病原大腸菌食中毒(Pathogenic E. coli food poisoning)

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起因菌の名前

  • 腸管病原性大腸菌 (EPEC)
  • 腸管侵入性大腸菌 (EIEC)
  • 腸管毒素原性大腸菌 (ETEC)
  • 腸管出血性大腸菌 (EHEC)
 

症状と潜伏期間

発生期間6~10月
(8月が最も多い)
潜伏期間10時間~15時間
症状頭痛
嘔吐
下痢
腹痛
発熱
血便
備考O-157は腸管出血性大腸菌である
 

汚染源

  • 生野菜
  • 牛肉
  • 水産食品
  • 井戸水
  • 保菌者、家畜などの糞便
 

特徴

  • 人や動物の腸内に生息する細菌でほとんどは病原性を持たない
  • 腸管出血性大腸菌は75℃で1分間以上の加熱で死滅します
  • 野菜を除菌するには、100℃の湯で5秒間程度茹でると効果的
  • 大きく分けて4種類の病原大腸菌がある
  • 腸管病原性大腸菌=サルモネラに似た症状でサルモネラよりも軽い
  • 腸管侵入性大腸菌=赤痢菌に似た症状で激しい急性大腸炎を起こす
  • 腸管毒素原性大腸菌=下痢を起こすが発熱はなく、症状は軽い
  • 管出血性大腸菌=O-157などで幼児や高齢者は死に至ることがある
 

予防方法

  • 熱帯地方に旅行する場合は生水、生の魚介類を食べないようにする
  • 井戸水などに注意する
  • 人から人へ二次感染があるので手洗いを徹底する
  • 生肉を食べない
  • 良く加熱する
  • 野菜を良く洗う
 

まとめ

  • 75℃で1分間以上の加熱で死滅
  • 野菜は100℃の湯で5秒間程度茹でる
  • 手洗いの徹底
  • 調理器具の除菌、消毒を徹底する
  • 牛肉などの生食は避ける
 

備考

「食中毒」一覧表

サルモネラ菌ボツリヌス菌
腸炎ビブリオセレウス菌
病原大腸菌ノロウイルス
ウエルシュ菌フグ中毒
カンピロバクター貝毒
エルシニア植物性自然毒
リステリア科学性食中毒
ブドウ球菌 

エルシニア食中毒 (Yersinia food poisoning)

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起因菌

  • エルシニア・エンテロコリチカ
 

症状

発生期間通年
潜伏期間2時間~3時間
(長い時で10日)
症状頭痛
腹痛(下痢)
湿疹
発熱
備考幼児は感受性が高い
(下痢が主体)
 

汚染源

  • 肉類(特に豚)およびその加工品
  • 生野菜に付着した菌
  • 水を介して汚染された食品
  • ペットや害獣からの二次汚染
 

特徴

  • 熱に弱い 加熱調理で容易に死滅する
    (65℃以上で30分加熱)
  • 低温(5度以下)や酸素が少ない水中での生存性が高い
 

予防

  • 生肉や加熱不十分の肉は食べない
    (肉類は良く加熱する)
  • 調理器具の洗浄、除菌
    (生肉を切ったまな板や包丁などはよく洗うか別にする)
  • 冷蔵庫での長期保存を控える
  • 生水はなまないようにする
 

まとめ

  • 食肉は良く加熱する(生肉は食べない)
  • 二次感染を防ぐため調理器具は洗浄、除菌を徹底する
  • 冷蔵庫での長期保存はしない
  • 冷蔵庫を過信しない
 

備考

 

「食中毒」一覧表

サルモネラ菌ボツリヌス菌
腸炎ビブリオセレウス菌
病原大腸菌ノロウイルス
ウエルシュ菌フグ中毒
カンピロバクター貝毒
エルシニア植物性自然毒
リステリア科学性食中毒
ブドウ球菌 

カンピロバクター食中毒(Campylobacter food poisoning)

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起因菌

  • カンピロバクター・ジェジュニ
  • カンピロバクター・コリ

 

 

症状

発生期間6~10月
(8月が最も多い)
潜伏期間30時間~6日
(通常2~4日)
症状頭痛
嘔吐
下痢
腹痛
発熱
めまい
備考潜伏期間は他の食中毒より長い
 

汚染源

  • 牛、豚、鶏などの家畜
  • ペット、野鳥、野生動物など
  • 不十分な殺菌による井戸水
  • 湧水及び簡易水道水
  • 包丁やまな板などからの二次感染
 

特徴

  • 鶏、牛、豚、ペット、野鳥、野生動物など多くの動物が保菌している
  • 特に鶏肉の保有率が高い
  • 比較的少ない菌量(100個程度)で感染が成立する
  • 低温に強く、4度でも長期間生存するので冷蔵庫の過信に注意する
  • 熱や乾燥に弱い
 

予防

  • 食肉を十分に加熱調理(中心部を75℃以上で1分間以上加熱)する
  • 生食、加熱不十分な鶏肉料理を避ける
  • 食肉は他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存する
  • 食肉を取り扱った後は十分に手を洗ってから他の食品を取り扱う
  • 食肉に触れた調理器具等は使用後洗浄・殺菌を行う
 

まとめ

  • 熱、乾燥に弱い菌である
  • 低温には強く4度でも長期生存する
  • 比較的少ない菌量(100個程度)で感染する
  • 菌の保有率は鶏肉が多い
  • ペットから感染することがある
  • 二次感染に注意する(まな板、包丁など)

ウエルシュ菌食中毒(Clostridium perfringens food poisoning)

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起因菌

  • ウエルシュ菌
 

症状

発生期間暖かい時期に多い
(3~11月)
潜伏期間8時間~22時間
症状下痢
腹痛
備考死に至ることはほとんどない
 

汚染源

  • 本来は土壌細菌だが、人や動物の腸内にも存在する菌
  • 常温で数時間放置した食品で増殖する
 

特徴

  • 熱に強い 100度で1~4時間にも耐える
  • 10度以下の低温では増殖しない
  • 大型の事故になりやすいので加熱食品の保存に注意する
  • 調理済みの食品を常温に放置する事でウエルシュ菌は増殖する
 

予防

  • 調理済み食品を急冷することで予防できる
  • 高温保存するとよいが食品の味や食感などが失われる
  • 調理済みの食品を次の日に持ち込まない
    (翌日に残す時は常温では保存しない)
  • 加熱食品の管理を徹底する
 

まとめ

  • 熱に強い
  • 低温では増殖しない
  • 調理した物の管理を徹底する
  • 肉類、魚介類、野菜を使用した煮込み料理が原因になることが多い
  • 大量に作り置きする場合は細心の注意が必要
  • 室温に2時間以上放置しない
  • 前日調理は避ける
 

備考

 

「食中毒」一覧表

サルモネラ菌ボツリヌス菌
腸炎ビブリオセレウス菌
病原大腸菌ノロウイルス
ウエルシュ菌フグ中毒
カンピロバクター貝毒
エルシニア植物性自然毒
リステリア科学性食中毒
ブドウ球菌 

ブドウ球菌食中毒 (Staphylococcal food poisoning)

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起因菌

  • 黄色ブドウ球菌
  • エンテロトキシン
 

症状

発生期間通年
潜伏期間1時間~6時間
症状下痢
腹痛
吐き気
激しい嘔吐
備考数時間で回復し、死に至ることはない
 

汚染源

  • ブドウ球菌が増殖する際に作られる毒素「エンテロトキシン」により発症する
  • 人の鼻や咽喉粘膜に菌が存在する
  • 人の手指の化膿巣に存在する
 

特徴

  • 黄色ブドウ球菌は熱に弱い
  • 黄色ブドウ球菌の増殖温度は5~47.8℃と広範囲
  • 黄色ブドウ球菌は10%の塩分濃度でも増殖できる
  • 黄色ブドウ球菌が増殖するときにつくられる「エンテロトキシン」が原因で食中毒を起こす
  • エンテロトキシンは熱に強い(218~248℃で30分の加熱が必要)
 

予防

  • 手指の徹底洗浄
  • 食品に素手で触らない
  • >帽子やマスクを着用する
  • 手指に傷がある場合は調理しない
  • 素手でおにぎりを作らない
 

まとめ

  • 黄色ブドウ球菌が増殖するときに作られる毒素「エンテロトキシン」が原因
  • 黄色ブドウ球菌をつけいないことが大切
  • 黄色ブドウ球菌自体は熱に弱い
  • エンテロトキシンは熱に強い
  • 人の手を介して汚染されることが多い
 

備考

「食中毒」一覧表

サルモネラ菌ボツリヌス菌
腸炎ビブリオセレウス菌
病原大腸菌ノロウイルス
ウエルシュ菌フグ中毒
カンピロバクター貝毒
エルシニア植物性自然毒
リステリア科学性食中毒
ブドウ球菌 

リステリア食中毒(Listeria food poisoning)

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起因菌

  • ルステリア・モノサイトゲネス
 

症状

発生期間通年
潜伏期間1日~数週間
症状発熱
嘔吐
頭痛
備考免疫機能低下時に感染する
 

汚染源

  • 土壌の中で生息している環境汚染菌である
  • 食肉加工品
  • 魚介類加工品
  • 乳製品
  • 冷蔵庫に長期保存され、加熱せずに食べるもの
 

特徴

  • 熱加熱により死滅する
  • 4℃以下の低温や、12%食塩濃度下でも増殖する
  • 重症化すると致死率が高い
  • 健康な成人では非常に多くのリステリアを摂取しなければ発症しない
  • 妊婦、高齢者や免疫機能が低下している方は発症しやすい
 

予防

  • 賞味期限や保存方法を守る
  • 開封後の食品は速やかに食べるようにする
  • 生野菜は良く洗う
  • 加熱調理して食べる
 

まとめ

  • 熱加熱により死滅
  • 4℃以下の低温や、12%食塩濃度下でも増殖する
  • 健康な成人では発症しにくい
  • 免疫力が低下している場合は発症しやすい
  • 賞味期限や保存方法を守り開封後の食品は速やかに食べる
  • 食べる前に十分に加熱する
 

備考

「食中毒」一覧表

サルモネラ菌ボツリヌス菌
腸炎ビブリオセレウス菌
病原大腸菌ノロウイルス
ウエルシュ菌フグ中毒
カンピロバクター貝毒
エルシニア植物性自然毒
リステリア科学性食中毒
ブドウ球菌 

サルモネラ食中毒(Salmonella food poisoning)

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起因菌

  • サルモネラ属菌
 

症状

発生期間一年中(7~9月が多い)
潜伏期間6時間~72時間
(通常は12~24時間)
症状下痢
腹痛
吐き気
血便
発熱
備考幼児、高齢者はこの菌に対する感受性が高い
重症の場合は死に至ることもある
 

汚染源

  • ペット、鳥類、爬虫類、両生類などが保菌している
  • 鶏、牛、豚の腸管内では常在菌として保有している
  • ハエ、ゴキブリ、ネズミなども感染源
  • 手洗いが十分な事により、汚染された手から接触感染
  • 患者が触れたドアノブやテーブルなどから、間接感染
 

特徴

  • 日本では腸炎ビブリオと並び代表的な食中毒原因菌
  • 人や動物の消化管に生息する腸内細菌の一種
  • 熱に弱い 60度で20分 65度で3分で死滅する
  • 自然の土や水では比較的長く生きる
 

予防

  • 肉や卵の原材料の汚染に注意する
  • 生肉を食べるのを控える
  • 肉や卵を扱った手や調理器具の消毒、洗浄を徹底する
  • 加熱後の二次感染に注意する
  • 消毒用エタノールに弱い(市販品のほとんどが有効)
 

まとめ

  • サルモネラ菌は熱に弱いので十分に加熱する
  • 手洗いや調理器具の除菌を徹底する
  • 肉や卵を扱った手や調理器具はその都度洗浄、消毒する
  • 害虫を寄せ付けないようにする
  • ペットを室内で飼っている場合は注意する
  • 生食するときには十分に注意する
  • すぐに食べないときは冷蔵庫で保管する

腸炎ビブリオ食中毒(Vibrio parahaemolytic poisoning)

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起因菌の名前

  • 腸炎ビブリオ
 

症状と潜伏期間

発生期間6~10月
(8月が最も多い)
潜伏期間8時間~15時間
12時間程度が最も多い
症状下痢
胃けいれんのような上腹部の痛み
重症の場合は脱水症状
備考コレラに似た症状で死者は少なく、致命率は低い
 

汚染源(一次汚染~二次汚染)

  • 生食する魚介類からの感染が多い
  • 寿司や刺身からの感染が圧倒的に多い
  • 加工品が汚染されていることもある
  • 海水温が20℃以上になると海水中で大量に発生する
  • まな板や布巾、調理器具からの二次汚染
 

特徴

  • 最も発育するのは3%の海水
  • 増殖スピードが速い
  • 海水温が20度以上になると海水に大量に発生する
  • 海水20度時に獲れた魚には菌がついていると考えてよい
  • 魚介類は水揚げから流通過程で増殖している可能性が高い
  • 乾燥に弱く、低温(4度以下)では繁殖しない
  • 摂取菌量が少ない時は胃酸によって死滅する
    (摂取菌量が多い時に食中毒になる)
 

予防方法

  • 熱に弱いので加熱調理する
  • 乾燥に弱く、低温(4度以下)では繁殖しないので冷蔵庫で保存する
  • 魚介類を流水でよく洗い流すのも効果的
  • 2次感染を防ぐため、調理器具、ふきんなどを乾燥、消毒
  • 調理から摂取まで短時間で済ませる方が良い
 

まとめ

  • 腸炎ビブリオは熱に弱いので十分に加熱する
  • 調理器具、ふきんの除菌を徹底する
  • 乾燥低温に弱いので冷蔵庫、冷凍庫は望ましい
  • 生食するときは十分に注意する
  • 調理した後はすぐに食べるか、冷蔵庫で保存する
  • 家庭にたどり着いた時には増殖している可能性がある
  • 流水で洗い流すと効果的

薄口醤油 うすくちしょうゆ (Light color soy sauce)

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薄口醤油
 

うすくち醤油とは ~特徴

  • 漢字では「薄口醤油」「淡口醤油」
  • 英語では「light soy sauce」「light colored soy sauce」「Usukuchi-shoyu」
  • 江戸時代に円尾孫右衛門が作り出したと言われる
  • 京都の精進料理や懐石料理に用いられた
  • 関西地方発祥の醤油である
  • 醤油全体消費の約12%を占めている
  • 薄口と表記すると味が薄いと勘違いしがちなので「淡口」と表記される
  • 色は濃口醤油の1/3の淡さである
  • 一般的に醤油と記されているときは「濃口醤油」を指す
  • 基本的に調理用で卓上用には向かない
  • あまり色を出したくないときに使うとよい
  • 家庭用製品はペットボトルの小型商品が主流になっている
  • 味と鮮度を保つため、空気に触れないよう工夫したパウチやボトル形態の商品がある

うすくち醤油の味わい
塩分は18~19%
素材の味を生かすため、色や香りが抑えられている
濃口醤油よりも色が薄く、味が薄いと勘違いしやすいが、塩分は高い
昆布だしとの相性が良い
関西ではよく使われる (出汁を利かすために薄口醤油を使う)
素材の味を生かす炊き合わせや含め煮などの料理に適合する

うすくち醤油の働き
塩分が多いので浸透圧の働きによって、水分が引き出される
防腐作用がある
素材の持ち味を生かす
素材の色を生かす

うすくち醤油の生産
こいくちしょうゆと同様、大豆と小麦をほぼ等量使用している
色を淡くするために、仕込みの際に食塩水の量を多くしている
味をまろやかにするため、米を糖化させた甘酒を使用することもある

 

うすくち醤油の重さ (計量カップ)

小さじ6 g
大さじ18 g
1カップ230 g
調味料別一覧表 / 大さじ&小さじ&カップの重さ(g)
thumbnail
【一覧表】調味料の大さじ・小さじの重さを調べる
https://japanese-food.net/top-page/weight-table/
 

醤油 (全般)の保存

  • 醤油は時間がたつと風味が落ち、色が濃くなる (酸化)
  • 空気に触れると酸化し、色が濃くなる
  • 温度が高くなると酸化が早くなり、風味が落ちる
  • 塩分が多く腐りにくいがカビが発生することがある
  • 直射日光を避け冷暗所に保存
  • 開封後は空気に触れ、酸化が進むので冷蔵庫保存が好ましい
  • 開封後は早めに使いきるようにする (一か月程度)
 

ネットで買える全国のうすくち醤油

【滋賀県】えんどう
(第47回令和元年全国醤油品評会優秀賞受賞)

 

うすくち醤油を使った料理

  • うどんだし
  • 若竹煮
  • 肉じゃが
  • おでん
  • 茶碗蒸し
  • 煮物
  • 炊き込みご飯
  • 雑炊
 

うすくち醤油の栄養素 (食品成分表)

可食部100g当たり

うすくちしょうゆ

廃棄率0 %
エネルギー60 kcal
水分69.7 g
タンパク質5.7 g
脂質
炭水化物5.8 g
ナトリウム6300 ㎎
カリウム320 ㎎
カルシウム24 ㎎
マグネシウム50 ㎎
リン130 ㎎
1.1 ㎎
亜鉛0.6 ㎎
0.01 ㎎
マンガン0.66 ㎎
ヨウ素1 ㎍
セレン6 ㎍
クロム2 ㎍
モリブデン40 ㎍
ビタミンA (レチノール)
ビタミンA (β-カロテン)
ビタミンD
ビタミンE (トコフェロールα)
ビタミンK
ビタミンB10.05 ㎎
ビタミンB20.11 ㎎
ナイアシン1.0 ㎎
ビタミンB60.13 ㎎
ビタミンB120.1 ㎍
葉酸31 ㎍
パントテン酸0.37 ㎎
ビオチン8.4 ㎍
ビタミンC
食物繊維 (総量)
「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」から引用
 

醤油全体の解説

醤油は3つの醸造法式で作られる
分かりやすく言うと
本醸造 = 調味液なし
混合醸造法式 = もろみに調味液を加える
混合方式 = 生揚げ醤油に調味液を加える

本醸造しょうゆこうじに食塩水を加えて仕込み、これを発酵、熟成させる最も一般的な方式であり、しょうゆの生産量の85%がこの方式である
混合醸造法式本醸造方式でできた「諸味」にアミノ酸液、または酵素分解調味液あるいは発酵分解調味液を加え、1ヶ月以上撹拌しながら発酵・熟成させて造る
混合方式本醸造方式によって造られた生揚げしょうゆに、アミノ酸液、または酵素分解調味液あるいは発酵分解調味液を加えて造る

しょうゆの等級 (品質基準)

JASの認定工場で作られ、JAS規格に合格したしょうゆはJASマークをつけることができる
非認定工場の製品にはJASマークはつけられない
認定工場の製品にはJASマークをつけるか、つけないかは任意とされてる
JAS規格により特級、上級、標準の3段階に分けられている
そのうち「特級」には「特選」「超特選」に分けられている
①特級=醸造法式が「本醸造」の物で成分が一定以上の物(下記参照)
 ※超特級=特級の無塩可溶性固形分の1.2倍以上
 ※特級=特級の無塩可溶性固形分の1.1倍以上
②上級、標準=「混合醸造法式」「混合方式」で成分が一定以上の物

うすくち全窒素分 (%)色度 (番)無塩可溶性固形分 (%)
特級1.15 以上22 以上14 以上
上級1.05 以上22 以上12 以上
標準0.95 以上18 以上

窒素分の多いものほど、うま味がある (しょうゆのうま味成分であるグルタミン酸やアミノ酸類は、必ず窒素分を含んでいることから)
色度は「しょうゆの標準色」の番数。番数が小さくなるほど色がこくなり、番数がおおきくなるほど色は淡くなります
無塩可溶性固形分は醤油に溶け込んでいる食塩以外の糖分、アミノ酸、有機酸の成分の多少を示す数値

 

うすくち醤油についてまとめ

醤油全体の約12%しか流通してない
関西地方で好まれて使われている
塩分は18~19%、色は濃口醤油の1/3の淡さである
卓上には向かない
素材の味を生かす炊き合わせや含め煮などの料理に適合する
塩分が多いので浸透圧の働きによって、水分が引き出される
魚類や肉類の生臭みを消す

ビタミンB6の基礎ガイド:健康効果、欠乏症、食事摂取基準

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【栄養素】ビタミンB6(Vitamin B6)
 

ビタミンB6の英語表記

Vitamin B6

栄養素の英語表記一覧表はコチラ→栄養素の英語表記一覧表

 

ビタミンB6の特徴

  • 水溶性ビタミンで光に弱い
  • 皮膚や歯を作り、成長を促進する
  • 体内の腸内細菌によって合成される
  • 精白米に含まれる
  • 体内のいろいろな代謝を助けて、肝臓に脂肪をためないようにする
  • 肝臓の健康を守るように働く
  • タンパク質の代謝を助ける(タンパク質を多くとる人ほどビタミンB6が必要)
  • 生理痛の改善
  • 不足すると湿しんなどの皮ふ炎や口内炎、貧血、脳波の異常などがおこる
  • 月経前症候群やつわりは ビタミンB6 を十分に摂ることで症状を和らげるとされる
  • 赤ちゃんの脳神経の発達を助けるため、妊娠中は意識して取る必要がある
 

ビタミンB6の働き

  • タンパク質の代謝を助ける
  • 皮膚や粘膜を正常に保つ
  • 免疫力を正常にする
  • 神経機能を正常にする
  • 肝脂肪を予防
  • 動脈硬化予防
 

欠乏症

  • アレルギー症状
  • 神経系の異常
  • 目鼻口耳の周辺に湿疹
  • 食欲不振
  • 睡眠時に足がつる
 

過剰症

  • 排泄されるため過剰摂取の心配なし
  • サプリメントによる過剰症あり
  • 感覚神経障害
  • 手足にしびれや痛み
 

ビタミンB6食べ物ランキング

 

魚介類

食材食品100ℊ当たりの
ビタミンB6含有量(㎎)
みなみまぐろ 赤身 生1.08㎎
びんなが 生0.94㎎
くろまぐろ 赤身 生0.85㎎
鰹 秋獲り 生0.76㎎
めじまぐろ 生0.73㎎
 

野菜類

食材食品100ℊ当たりの
ビタミンB6含有量(㎎)
とうがらし 乾燥3.81㎎
にんにく 油いため1.80㎎
にんにく 生1.53㎎
蕪 塩漬 漬物 葉1.10㎎
ブロッコリー 焼き0.67㎎
 

種実類

食材食品100ℊ当たりの
ビタミンB6含有量(㎎)
ピスタチオ 炒り 味付1.22㎎
ひまわり フライ 味付1.18㎎
ごま いり0.64㎎
ねりごま0.51㎎
胡桃 炒り0.49㎎
 

肉類

食材食品100ℊ当たりの
ビタミンB6含有量(㎎)
ビーフジャーキー 牛0.85㎎
豚 ヒレ 焼き0.76㎎
スモークレバー 豚0.66㎎
鶏むね 皮なし 焼き0.66㎎
鶏ささみ ソテー0.65㎎
 

果実類

食材食品100ℊ当たりの
ビタミンB6含有量(㎎)
バナナ 乾燥1.04㎎
ドライマンゴー 乾燥0.43㎎
バナナ 生0.38㎎
プルーン 乾燥0.34㎎
アボカド 生0.32㎎
 

ビタミンB6の食事摂取基準

ビタミンB6の食事摂取基準
 

ビタミンB6についてまとめ

  • 水溶性 ビタミン
  • タンパク質の摂取に比例してビタミンB6の必要量も増える
  • 皮膚や粘膜を正常に保つ
  • 動物性の ビタミンB6は体内での利用効率がよい
  • 腸内細菌によって合成される
  • 過剰分は排泄されるため、過剰摂取になりにくい
 

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