クレソンの栄養と効能|旬・保存・食べ合わせ・英語表記も紹介

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サラダや肉料理の付け合わせで見かける「クレソン」。
実はその鮮やかな緑の葉に、栄養がたっぷり詰まっていることをご存じですか?

本記事では、クレソンの栄養成分をはじめ、旬の時期や保存方法、相性の良い食材までわかりやすく解説します。また、英語表記や豆知識も紹介しているので、クレソンについてもっと知りたい方にもおすすめです。
料理の彩りだけじゃない、“食べておいしい健康野菜”クレソンの魅力を一緒に見ていきましょう!

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クレソンの旬 ~おいしい時期~

クレソン

季節ごとの旬の食材をもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。▶ 旬の野菜・魚介【年間カレンダー】

クレソンとは ~特徴~

  • ヨーロッパ中部からアジアの温帯地域にかけてが原産地
  • 日本では「オランダガラシ」とも呼ばれる
  • 山梨県南都留郡道志村が日本一のクレソンの生産地
  • 独特の辛味と香りを持つハーブ野菜で、肉料理の付け合わせに多く使われる
  • 清涼感のある香りと苦みで、口の中をさっぱりとさせる
  • 生命力が強い野菜で買ってきたものを水に浸しておくと根が生え、そのまま栽培することができる
  • 市場に並んでいるものはほとんどが栽培物
  • 葉が大きくて、緑色の濃いものが新鮮
  • 水辺を好む植物で、自然環境でも自生している
  • シャキシャキした食感が特徴で、生のままサラダやサンドイッチにも合う

栄養素

  • β-カロテンが非常に豊富で、緑黄色野菜の中でもトップクラス
  • ビタミンCも多く含まれ、抗酸化作用が期待される
  • カルシウムや鉄分も含まれており、ミネラル補給にも適している
  • 食物繊維も含まれ、食後の消化をサポート
  • 苦み成分のイソチオシアネートは、辛味とともに爽快感を演出する

上手な選び方

葉は色が濃くてツヤがあり、大きくて丸みのあるものが良い
茎の太さが均一でまっすぐに伸びたものが良い
香りが出でているものが良い
花が咲き始めているものは避ける
茎からヒゲ根がたくさん出ているものは避ける

保存方法

  • 新聞紙で包み、ビニール袋に入れ冷蔵庫で保存する
  • コップに水を入れ、茎を挿してビニールを被せ冷蔵庫で保存
  • あまり日持ちしない

主な品種群

  • サラダクレソン
  • ヤソゼリ(耶蘇芹)

クレソンと相性の良い食材

  • ステーキやローストビーフ:肉の脂をさっぱりさせる効果
  • ゆで卵やポーチドエッグ:濃厚な卵との相性が良く、彩りもきれい
  • チーズ(フェタ・リコッタ):サラダに混ぜると風味が際立つ
  • レモン・オリーブオイル:爽やか系ドレッシングでさらに香りを引き立てる
  • 根菜類(じゃがいも・ごぼう):温サラダやスープのアクセントに

クレソンの栄養素|食品成分表

クレソン(生)茎葉
可食部100g当たり

栄養素単位
廃棄率15%
エネルギー13
水分94.1g
タンパク質2.1g
脂質0.1g
食物繊維(総量)2.5g
炭水化物2.5g
ナトリウム23
カリウム330
カルシウム110
マグネシウム13
リン57
1.1
亜鉛0.2
0.05
マンガン
ヨウ素2
セレン2
クロム1
モリブデン20
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)2700
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)1.6
ビタミンK190
ビタミンB10.10
ビタミンB20.20
ナイアシン0.5
ビタミンB60.13
ビタミンB12
葉酸150
パントテン酸0.30
ビオチン4.0
ビタミンC26
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

クレソンはビタミン・ミネラルが非常に豊富な緑黄色野菜であり、特にβ-カロテンとビタミンKの含有量が際立っています

β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、粘膜や皮膚の健康を保つ働きがあります。
ビタミンKはカルシウムとともに骨の形成を助けるため、骨粗しょう症の予防にも効果的。
また、カルシウム・カリウム・葉酸もバランス良く含まれており、貧血予防・高血圧対策・美容サポートなど多方面に役立ちます。

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クレソンの英語・漢字表記

クレソンは日本語では「オランダガラシ(和蘭芥子)」とも表記されますが、現在では「クレソン」というカタカナ名称が一般的です。
英語では “Watercress(ウォータークレス)” と呼ばれており、「水辺に育つクレス(ハーブ)」という意味を持ちます。海外でもサンドイッチやサラダの定番食材です。

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現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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