帆立貝 ほたてがい(Scallop)

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帆立貝(ほたてがい)の旬 ~おいしい時期~

ほたて(紐付き)

貝柱

季節ごとの旬の食材をもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。▶ 旬の野菜・魚介【年間カレンダー】

帆立貝とは ~解説~

  • 別名「扇貝」「海扇」
  • 産卵期前の冬から春にかけてが美味
  • 帆立貝自体の旬は冬
  • 東北から北海道の寒海に分布する二枚貝
  • 上下2枚の殻は形が違い、下の殻は鍋のように深く膨れ、上の殻はほぼ平らである
  • 市場には安定して年中入荷されている
  • 昔は高価な食材でしたが、養殖されるようになり安価になった
  • 安価で味も良く扱いやすいためスーパーなどによく並ぶ
  • 今では天然物はほぼなく、ほとんどが養殖物
  • 貝柱は冷凍しても味が劣化が少ない

味わい
養殖と天然では味の大差はない
貝柱は産卵後の4~7月の方が甘み(グリコーゲン)が強くなりおいしい
噛めば噛むほどうまみが増して美味
上品な旨味と滑らかな舌触りが特徴

下ごしらえ
①殻の間にナイフを差し込み、殻から貝柱を取り出す
②薄い塩水でヌメリを洗い流す
③貝柱のまわりのヒモを外す

地方名

  • 海扇(カイセン)
  • 秋田貝(アキタガイ)
  • ボホガイ

目利き

  • 生きているものが良い
  • 殻がしっかり閉じている物
  • 殻つきのものは触れるとすぐに閉じるものが良い
  • 貝柱は透明感があり、艶のあるもので大きめ物が良い

仲間

  • 檜扇貝(ヒオウギガイ)

帆立貝を使った料理

  • 刺身、すし
  • バター醤油焼き
  • グラタン
  • おでん
  • 味噌汁
  • 炊き込みご飯
  • 照り焼き
  • くしかつ

帆立貝の栄養素 ~食品成分表~

ほたてがい(生)
可食部100g当たり

栄養素単位
廃棄率50%
エネルギー66
水分82.3g
タンパク質13.5g
脂質0.9g
食物繊維(総量)g
炭水化物1.5g
ナトリウム320
カリウム310
カルシウム22
マグネシウム59
リン210
2.2
亜鉛2.7
0.13
マンガン0.12
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)10
ビタミンA(β-カロテン)150
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)0.9
ビタミンK1
ビタミンB10.05
ビタミンB20.29
ナイアシン1.7
ビタミンB60.07
ビタミンB1211.0
葉酸87
パントテン酸0.66
ビオチン
ビタミンC3
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

ほたては高タンパクで低脂質、さらにミネラルやビタミンB群が豊富な貝類です。
特に注目すべきはビタミンB12の含有量が極めて高いこと。これは赤血球の生成や神経の働きを助け、貧血予防に重要な栄養素です。

また、鉄・亜鉛・マグネシウムなどのミネラルも多く、貝類らしい栄養バランスを持っています。
さらに葉酸(87µg)も含む。葉酸は血液や細胞の生成に関わるため、女性や妊娠期にも適しています。
脂質が少なく(0.9g)、エネルギーも66kcalと低いため、「ダイエット中でもしっかり栄養をとれるヘルシーな食材」といえる。

▶ 栄養の全体像を知りたい方はこちら
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帆立貝の英語表記

Scallops

英語表記についてもっと詳しく知りたい方は、こちらのページで 魚介類の漢字・英語表記一覧 をまとめています。

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現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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