車海老（くるまえび）とは？旬・特徴・食べ方・英語名まで調理師が解説【Kuruma prawn】

おせち料理や高級天ぷらに欠かせない車海老は、甘みとプリプリ食感が魅力の高級食材。
特に生きたまま調理する“踊り食い”は、その鮮度と旨みを堪能できる贅沢な一品です。

車海老ってどんなエビ？伊勢海老とどう違う？
車海老はいつ食べるのが一番おいしいの？

旬を知れば、刺身や天ぷら、塩焼きの味わいが格別になります。このページでは、車海老の旬・特徴・おいしい食べ方から、英語表記や読み方まで、現役和食調理師の視点でやさしく解説します。

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車海老の旬

天然物

養殖物

現役和食調理師のヒント

天然物は 夏の旬が本来の味のピーク とされますが、流通量が少ないことも多いです。養殖物はおせちや年末年始の食卓にもよく使われます。

車海老とは ～特徴と味わい～

車海老（くるまえび）は、クルマエビ科クルマエビ属に属する大型のエビで、日本の高級食材の代表格です。（味が良く、大きさが手ごろで成長が早い）
体長は15〜25cmほどで、殻の色は褐色に白い横縞が入り、加熱すると鮮やかな朱色になります。
その名は、丸まった姿が車輪に似ていることから付けられたといわれます。大きいエビ（22㎝以上）は車海老、小さいエビはサイマキと呼ばれる

天然物は日本各地の沿岸に分布し、特に九州や沖縄、本州西部で多く水揚げされます。
一方で、養殖技術が発達しており、全国各地で周年出荷が可能になっています。

味わいの特徴

出汁： 殻や頭から濃厚で香ばしい出汁が取れる
身質： 弾力のあるプリプリ食感
風味： 濃い甘みとコクがあり、加熱しても旨味が逃げにくい
香り： 新鮮なものはほのかに甘い香り

• 9割が養殖で天然物は数が少なく高価
• エビは火を通すと赤くなる「アスタキサンチン」という色素を持っている
• 原則的に生きているものが流通する（死ぬと極端に値段が落ちる）

海老のサイズについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

現役和食調理師のヒント

車海老は生きたまま調理すると食感と甘みが格別。
天ぷらにする場合は衣を薄くして、エビ本来の旨味を味わうのがおすすめです。

車海老の目利き（鮮度の見分け方）

車海老は鮮度が命。特に刺身や踊り食いで食べる場合は、生きがよく、状態の良いものを選ぶことが大切です。

現役和食調理師のヒント

車海老は死ぬとすぐに頭が黒く変色してきます。
活けなら跳ねる力、パック入りなら頭の色と殻のつやを必ずチェックします。

車海老と相性の良い食材

車海老は甘みと香ばしさが特徴の高級エビ。
香りや酸味、旨味を引き立てる食材と組み合わせることで、さらに味わいが広がります。

おかみさんの一言

車海老はねぇ、そのままでも十分ごちそうだけど、レモンやかぼすをキュッと絞ると、甘みがふわっと広がって…あら、もう一尾いっちゃおうかしら。

車海老に合う調理法

車海老はプリプリの食感と甘みが魅力の高級エビ。加熱しても縮みにくく、さまざまな料理に対応できます。

現役和食調理師のヒント

車海老は加熱しすぎると硬くなるので、火の通しすぎに注意。天ぷらなら衣が色づく直前、塩焼きなら殻が赤くなった瞬間が食べ頃です。

車海老の栄養素（食品成分表）

くるまえび　養殖
可食部100ｇ当たり

車海老の英語・漢字表記

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この記事を書いた人
現役の和食調理師／おかだ けんいち（調理歴25年以上）

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