11月は晩秋の訪れとともに海の幸がさらに美味しくなる季節です。
寒さが増すにつれ、魚介類の身は引き締まり、脂がのった濃厚な味わいが楽しめます。鍋料理や煮付け、焼き魚など、体を温める料理にぴったりな旬の魚介類を、ぜひ食卓に取り入れてみませんか?
このページでは、11月が旬の魚介類を種類ごとにわかりやすく一覧表にまとめました。また、11月の和風月名や英語表記、他の月との比較情報も掲載していますので、魚介類の旬を深く知ることができます。11月の旬の魚介類を活用して、季節の味覚を存分に楽しんでください!
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11月|旬の魚介類|一覧表
11月の魚介類を甲殻類、軟体動物、海水魚、淡水魚、貝類、その他の魚介類6種類に分けました。その魚介類を詳しく知りたい方は名前をクリックして下さい。
甲殻類
頭足類
海水魚
| 本鮪 | 黒鮪 | 黄肌鮪 |
| 鬢長鮪 | 女梶木 | 真梶木 |
| 鰹 | 須萬 | 鬢長鮪 |
| 甘鯛 | 紅葉鯛 | 黒鯛 |
| 石鯛 | 糸撚鯛 | 鰰 |
| 喜知次 | 黄金魚 | 金目鯛 |
| 喉黒 | 赤鯥 | 河豚 |
| 鯖 | 秋刀魚 | 穴子 |
| 鰯 | 叺 | 太刀魚 |
| 白愚痴 | 羽多 | 九絵 |
| 鰊 | 鱈 | 介党鱈 |
| 鱪 | 目光 | 細魚 |
| 𩸽 | 皮剥 | 鯥 |
| 鮃 | 鰤 | 鮟鱇 |
| 鰆 | 笠子 | 鰈 |
| 鮗 | 柳葉魚 | 諸子 |
| 鱧 | 公魚 | |
| 鰻 | 鮭 |
淡水魚
貝類
その他の魚介類
11月の魚介類10選
イセエビ

旬の時期
10月~12月が旬で、産卵期前で身が締まり甘みが増す時期です。漁期は9月~5月(禁漁期間は地域により異なる)で、特に秋から冬にかけてが美味しい時期です。
主な栄養素
タンパク質が豊富で、ビタミンE、ビタミンB12、銅、亜鉛、タウリン、アスタキサンチンが含まれています。低脂質・低カロリーでヘルシーな食材です。
選び方のコツ
活きたものは動きが活発で、触角がピンと張っているものを選びます。殻がしっかりと硬く、体に重みがあるものが良品です。鮮やかな赤褐色をしているものを選びます。
おすすめの調理法
刺身、寿司、鬼殻焼き、味噌汁、天ぷら、パスタ、グラタンなど多彩です。頭部は味噌汁にすると濃厚な出汁が楽しめます。新鮮なものは甘みとプリプリの食感が特徴です。伊勢海老の味噌汁の作り方(農林水産省)
価格帯
超高級食材です。1尾(300g~500g)5,000円~15,000円程度、大型(1kg超え)20,000円~40,000円程度が目安です。産地(伊勢、千葉、和歌山など)や大きさによって価格は大きく変動します。
楚蟹(ズワイガニ)

旬の時期
9月~6月が漁期で、特に11月~3月が旬です。ズワイガニよりも深海(水深800m~2,500m)に生息し、茹でる前から赤い色をしているのが特徴です。
主な栄養素
タンパク質が豊富で、ビタミンB12、ビタミンE、銅、亜鉛、セレン、タウリン、アスタキサンチンが含まれています。低脂質・低カロリーでヘルシーな食材です。
選び方のコツ
持ったときに重みがあり、甲羅が硬くしっかりしているものを選びます。脚が太く、付け根が黒ずんでいないものが新鮮です。ボイル済みの場合、鮮やかな赤色をしているものを選びます。
おすすめの調理法
茹でガニ、カニ鍋、カニしゃぶ、カニ雑炊、カニクリームコロッケなどで楽しめます。ズワイガニよりも水分が多く身が柔らかいため、鍋料理や加工品に向いています。
価格帯
比較的手頃な価格です。1杯(500g程度)2,000円~4,000円程度が目安で、ズワイガニの半額程度で購入できます。カニ缶詰の原料としても多く使われています。
桜海老(サクラエビ)

旬の時期
桜海老(秋)は、駿河湾で秋漁(10月下旬〜12月下旬)に水揚げされる“新物”が狙い目。漁期が限られるため出回りも短めで、この時期は刺身・かき揚げ用の生(冷凍)や釜揚げが充実します。
主な栄養素
生100gで78kcal/たんぱく質16.6g/脂質2.0g。ミネラルはカルシウム630mg、カリウム310mgなど。桜えびは加工(素干し・釜揚げ)で栄養が変わり、赤い色素のアスタキサンチンなども特徴です。
選び方のコツ
生(冷凍含む)は桜色が鮮やかで、白っぽく退色していないもの。殻(身)が乾いていない、変なにおいが少ないものを選ぶと失敗しにくいです。生食はとくに鮮度が重要なので、産地・加工日表示もチェック。
おすすめの調理法
秋漁の定番はかき揚げ(衣は薄め、180℃でサッと)。ほかに海鮮丼、卵焼き、炊き込みご飯、吸い物の浮き実も相性◎。生は自然解凍してわさび醤油で。香りを飛ばさないよう加熱は短時間がコツです。
価格帯
目安は、生桜えび(秋漁新物)500gで約4,000円前後、釜揚げ500gで約4,500円前後の例。業務用は500gで4,000〜6,000円台の掲載もあり、年・漁獲量・等級で上下します(1kg換算で約8,000〜12,000円目安)。
公魚(ワカサギ)

旬の時期
ワカサギは10〜3月が最盛期。秋口は小ぶりで骨まで食べやすく、厳冬〜早春(2〜3月)は脂がのっておいしいと言われます。子持ちは冬〜春の産卵期に出回り、人気で高値になりがち。
主な栄養素
生100gで71kcal、たんぱく質14.4g、脂質1.7g。小魚らしくカルシウム450mg、リン350mgも。ビタミンはB12 7.9µg、D 2.0µgなどが含まれます(食塩相当量0.5g)。
選び方のコツ
鮮度は“硬さ”が目安。身が硬く、表面に艶があり銀色に光るものを選びます。逆に、柔らかい・腹がゆるい(裂けそう)ものは避けたいサイン。パックはドリップが少ないかも確認すると失敗しにくいです。
おすすめの調理法
定番は天ぷら・唐揚げ(丸ごとで骨も気になりにくい)。軽く塩をして水気を拭き、粉を薄くまとわせて短時間でカラッと。ほかに南蛮漬け、甘露煮・佃煮も相性◎。大きめは塩焼きも旨いです。
価格帯
相場は時期で変動。豊洲市場の月平均では2025年12月:2,118円/kgの例があり、12月は高めになりやすい傾向。業務用では3,200円/kg(税抜)の掲載例もあります。店頭はサイズ・産地で上下します。
羽太(ハタ)

旬の時期
旬は晩秋〜晩春(だいたい11〜4月)。とくに産卵前の冬〜春先は脂のりが良く、身の甘みも出やすい時期です。味のブレが少なく通年おいしい魚ですが、鍋物が恋しくなる季節が“いちばん”になりやすいです。
主な栄養素
白身で高たんぱく・脂質ひかえめ。うま味に関わるアミノ酸(グルタミン酸など)が多めで、魚らしくDHA/EPAも含まれます。ビタミン類はB群(B12など)やDが摂れる点も魅力で、食べやすい“上品系”の栄養魚です。
選び方のコツ
丸魚は体表にツヤがあり、持つとずっしり、身に張りがあるもの。目が澄み、えらが鮮紅色なら鮮度良好です。切り身は透明感があり、ドリップが少ないものを。皮や身色がくすんでいる場合は避けると失敗しにくいです。
おすすめの調理法
おすすめは刺身・薄造り(寝かせると甘みが出やすい)と、ちり鍋・潮汁(あらが旨い)。身が上品で火を入れても硬くなりにくいので、煮付けや酒蒸しも相性◎。皮目を炙る焼霜造りにすると香りが立って一気にごちそう感が出ます。
価格帯
入荷が多い魚ではなく、基本は高級魚。豊洲市場データでは「ハタ」の平均卸が2025年12月で約3,396円/kgの例があります。業務用通販の掲載例だと、マハタが1,980〜2,570円/kg程度のレンジも(サイズ・活〆・産地で大きく上下)。店頭は下処理込みで上振れしがちです。
石鯛(イシダイ)
旬の時期
石鯛は通年獲れますが、市場に多いのは初夏〜夏。ただ「味の旬」は諸説あり、産卵(春〜初夏)後すぐの夏より、秋〜冬のほうが脂と旨みが乗るとされます。
主な栄養素
生100gあたり138kcal/たんぱく質19.5g/脂質7.8g。白身でも意外と脂があり、満足感が出やすい魚です。部位や季節で脂の量は変わるので、冬〜春は“こってり寄り”になりやすいです。
選び方のコツ
石鯛は表面にぬめりがある魚。新鮮なものはぬめりが透明で、白く濁りにくいのが目安です。腹を触って硬いもの、可能ならエラを見て鮮紅色の個体を選ぶと外しにくいです。
おすすめの調理法
身が締まって歯ごたえが強めなので、刺身は少し寝かせると旨みが出やすいです。皮下に脂があるため、刺身は焼き霜(皮目を炙る)が相性◎。ほかに煮付け・塩焼き・あら炊きも鉄板です。
価格帯
価格はサイズ・産地で上下しますが、豊洲市場データの例では2025年12月の平均卸が2,399円/kg。月によってかなり動きます。店頭は下処理や切り身加工で上乗せされるので、kg相場より高く見えやすいです。
介党鱈(スケトウダラ)

旬の時期
スケトウダラは秋〜春に獲れますが、子持ち(たらこ)になる12〜2月が最盛期。鮮魚の出回りは10〜12月に増えやすく、寒い時期ほど鍋・汁物が映える魚です。
主な栄養素
生100gで72kcal、たんぱく質17.4g・脂質1.0gの高たんぱく低脂質。カリウム350mg、ヨウ素160µg、ビタミンB12 2.9µgなども含み、淡白でも栄養はしっかり。
選び方のコツ
切り身は真っ白〜淡いピンクで、ツヤと透明感があるもの。皮に光沢があり、強いにおいがしないものが良品です。丸のままなら身に張りがあり、乾きやドリップが少ないものを。
おすすめの調理法
身は淡白でくせが少ないので、まずは鍋・汁物で旨みを引き出すのが鉄板。ほかに塩焼き、ホイル焼き、煮付けも相性◎。加熱しすぎるとパサつくので、火は“入れすぎない”がコツ。
価格帯
豊洲市場の平均卸は、例として2025年11月で596円/kg(月で上下)。家庭の売場は切り身・加工(すり身、干物)で値段が変わり、鮮魚より加工品のほうが手頃になりやすいです。
カワハギ

旬の時期
身の旬は夏(6月~8月)ですが、肝が大きくなる11月~2月が「肝の旬」で、この時期のカワハギは「海のフォアグラ」と称され特に人気があります。
主な栄養素
タンパク質 18.8g/100gが豊富で、ビタミンD 43.0μg、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、カリウム、セレンが含まれています。脂質 0.4g/100gと極めて低脂質・高タンパク質な食材です。
選び方のコツ
目が澄んでいて、魚体の縞模様が鮮明なものを選びます。皮がざらついているのが新鮮な証拠です。肝が大きいものほど価値が高く、地方では「餅の魚」(正月を越せる)と呼ばれます。
おすすめの調理法
刺身(薄造り)、肝和え、煮付け、鍋、唐揚げ、フライなど多彩です。新鮮な肝は生のまま刺身と和えて肝和えにすると絶品です。皮は湯引きしてポン酢で食べると美味しく食べられます。
価格帯
やや高級魚です。1尾(300g~400g)800円~1,500円程度が目安です。大きいものほど(20cm以上)美味しいとされ、肝が大きい個体は高値で取引されます。
クエ

旬の時期
ほぼ通年味が落ちず美味しいですが、10月下旬~2月が一般的な旬とされます。特に大型のクエは1年を通して味の差がほとんどありません。九州では「アラ」と呼ばれます。
主な栄養素
タンパク質が豊富で、低脂質・低カロリー(110kcal/100g程度)な食材です。皮やアラの部分にはコラーゲンが豊富に含まれています。ビタミンやミネラルも含まれています。
選び方のコツ
活け締めや活けのものが良く、目が澄んでいるもの、エラが鮮紅色のもの、鱗がはがれていないものを選びます。体側の模様が鮮明なものが新鮮です。
おすすめの調理法
クエ鍋(ちり鍋)、刺身(薄造り・昆布締め)、煮付け、塩焼きなどで楽しめます。鍋料理では皮のゼラチン質がとろけるような食感になり、出汁も濃厚で絶品です。「捨てるところがない魚」と言われ、アラや胃袋も美味しく食べられます。
価格帯
超高級魚です。天然物はキロあたり10,000円以上、養殖物でもキロあたり3,000円~5,000円程度です。1尾(2kg)で養殖物6,000円~10,000円、天然物20,000円~40,000円程度が目安です。
赤貝(アカガイ)

旬の時期
赤貝は通年流通しますが、旬は身が太く充実する冬〜早春。目安は12〜3月で、寒い時期ほど甘みと歯ごたえが出やすいです。初夏〜夏は産卵後で身が細りやすく、夏場は避けたほうがいいとも言われます。刺身・寿司用は冬〜春先の入荷が安心。
主な栄養素
生100gで70kcal、たんぱく質13.5g、脂質0.3gと高たんぱく・低脂質。鉄5.0mg、亜鉛1.5mg、カリウム290mgに加え、コレステロール46mgも。赤い身はヘモグロビン由来で、ビタミンB12は59µgと多め。食塩相当量0.8gが目安。
選び方のコツ
殻付きは殻が割れておらず、薄いのに持つとずっしり重いもの。口が開きっぱなしは死んでいることもあるので避け、においが泥臭くないか確認します。近縁のサトウガイ・サルボウは殻の筋が少なめなので表示もチェック。むき身は弾力とツヤ、乾きの少なさが目安。
おすすめの調理法
定番は刺身・寿司。酢と相性が良く、ねぎの辛子酢味噌(ぬた)や酢の物にすると香りが引き立ちます。殻付きは身を外したらエラや内臓を除いて洗い、水気を拭いてから。加熱は酒蒸しなど“さっと”で、火を入れ過ぎないのがコツです。赤貝の殻蒸しは煮すぎないのがコツです→赤貝がらん蒸し(農林水産省)
価格帯
価格は「殻付き」か「むき身」かで別物。豊洲の平均卸は殻付きアカガイが2025年11月で1,167円/kg、むき赤貝は同月2,647円/kgの例があります。市場評価の目安では国産が3,000〜4,000円/kg程度、輸入は2,000円前後以下のことも。店頭は下処理代やサイズで上振れします。
免責事項
※本記事に記載されている栄養素に関する情報は、一般的な情報提供を目的としたものです。特定の疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
※栄養素の含有量は、魚介類の個体差、産地、漁獲時期、調理方法などによって変動します。本記事の数値は目安としてご参照ください。
※アレルギーをお持ちの方は、食材の選択にご注意ください。
※食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを大切にしましょう。

