2月は寒さで水温が下がり、脂がのる魚や、鍋・汁物で旨みが映える魚介がぐっと増える季節です。でも、売り場に並ぶ種類が多くて「結局なにを買えばいい?」と迷いがちですよね。
このページでは、2月が旬の魚介類を「甲殻類・頭足類・海水魚・淡水魚・貝類・その他」に分けて、まずは一覧表で全体像がわかるように整理しました。気になる食材は、そのまま下の画像と短い解説で“味のイメージ”まで確認できます。
献立づくり・買い物メモ・行事食(節分など)の参考に、まずは一覧表からサクッとどうぞ。現役和食調理師の目線で、使いやすい旬の魚介をまとめました。
※本記事には広告が表示されます。
2月|旬の魚介類|一覧表
| 甲殻類 | ||
| 牡丹海老 | 車海老 | 甘海老 |
| 芝海老 | 川海老 | 牛海老 |
| 蝤蛑 | 楚蟹 | 毛蟹 |
| 鱈場蟹 | 筋蝦 | |
| 頭足類 | ||
| 甲烏賊 | 槍烏賊 | |
| 真蛸 | 飯蛸 | |
| 魚介類 | ||
| 本鮪 | 鬢長鮪 | |
| 鯛 | 黒鯛 | |
| 赤魚鯛 | 甘鯛 | 石鯛 |
| 糸撚鯛 | 金目鯛 | 細魚 |
| 黍魚子 | 須萬 | 赤鯥 |
| 叺 | 鰤 | 鯖 |
| 鰯 | 平目 | 鰈 |
| 笠子 | 鯥 | 鯧 |
| 鱈 | 鰆 | 介党鱈 |
| 鱪 | 鮟鱇 | 公魚 |
| 本諸子 | 目光 | |
| 真梶木 | 魴鮄 | 目近魚 |
| 鰰 | 河豚 | 眼張 |
| 羽多 | 喜知次 | |
| 淡水魚 | ||
| 鯰 | 鯉 | 鯔 |
| 鮒 | 田螺 | |
| 貝類 | ||
| 蛤 | 赤貝 | 牡蠣 |
| 海松貝 | 平貝 | 北寄貝 |
| 浅利 | 蜆 | |
| 帆立貝 | 青柳 | |
| その他 | ||
| 石蓴 | 海苔 | 松藻 |
| 鶏冠菜 | 若布 | 青海苔 |
2月の魚介類10選
飯蛸(イイダコ)

旬の時期
飯蛸の旬は冬〜春(12〜3月)で、特に2〜3月は子持ちが当たりやすい時期。
卵を抱いたメスは「いい(飯)」が詰まっていて人気。
地域差はあるけど、店頭で“旬っぽさ”が出るのはこの季節。
主な栄養素
高たんぱく・低脂質(例:たんぱく質14.6g、脂質0.8g/100g)。
鉄・亜鉛・銅などのミネラルが比較的しっかり。
ビタミンB12・ビタミンEなども含まれます。
選び方のコツ
体色がきれいで、斑紋がくっきりしているものが新鮮。
触ったときに吸盤がしっかり吸い付くのも鮮度の目安。
子持ち狙いならメス(抱卵期は白っぽい傾向)を選ぶ。
おすすめの調理法
定番は煮付け(煮だこ)で、子持ちは卵の食感が主役。
さっと茹でて酢味噌、または天ぷらも相性が良い。
下処理は塩もみでぬめり取り→内臓・口(くちばし)除去→下茹でが基本。
価格帯
価格は幅が広く、子持ちは高めになりやすい(kg単価で差が出る)。
冷凍・セット品は比較的手が出しやすく、量でコスパが変わります。
産地(明石など)やサイズ・鮮度で高級品はかなり上がります。
鯖(サバ)

旬の時期
マサバは晩秋〜2月が旬で、10〜11月の「秋サバ」、12〜2月の「寒サバ」と呼ばれます。この時期は脂がのって特に美味しく、産卵に備えてたくさんエサを食べるため栄養満点です。
主な栄養素
DHA・EPAの含有量は魚の中でもトップクラス(合計1660mg/100g)。タンパク質、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンB2、鉄分も豊富。
選び方のコツ
目が黒く澄んでいて、身の色に光沢があるものを選びましょう。血合いが鮮やかで赤く濃く、身と皮にハリがあるものが新鮮です。鯖は鮮度落ちが早いため、購入したらすぐに調理することが大切です。
おすすめの調理法
塩焼き、味噌煮、しめ鯖が定番です。竜田揚げ、照り焼き、南蛮漬けもおすすめ。脂に栄養が含まれるため、煮汁やタレも一緒に食べると栄養を無駄なく摂取できます。公式レシピ:サバの味噌煮(農林水産省)
価格帯
★☆☆(手頃)比較的手頃な価格で手に入りますが、ブランド鯖は高値で取引されます。
鯉(コイ)

旬の時期
鯉は通年食べられますが、特に冬場に出荷が盛んとされます。寒い時期は身が締まり、味噌で煮る「鯉こく」や甘露煮など“温かい料理”がよく合います。
主な栄養素
鯉(生)は100gあたりたんぱく質約17.7g、脂質約10.2g。ビタミンB1・B12、ビタミンD、カリウムなども含み、淡白なのに煮ると良いだしが出ます。
選び方のコツ
鯉は小骨が多く、さばくのが難しい魚。まずは鮮魚店で切り身や下処理済みを選ぶのが安心です。通販なら「活(養殖)」や活け〆・三枚おろし対応など、下処理サービス有無を確認。
おすすめの調理法
定番は鯉こく。輪切りを湯にくぐらせ、アクを丁寧に取りつつ味噌で煮込みます。刺身系なら「鯉のあらい」:約42℃でサッと湯洗い→氷水で締めると食感が良くなります。
価格帯
食用鯉は扱い店が限られ相場は幅広め。目安として、養殖の活鯉(約1kg)で2,800円前後、輪切り・切り身1kgで1,700円前後の例があります。送料や下処理の有無で上下。 turn3view0
▶コイの詳しい情報はこちらをご覧ください
鱈(タラ)

旬の時期
12月〜2月が旬で、特に1〜2月の「寒鱈」は白子が豊富で身もとろけるような質感があり、最も美味しい時期です。水温が下がるこの時期は身が締まり、白子もたっぷりで市場価格も上がります。
主な栄養素
低脂肪・低カロリーでありながら高タンパク(17.6g/100g)。ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE、カリウムが豊富です。消化吸収も良く、胃腸に優しい魚です。
選び方のコツ
身にハリがあり透明感があるもの、少しピンクがかったものを選びましょう。パックに水気が溜まっていないものが鮮度の目安です。切り身は弾力があり、しっかりしているものが新鮮です。
おすすめの調理法
鍋料理(鱈ちり)が冬の定番です。ムニエル、フライ、西京焼き、煮付け、ホイル焼きなど、淡白な味わいでどんな調理法にも合います。白子は天ぷらや味噌汁、ポン酢和えが絶品です。
価格帯
★☆☆(手頃)比較的手頃な価格で購入できる大衆魚です。
平目(ヒラメ)

旬の時期
晩秋〜初春、特に冬(12月〜2月)が最も美味しく、「寒平目」と呼ばれます。春の産卵に備えて栄養を蓄えるため、身が厚く締まって脂がのり、うま味成分のイノシン酸が最大になります。
主な栄養素
高タンパク・低脂肪・低カロリーのヘルシーな魚です。うま味成分のイノシン酸が豊富で、ビタミンB2、カリウムも含まれます。特に「えんがわ」にはコラーゲンやDHA、EPAがたっぷり含まれています。
選び方のコツ
身が厚く締まっていて、透明感があるものを選びましょう。目が澄んでいて、身にツヤがあるものが新鮮です。茨城沖の「常磐もの」は市場で高く評価されています。
おすすめの調理法
刺身が最高です。薄造りにして、上品な甘みと食感を楽しみましょう。昆布締め、えんがわの炙り寿司もおすすめです。加熱する場合は、ムニエル、フライ、煮付け、蒸し物が向いています。
価格帯
★★★(高級)高級魚として扱われ、特に天然物は高価です。
鮟鱇(アンコウ)

旬の時期
11月〜3月が旬で、特に水温が下がる12月〜2月は身が引き締まり、肝(あん肝)が大きくなって最も美味しい時期です。「海のフォアグラ」と呼ばれる濃厚な肝が絶品です。農林水産省:冬の風物詩山口県の「あんこう」
主な栄養素
身は低脂肪・高タンパクで淡白です。肝にはビタミンA、ビタミンD、DHA、EPAが豊富に含まれ、栄養価が非常に高い部位です。
選び方のコツ
身が透明感のある白色で、ぷりっとしているものを選びましょう。肝は大きく、色が濃いものが良品です。アンコウは「七つ道具」と呼ばれ、身・皮・肝・胃・卵巣・えら・ひれなど、ほぼ全ての部位が食べられます。
おすすめの調理法
あんこう鍋、どぶ汁(肝を溶かして作る濃厚な鍋)が冬の定番です。唐揚げ、蒸し肝、煮付け、共酢(肝とポン酢を和えたもの)もおすすめ。部位ごとに異なる食感が楽しめます。
価格帯
★★★(高級)高級魚で、特に肝は高価です。
金目鯛(キンメダイ)

旬の時期
冬(12月〜2月)と初夏(6月〜7月)に脂がのって美味しくなります。特に冬は身が締まり、甘みと脂ののりが最高です。深海魚のため通年流通していますが、冬が最も美味しい時期とされます。
主な栄養素
白身に脂が混ざり、甘みが強いのが特徴です。タンパク質、DHA、EPA、ビタミンD、ビタミンB群が含まれます。
選び方のコツ
目が大きくて澄んでいるもの、体色が鮮やかな赤色のものを選びましょう。身にツヤがあり、ぷっくりとしているものが新鮮です。金目鯛は水深500〜700mの深海に生息するため、釣り上げると水圧で目が飛び出します。
おすすめの調理法
煮付けが定番中の定番です。甘辛く煮た金目鯛は絶品で、ご飯が進みます。塩焼き、酒蒸し、一夜干し、刺身(皮霜造り)、鍋、味噌漬け、アクアパッツァもおすすめです。
価格帯
★★★(高級)高級魚で、特に冬場は価格が上がります。
本諸子(ホンモロコ)

旬の時期
ホンモロコの食べ頃は年明け〜3月、特に2〜3月。子持ちの雌が珍重され、旨みとほろ苦さが増します。春は産卵で岸寄りし漁も盛んで、出回りやすい時期です。
主な栄養素
可食部100gあたり103kcal、たんぱく質17.5g、脂質4.1g。小魚らしくミネラルが濃く、カルシウム850mg・リン640mg。ビタミンD 5.0µg、B12 9.0µgも含みます。
選び方のコツ
鮮魚は白銀に輝き、身にハリがあるものが基本。流通量が少ない高級湖魚なので、見つけたら“状態優先”で選ぶのがコツです。買ったら早めに調理し、遅れるなら下処理して冷凍が安心。
おすすめの調理法
丸ごと食べられ、骨もやわらかめ。定番は天ぷら・素焼き・佃煮・甘露煮・南蛮漬け。香ばしさを出したいなら素焼きが◎(炭火、または高温オーブンで短時間)。
価格帯
流通量が少なく、琵琶湖周辺では“高級魚”扱い。相場は時期とサイズで変動しますが、業務用で500g前後1,280円の例、産地直送の冷凍で500g約2,580円/1kg約4,080円の販売例があります。
河豚(フグ)

旬の時期
主にトラフグは10月中旬〜3月が旬で、特に白子は1月〜3月が濃厚で美味しい時期です。「ふぐは食いたし命は惜しし」と言われるほど、冬の高級食材として珍重されます。
主な栄養素
高タンパク・低脂肪で、身が締まりプリッとした弾力と旨みが特徴です。タウリン、コラーゲン、ビタミンD、ビタミンB群が含まれます。
選び方のコツ
身が透明感のある白色で、ぷりっとしているものを選びましょう。ふぐは毒を持つため、必ず専門の調理師が調理したものを購入しましょう。トラフグは特に高級とされています。
おすすめの調理法
てっさ(薄造りの刺身)、てっちり(鍋)が定番です。唐揚げ、白子焼き、白子天ぷら、ひれ酒も絶品。身が締まっているため、薄く切って食べるのがポイントです。
価格帯
★★★(高級)高級魚の代表格で、特にトラフグは高価です。
牡蠣(カキ)

旬の時期
11月〜3月が旬で、特に1月〜2月は身が締まり、栄養をたっぷり蓄えてプリプリに太る時期です。「海のミルク」と呼ばれるほど栄養豊富で、寒い時期が最も美味しくなります。
主な栄養素
亜鉛の含有量は食品随一です。グリコーゲン、ビタミンB1、B2、B12、鉄、タウリンが豊富です。
選び方のコツ
殻付きの場合は、殻が閉じていて重みがあるものを選びましょう。むき身は、身がぷっくりとしていてツヤがあり、乳白色のものが新鮮です。黒いヒダがくっきりしているものが良品です。
おすすめの調理法
生牡蠣、焼き牡蠣、牡蠣鍋、牡蠣フライが定番です。グラタン、炒め物、土手鍋(味噌仕立て)もおすすめ。水溶性の栄養素が多いため、鍋料理で汁ごと食べると栄養を無駄なく摂取できます。
価格帯
★★☆(中級)産地や品質により価格差がありますが、冬場は手頃な価格で手に入ります。
免責事項
※本記事に記載されている栄養素に関する情報は、一般的な情報提供を目的としたものです。特定の疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
※栄養素の含有量は、魚介類の個体差、産地、漁獲時期、調理方法などによって変動します。本記事の数値は目安としてご参照ください。
※アレルギーをお持ちの方は、食材の選択にご注意ください。
※食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを大切にしましょう。

