甘い香りで、独特の風味がある

アマダイの月別平均卸売価格
春から秋にかけて価格は落ち着いてくるが、10月ごろから価格は上がり始め、12月には1キロ6000円を超える。
2024年は過去5年の平均よりも高価になっている。
参照→豊洲市場のアマダイ (甘鯛)の市況(値段・価格と数量)

 

甘鯛の地方名

  • グジ
  • オキツダイ
  • クズナ
  • ビタ
  • オオタロウ
  • コズナ
  • アマミ
  • コビル
 

目利き

  • 触って硬いものを選ぶようにする
  • 体表が赤色や黄色がはっきりしているものが良い
  • 目が澄んでいるものが良い
  • エラが鮮紅色でかたいもの
 

甘鯛の仲間

  • 白甘鯛(しろあまだい)
  • 黄甘鯛(きあまだい)
  • 赤甘鯛(あかあまだい)
  • 墨付甘鯛(スミツキアマダイ)
 

甘鯛を使った料理

  • 甘鯛の若狭焼
  • 甘鯛の皮霜造り
  • 甘鯛の昆布締め
  • 甘鯛の酒蒸し
  • 松笠揚げ
  • 甘鯛の骨蒸し
 

甘鯛の栄養素(食品成分表)

可食部100g当たり

あまだい(生)

廃棄率50 %
エネルギー102 ㎉
水分76.5 g
タンパク質18.8 g
脂質3.6 g
炭水化物
ナトリウム73 ㎎
カリウム360 ㎎
カルシウム58 ㎎
マグネシウム29 ㎎
リン190 ㎎
0.3 ㎎
亜鉛0.3 ㎎
0.02 ㎎
マンガン
ヨウ素41 ㎍
セレン75 ㎍
クロム1 ㎍
モリブデン
ビタミンA(レチノール)27 ㎍
ビタミンA(β-カロテン)
ビタミンD1.0 ㎍
ビタミンE(トコフェロールα)1.3 ㎎
ビタミンK
ビタミンB10.04 ㎎
ビタミンB20.06 ㎎
ナイアシン1.5 ㎎
ビタミンB60.08 ㎎
ビタミンB122.1 ㎎
葉酸6 ㎍
パントテン酸0.43 ㎎
ビオチン1.7 ㎍
ビタミンC1 ㎎
食物繊維(総量)
「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」から引用
 

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