椎茸(しいたけ)の栄養と使い方|干し椎茸・どんこの違い・保存方法

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椎茸の漢字と英語表記

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「shiitake」は日本語がそのまま英語になった言葉で、世界的にも通じる名称です。英語圏では “shiitake mushroom” と表記され、日本の食文化の象徴的な食材として人気があります。

  • 漢字表記: 椎茸
  • ひらがな: しいたけ
  • 英語表記: shiitake mushroom
  • 発音記号: /ˌʃiːˈɑː.tɑː.keɪ/ または /ˌʃiːˈɑː.tə.ki/

椎茸の旬~おいしい時期~

椎茸は一年を通して出回っていますが、最も風味が豊かで肉厚になるのは春(3~5月)と秋(9~11月)です。とくに自然栽培の「原木椎茸」は、気温と湿度の変化が大きいこれらの時期に発生しやすく、香りや旨みが格別
一方、菌床栽培の椎茸は安定して流通しており、季節を問わず楽しむことができます。

しいたけ

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椎茸とは~解説~

  • 「椎の木に生える茸(きのこ)」という意味から名付けられた、日本を代表するきのこ類
  • 主に「原木栽培」と「菌床栽培」の2種類があり、原木は香りが強く、菌床は通年出荷が安定
  • 傘が肉厚で、火を通すと旨みと香ばしさが引き立つ
  • 干し椎茸は乾燥によって旨み成分(グアニル酸)が増すため、煮物やだしに最適
  • 傘が開ききっていない「どんこ椎茸」は特に高級品として扱われる
  • 日本、中国、台湾などで広く栽培されており、和食だけでなく中華・洋食にも使われる万能食材
  • 栄養面では、食物繊維やビタミンD(特に天日干し)が豊富で、健康志向の人にも人気

良い食べ合わせ

  • 椎茸 × 鶏肉 × 醤油
     旨みの相乗効果。照り焼きや煮物にすると絶品!
  • 椎茸 × だし × 卵
      お吸い物や茶碗蒸しに。優しい香りとコクが際立つ組み合わせ。
  • 椎茸 × ピーマン × ひき肉
     椎茸の傘に詰めて焼く「椎茸の肉詰め」で食べごたえUP。
  • 椎茸 × 牛肉 × みそ
     味噌炒めや鍋にぴったり。香ばしさとコクが深まる。
  • 椎茸 × 春雨 × 白菜
      中華風炒めやスープで、旨みを引き立てる。
  • 椎茸 × チーズ × トマト
    ピザ風に焼いて洋風アレンジ。おつまみにも◎

保存方法

常温保存(おすすめしない)

  • 高温多湿に弱く、常温では1日〜2日で劣化してしまいます。
  • 夏場や湿度の高い日は特に傷みが早いので、基本的には冷蔵保存を推奨します。

冷蔵保存(基本の保存法)

  • 石づきを切らず、キッチンペーパーで包み、ポリ袋や保存容器に入れて野菜室へ。
  • 呼吸する食材なので密閉せず、袋の口は少し開けておくと◎
  • 保存期間:約3〜5日

冷凍保存(長期保存したいとき)

  • 軸の硬い部分を落とし、スライスして冷凍用保存袋に平らに入れて冷凍
  • 冷凍前に加熱は不要。凍ったまま調理でき、旨みが凝縮されます。
  • 保存期間:約1ヶ月

椎茸を使った料理

  • 椎茸の肉詰め焼き:ジューシーなひき肉と椎茸の旨みが合わさった一品
  • 炊き込みご飯:人参や油揚げと一緒に、だしで炊き込むと風味抜群
  • 味噌汁の具:スライスして入れるだけで、香りと旨みが広がる
  • 天ぷら:さっと揚げるだけで、外はカリッと中はジューシー
  • 中華風炒め:豚肉やピーマンと一緒にオイスターソース炒め
  • バター醤油炒め:切って焼くだけ、酒のつまみにも人気
  • 椎茸のチーズ焼き:マヨネーズ+チーズをのせてトースターで焼くだけ
  • 椎茸のマリネ:オリーブオイル・ビネガー・ハーブでさっぱり
  • グラタンやパスタの具材:旨みのあるアクセントにぴったり

椎茸の栄養素(食品成分表)

生しいたけ 菌床栽培 

栄養素油いためゆで単位
廃棄率00%
エネルギー6522
水分84.791.5g
タンパク質3.32.5g
脂質4.10.4g
食物繊維(総量)4.74.4g
炭水化物7.35.1g
ナトリウム11
カリウム300200
カルシウム21
マグネシウム1611
リン9265
0.40.3
亜鉛1.00.8
0.090.06
マンガン0.240.16
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)
ビタミンD0.50.5
ビタミンE(トコフェロールα)0.6
ビタミンK
ビタミンB10.160.8
ビタミンB20.180.11
ナイアシン3.32.0
ビタミンB60.180.12
ビタミンB12
葉酸2014
パントテン酸1.280.71
ビオチン
ビタミンC
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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