蝤蛑 ガザミ(Swimming crab)

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がざみ
 

がざみの英語表記

Swimming crab
Japanese blue crab

 

がざみの旬

がざみ

*各数字で歳時記を表示

 

蝤蛑とは ~解説~

  • エビ目・カニ下目・ワタリガニ科に分類されるカニ
  • 蟹の種類は世界では4500種類、日本では1000種も存在する
  • 渡り蟹と呼ばれることが多い
  • 甲羅の形から「菱ガニ」とも呼ばれる
  • 昔、がざみは東京湾の名物だったが少なくなった
  • 15㎝を超える大型の蟹でオスの方が大きい
  • 国産の活き蟹は産地を問わず高価で取引される
  • 後ろ足が平たく、オールの働きをして泳ぐことができる
  • 産卵期は初夏~秋にかけて
  • 夏は外子を抱え、秋からは内子を抱える
  • 夏に脱皮して、秋には身が入る
  • 漁獲量は夏が多いが冬には少なくなる
  • 漁獲量が少ない秋~冬が美味しい時期
  • 生きた蝤蛑を熱湯に入れると、苦しさのあまり自切して脚がバラバラになる

味わい
非常に淡泊な味わいで甘みがある
秋から冬にかけてのメスは格段においしいとされる
殻は比較的薄くて食べやすく美味である
毛蟹やズワイガニにはない絹のような上品な身質と甘みがある
ミソ、内子もおいしい

 

地方名

  • ワタリガニ
  • ガンチン
  • カゼガニ
  • オドリガニ
  • ガンツ
  • ガネ
  • 豊前本ガニ
 

目利き

  • 出来れば生きているものが良い
  • 手にもって、ずっしりと重い物が良い
  • 甲羅の真ん中を押してみて柔らかくない物(柔らかい物は脱皮したてでおいしくない)
  • ひっくり返して口の周辺が黒ずんでいるものは古いので避ける
 

仲間

  • タイワンガザミ
  • ジャノメガザミ
  • イボガザミ
  • イシガニ
  • ノコギリガザミ
 

蝤蛑を使った料理

  • 蒸し物
  • 焼き物
  • 汁物
  • 鍋物
  • 揚げ物
  • パスタ
 

がざみの栄養素(食品成分表)

可食部100g当たり

がざみ(生)

廃棄率65 %
エネルギー61 ㎉
水分83.1 g
タンパク質14.4 g
脂質0.3 g
炭水化物0.3 g
ナトリウム360 ㎎
カリウム300 ㎎
カルシウム110 ㎎
マグネシウム60 ㎎
リン200 ㎎
0.3 ㎎
亜鉛3.7 ㎎
1.10 ㎎
マンガン0.06 ㎎
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)7 ㎍
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)1.8 ㎎
ビタミンK
ビタミンB10.02 ㎎
ビタミンB20.15 ㎎
ナイアシン4.2 ㎎
ビタミンB60.18 ㎎
ビタミンB124.7 ㎍
葉酸22 ㎍
パントテン酸0.78 ㎎
ビオチン
ビタミンC
食物繊維(総量)
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

栄養素一覧表→35種類の栄養素 一覧表

 

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河豚 ふぐ(Globefish)

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河豚 ふぐ(Globefish)
 

河豚の旬

ふぐ

10月|おいしい魚介類の一覧表|旬の魚介類
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夏が終わり本格的な秋になります。秋刀魚や鰯、鰹などが脂が乗って旬になってきます。河豚が出回り始め、鮎が旬の終わりを告げます。
https://japanese-food.net/october-seafood/

 

河豚とは ~解説

  • 河豚の旬は秋から冬
  • 口は小さいが歯は強く鋭い
  • トラフグ=体長70㎝程度、胸ヒレの後ろに白い縁取りの斑紋
  • マフグ=体長40㎝程度、腹は白緑黒色の背に不規則な褐色斑
  • シマフグ=体長70㎝程度、背は黒色、白縞模様
  • 河豚の毒は「テトロドトキシン」
  • 下関市南風泊港の「河豚の初セリ」は秋の風物詩(トラフグのみ)
  • 主役は「とらふぐ」
  • 成熟させた方がおいしい魚の一つ
  • 淡白な身に強い旨味があり冬の味覚として人気
  • 毒を取り除いた身のことを「身欠き」という
  • 白子はクリームのような滑らかな食感に旨味と甘みがあり絶品
  • 養殖物(とらふぐ)は天然物に比べ、尾びれが短く全体的に黄色を帯びている
  • フグ取扱資格がないと捌くことができない
 

地方名

  • テッポウ
  • キタマクラ
  • ガンバ
  • トミ
  • シロ
  • ナゴヤ
  • ジュッテントン
 

目利き ~河豚の選び方~

  • 「身欠き」での選び方は身が飴色でふっくらしているものを選ぶとよい
  • 身に張りがあり、艶があって太めが良い
 

仲間

  • 白鯖河豚(シロサバフグ)
  • 真河豚(マフグ)
  • 箱河豚(ハコフグ)
 

河豚を使った料理

  • てっさ
  • ふぐちり
  • 河豚の寿司
  • 河豚のから揚げ
  • 河豚の醤油焼き
  • 煮凝り
  • 雑炊
  • ヒレ酒
 

河豚の栄養素(食品成分表

可食部100g当たり

とらふぐ(生)養殖

廃棄率0 %
エネルギー80 ㎉
水分78.9 g
タンパク質19.3 g
脂質0.3 g
炭水化物0.2 g
ナトリウム100 ㎎
カリウム430 ㎎
カルシウム6 ㎎
マグネシウム25 ㎎
リン250 ㎎
0.2 ㎎
亜鉛0.9 ㎎
0.02 ㎎
マンガン0.01 ㎎
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)3 ㎍
ビタミンA(β-カロテン)
ビタミンD4.0 ㎍
ビタミンE(トコフェロールα)0.8 ㎎
ビタミンK
ビタミンB10.06 ㎎
ビタミンB20.21 ㎎
ナイアシン5.9 ㎎
ビタミンB60.45 ㎎
ビタミンB121.9 ㎎
葉酸3 ㎍
パントテン酸0.36 ㎎
ビオチン
ビタミンC
食物繊維(総量)
「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」から引用
 

関連記事

牛海老 ブラックタイガー(black tiger prawn)

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牛海老 ブラックタイガー(black tiger prawn)
 
 

ブラックタイガーの英語表記と漢字表記

black tiger prawn
giant tiger prawn

牛海老(ウシエビ)

魚介類の漢字と英語表記一覧表

 

ブラックタイガーの旬 ~おいしい時期~

ブラックタイガー

*各数字で歳時記を表示
旬の食材一覧表→【月別】 旬の食材一覧表 【食の歳時記】

 

ブラックタイガーとは ~解説~

  • ブラックタイガーエビはエビ目クルマエビ科に属するエビの1種
  • 牛のように大きくなることからウシエビ(牛海老)と呼ばれる
  • 養殖物が年間を通して絶えず輸入されているので、旬の時期は通年
  • 主な産地はインド、インドネシア、フィリピン、ベトナム
  • 成長が早く、養殖が非常にしやすく育ちやすいことから世界各地に流通する
  • 市場に出回っているクルマエビ類で量がもっとも多いのが、ウシエビとバナメイ
  • 生のブラックタイガーエビは黒色を帯びている
  • 火を通すと全身が薄い赤色になります。
  • 流通しているものは、冷凍された輸入物がほとんどなので生食には適しませんが、加熱する調理法とは相性が抜群です
  • 車海老に似ているが、ブラックタイガーは全身の縞模様が不明瞭で全体的に黒味が強い
  • 日本産・天然もののウシエビが市場に流通することはない

味わい
身は甘味が強くて火を通すと適度に締まる
エビ類特有の弾力のある歯ごたえがある
天然物と養殖物で味の差はないと言われる

海老のサイズの見方→海老のサイズは世界基準(Shrimp size)

 

地方名(別名)

  • 牛海老(ウシエビ)
 

目利き

  • 冷凍もので白っぽくないもの。触って身が詰まって張りのあるもの
  •  解凍物よりも冷凍物を買う方が新鮮
  • 再冷凍すると味も食感も落ちる
 

ブラックタイガーを使った料理

  • てんぷら
  • エビフライ
  • 煮物
  • 炒め物
  • 焼き物
 

ブラックタイガーの栄養素(食品成分表)

可食部100g当たり

ブラックタイガー(生)養殖

栄養素含有量
廃棄率15 %
エネルギー77 ㎉
水分79.9g
タンパク質18.4 g
脂質0.3 g
炭水化物0.3 g
ナトリウム150 ㎎
カリウム230 ㎎
カルシウム67 ㎎
マグネシウム36 ㎎
リン210 ㎎
0.2 ㎎
亜鉛1.4 ㎎
0.39 ㎎
マンガン0.02 ㎎
ヨウ素4 ㎍
セレン26 ㎍
クロム2 ㎍
モリブデン1 ㎍
ビタミンA(レチノール)1 ㎍
ビタミンA(β-カロテン)
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)1.4 ㎎
ビタミンK
ビタミンB10.07 ㎎
ビタミンB20.03 ㎎
ナイアシン2.6 ㎎
ビタミンB60.07 ㎎
ビタミンB120.9 ㎍
葉酸15 ㎍
パントテン酸0.59 ㎎
ビオチン1.9 ㎍
ビタミンC
食物繊維(総量)

日本食品標準成分表2020年版(八訂)」から引用
栄養素一覧表→35種類の栄養素 一覧表

 

関連記事

海老のサイズは世界基準(Shrimp size)
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桜海老 さくらえび(sakura shrimp)
大正海老 たいしょうえび(Chinese prawn)
伊勢海老 いせえび(Spiny lobster)
川海老 かわえび(Freshwater shrimp)

大正海老 たいしょうえび(Chinese prawn)

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大正海老 たいしょうえび(Chinese prawn)
 

大正海老の英語表記

Chinese prawn
fleshy prawn

魚介類の英語表記をまとめた記事→魚介類の漢字と英語表記一覧表

 

大正海老の旬 ~おいしい時期~

大正海老

*各数字で歳時記を表示
旬の食材一覧表→【月別】 旬の食材一覧表 【食の歳時記】

 

大正海老とは ~解説~

  • 十脚目クルマエビ科に属するエビの一種
  • 大正時代から漁が始まり、大手操業者であった大正組が大正海老の名前で販売を始めたことから、この名前がついたと考えられる
  • 大正時代に朝鮮半島沿岸で獲れたため高麗海老(コウライエビ)とも呼ばれる
  • 年中出回っているが旬は10月~1月
  • 東シナ海で獲れた冷凍物が多く消費される
  • クルマエビに似るが身体に縞模様がなく、尾のみが黒っぽい
  • 味は車えびにおよびませんが、価格も安く、比較的手に入りやすい
  • 体長は20~25cm程度になる
  • 高価な「車海老」の代用とされることも多い
  • 近年天然物が激減している
  • 発色はクルマエビやブラックタイガーよりもうすいが、他のホワイト系よりも濃い

味わい
甘みのある柔らかい肉質の美味しい海老である
越冬を終えた雌が持つ赤いミソはうまみが強い

 

地方名

  • コウライエビ

海老のサイズの見方→海老のサイズは世界基準(Shrimp size)

 

目利き

  • 頭がついている場合は張りがあってぐったりしていないも
  • 頭をとったものやむき身は臭いのしないものがよい。
  •  生きているときは淡い褐色で透明感があるが、死んだ後、氷蔵や冷凍されたものは透明感がなくなり、灰青色になる。
 

仲間

  • くるまえび
 

タイショウエビを使った料理

  • エビフライ
  • 天ぷら
  • 炒め物
 

大正海老の栄養素(食品成分表)

可食部100g当たり

大正えび(生)

栄養素含有量
廃棄率55 %
エネルギー89 ㎉
水分76.3 g
タンパク質21.7 g
脂質0.3 g
炭水化物0.1 g
ナトリウム200 ㎎
カリウム360 ㎎
カルシウム34 ㎎
マグネシウム45 ㎎
リン300 ㎎
0.1 ㎎
亜鉛1.4 ㎎
0.61 ㎎
マンガン0.02 ㎎
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)6 ㎍
ビタミンA(β-カロテン)4 ㎍
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)1.8 ㎎
ビタミンK
ビタミンB10.03 ㎎
ビタミンB20.04 ㎎
ナイアシン2.4 ㎎
ビタミンB60.07 ㎎
ビタミンB122.1 ㎍
葉酸45 ㎍
パントテン酸0.61 ㎎
ビオチン
ビタミンC1 ㎎
食物繊維(総量)

日本食品標準成分表2020年版(八訂)」から引用
栄養素一覧表→35種類の栄養素 一覧表

 

関連記事

海老のサイズは世界基準(Shrimp size)
牡丹海老 ぼたんえび(Button shrimp)
車海老 くるまえび(Kuruma prawn)
甘海老 あまえび(Sweet shrimp)
芝海老 しばえび(Shiba shrimp)
桜海老 さくらえび(sakura shrimp)
大正海老 たいしょうえび(Chinese prawn)
伊勢海老 いせえび(Spiny lobster)
川海老 かわえび(Freshwater shrimp)

継続 現役調理師レビュー ふく衛門「サカナDIY」

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続 現役調理師レビュー ふく衛門「サカナDIY」サカナのサブスク

このページはお試しキャンペーン後(1980円)継続購入した時のレビューです。
お試しキャンペーンの内容、初回レビュー、注文方法などは「現役調理師が語る:ふく衛門サカナDIY – 革新的な魚のサブスク」を参照してください。

 

こんな人におすすめ

一人、二人暮らしの人
買い物に行く暇がない・魚の目利きできない人
魚料理が好きな人
料理が苦手な人
完全レトルトは嫌な人

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3月分の内容

すずきのカルパッチョ
 詳しく見る→鱸 すずき(Sea bass)

白ミル貝の刺身
 詳しく見る→海松貝 みるがい(Keen’s gaper)

スルメイカの干物
 詳しく見る→鰑烏賊 するめいか(Japanese common squid)

舌平目のガーリックソース
 詳しく見る→舌平目 したびらめ(sole)

 

スズキのカルパッチョ

いつでもだれでもお家で簡単に地魚料理♪【サカナDIY】

スズキの皮も引いてあり、好きな大きさにカットして盛り付けるだけ。水分をかなり抜いてくれているので、生臭さもなく食べやすい。二人分がまとめて真空されている。翌日はフライパンでソテーしてタルタルソースで食べたが、水分を抜きすぎているので、食感が変わってしまっている。おいしいとは言えない。
翌日は刺身にして食べるのがおすすめ。


※カルパッチョとは魚介類や牛肉を薄切りにしてオリーブオイルやチーズをかけて食べるイタリヤ料理の一つ。Wikipedia→「カルパッチョ

 

白ミル貝の刺身

山側に住んでいるとなかなか出会えない「白ミルガイの刺身」。好みの大きさにカットして盛り付けて完成。2人前が一つになって真空されている。
貝なのでそれなりのクセはある。貝嫌いな人にはキビシイ。コリコリした食感と口に広がる貝独特の香りが癖になる。
半分は刺身で。残りの半分はバター炒めに。
生の貝が苦手な人は炒め物がおすすめ。

 

スルメイカの干物

二人分がまとめて真空されている。グリルで焼いてカットするだけ。レシピではレモン醤油を推奨されていたが、マヨネーズと一味唐辛子で。干物になっているが一夜干し程度なので生に近い。いい感じに旨味が凝縮されているので美味。翌日は野菜と共に醤油炒めにする。

いつでもだれでもお家で簡単に地魚料理♪【サカナDIY】
 

舌平目のガーリックきのこソース

二人分が一つになって真空されている。小さい舌平目が2尾入っている。
にんにく、オリーブオイル、塩コショウで味付け。トマトの酸味もいいアクセントになるので入れるのがおすすめ。生臭さもなくおいしい。
舌平目は1尾なので、中骨はそのまま入っているので気を付けて食べる。
翌日も同じメニューで食べた。

 

Amazonとの比較

Amazonで購入できるか考えてみました。
結論は「できない」
同じ状態で同じ分量で購入することはできません。生食ではなかったり、下処理がされていなかったり、量が多すぎたり。同じ状態で購入できるのはスルメイカだけ。
その分、値段も高くなっています。新鮮で下ごしらえしてあって、2人前が送られてくるのはお得だと思います。

 

今回のふく衛門「サカナDIY」の感想

  • 毎月、継続してサカナを食べれるのはとても良い。サカナ料理をすると生ごみが増えるが、ふく衛門の「サカナDIY」はほとんど生ごみは出ない
  • サカナを食べたいけど、調理や生ごみ、目利きなどに不安がある方にはおすすめ。
  • 今回は生食が半分あったが、生食が苦手人にはキビシイ。自分で生食以外の食べ方を考えなくてはならない
  • 白ミルガイはなかなか自宅で食べれないものではあるが、クセが強く好みが分かれる
  • 他の食材なしでも調理できるが、彩りがあった方が良い
  • レシピ表に目安の調理時間が書いてあるので時間管理しやすい
  • 調理動画をYouTubeで見ることができるのでわかりやすい
  • 冷凍庫がいっぱいになると思ったが、すべて薄いのでそれほど圧迫されない
  • 継続特典で「お箸」が二膳ついてくる
 

関連記事

現役調理師が語る:ふく衛門サカナDIY – 革新的な魚のサブスク
【postcoffee】コーヒーのサブスク【調理師レビュー】
【月別】 旬の食材一覧表 【食の歳時記】

大根の特徴と上手な使い方

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結論

特徴
大根は強い個性を持たないので、合わせる食材で色々なバリエーションが楽しめる
相性が良いのは脂分の多い食材
冬は苦みが少なく、夏は多い

栄養
消化酵素、ビタミンC、辛み成分、食物繊維
辛み成分も栄養(血栓予防や殺菌作用などの効果)
葉に栄養が集中している

大根を3つ(+葉)に分け、料理によって使い分ける
葉=和え物、炒め物
上=サラダ、焼き物
中=煮物、焼き物、汁物
下=漬物、汁物

【大根の特徴と上手な使い方】
 

大根の特徴

味わい
葉のついている方が甘く、下に行くにつれて辛い
皮付近に辛み成分が多く含まれている
加熱すると甘みが増す
春夏大根は苦み成分が多く、秋冬大根は苦み成分が少ない

大根おろしの辛さ
原因は「イソチオシアネート」
性質→水溶性、揮発性
栄養→抗がん作用・抗菌作用、動脈硬化予防
大根にない成分である(細胞が壊れて混ざりあい生成される)

辛い大根おろしがほしい時
先端部分を垂直に力を入れてすりおろすとよい
皮つきですりおろすと辛さが増す
すりおろして5分経過後から徐々に辛味は抜けていく

栄養素
大根には消化酵素・ビタミンCが豊富
 消化酵素「アミラーゼ」は熱に弱い(別名ジアスターゼ)
 脂肪を分解する酵素「リパーゼ」は加熱に弱い
 「ビタミンC」も加熱に弱い

辛み成分は「イソチオシアネート」(熱・酸に弱い)
※イソチオシアネート=殺菌作用・老化予防・胃液の分泌促進や整腸作用の効果
イソチオシアネートは時間が経つにつれて蒸発していく特徴がある

 

大根の下茹方法

①大根の皮を剥く
②米のとぎ汁(生米、ぬか)を入れて煮る
③竹串が通るくらい(厚さによるが約30分程度)
④水にさらす

※レンジでするときも米のとぎ汁を使う

メリット
大根独特の苦みや臭さを抜く(あく抜き)
大根を柔らかくする
味を染みやすくする
出汁が濁るのを防ぐ

デメリット
栄養が流れる(ビタミンC、葉酸、カリウム)
面倒

 

大根の参考レシピ

大根の参考レシピを調理法ごとにまとめてみました

 

煮物

おでん
風呂吹き大根薄味なのでつける味噌などが必要
肉味噌、田楽味噌、蕗味噌、柚子味噌、胡桃味噌など
魚介類鰤、烏賊、鯛、鮭、蛸、など
肉類牛スジ、豚バラ、鶏肉(手羽、モモ肉)、ミンチ
その他がんも、厚揚げ、さつま揚げ
切り干し大根

煮物は大根に「別の食材」の味を入れることが多い
油(脂)、旨味を大根にしみ込ませる
→味をしみ込ませたいので、大根の雑味が邪魔になる
→ 大根の下茹でが必要。苦みが少ない部位を選ぶ
→皮を厚めに剥いて上部、央中部を使う

調味料
6~9
醤油1
砂糖0.7
味醂0.4
 

焼き物

焼き大根ソースで味の変化を楽しむ

おすすめの焼き方
①大根の皮を剥き、2センチ程度の厚さに切る
②フライパンに大根を入れ、大根の高さまで水を入れる
③火にかけ、蓋をする
④水が蒸発してきたら、大根の火の通りを見る
⑤中が固かったら再度水を入れ、火にかける
 柔らかくなったら、そのまま焼き焦げ目をつける

バター焼き
①焼きあがった大根(軟らかくなった)にバターを入れ、醤油とみりんを垂らす
②フライパンが焼けているとすぐに焦げるので注意

オリーブオイル焼き
① 焼きあがった大根(軟らかくなった)にオリーブオイルを絡める
② 好みの塩で食べる

 

炒め物

金平人参、豚肉、
豚肉、バター、

皮を金平にする
皮の栄養を摂取できる

 

和え物

なます大根、人参などを使った酢の物
胡麻和えすり胡麻や練り胡麻を使う
醤油、酢どちらの味でも良い
ツナマヨ和えツナマヨを和え衣にする
梅肉和え梅干しをたたいて鰹節、味醂などを加え和え衣を作る
みぞれ和え野菜、キノコ、魚介類、肉類
基本的に酢を使って味付けする
和え衣に大根おろしを使う
薬味紅葉おろし
おろしポン酢

和え物は生の大根に塩を当て、水分を抜いてから使う(重要)
大根おろしは素材をサッパリさせたい時に使う
油っぽい物によく合う
消化酵素、脂肪を分解する酵素、ビタミンCが摂取できる
大根の使用部位は好みによる(辛い味が好みなら下部(皮ごと)を使う)

 

揚げ物

天ぷら
唐揚げ

水分が多く、火が通ったときの食感がいまいち
揚げ物には向いていない
個人的にはオススメしない

 

蒸し物

蒸してソースのバリエーションで楽しむ
タジン鍋など蒸し野菜の具としては良い
塩を当て、昆布を敷いて蒸すと大根そのものの味が楽しめる

デメリット
蒸し器を出す手間がある
しっかりした味が出せない

 

汁物

味噌汁赤だし・白だし
ワカメ・人参・麩・茸類・油揚げ・葱・豆腐・ほうれん草・大根の葉・玉葱・鶏肉・豚肉など具材は無数にある
吸い物大根だけでも良いが、何かメインを一つ入れたい。
魚介類・鶏肉・豚肉・つみれなど
スープ大根、豚肉、胡麻油、コンソメ、鶏ガラ

①大根は下茹でして、雑味をとる
②なるべく、葉に近い方を使う ※大根の苦みを避ける
③皮を厚めに剥く ※大根の苦みを取り除く

「吸い口」(吸い物に香りを添え、味を引き締める為のもの)を入れると、別の味を楽しめる
例)柚子皮・木の芽・七味唐辛子・山椒など

 

鍋物

みぞれ鍋
(雪鍋)
鍋料理の出来上がりに大根おろしを入れる
サッパリと仕上がる
大根鍋
薬味おろしポン酢、紅葉おろし
湯豆腐豆腐と大根おろしのみ
味は揚げ出し豆腐の出汁で

みぞれ鍋は出来上がりに大根おろしを入れる

 

生食

サラダ細い拍子切り、千切り、サイコロ、イチョウ切りにカット
ドレッシングなどと和えるときは大根に塩をして水分を抜く
漬物千枚漬け
柚子大根
キムチ(カクテキ)

サラダにする時は水にさらすのが基本(歯ごたえが良くなり、アクが抜ける)
水にさらす時間は5分程度でよい


漬物にする時の手順
①海水程度の塩水を作る
②切った野菜に塩を振る(塩水につけても良い)
③20分程度つける
④しんなりしてきたのを確認して取り出す
⑤水気をよく切る
⑥味付け(キムチ・浅漬け・千枚漬け)

 

炊き込みご飯

①千切りの大根を入れて、薄味で炊き上げる

※人参、梅干し、大根の葉を付け合わせに

 

大根の選び方

新鮮なもの
・みずみずしい
・白い肌
・張りがある
・葉が生き生きしている
ヒゲの穴が一直線の物が良い
*質が良くても、日が経てばおいしくなくなる

左→悪品
右→良品

今回のレシピ

 

★菜飯(大根の葉)

菜飯とは
戦後からの食べ物で白飯に混ぜて食べる。一緒に炊き込むと出来上がりが水っぽく色も悪くなる。と言う事から炊き上がったご飯に混ぜるようになった。菜葉は大根、蕪、ほうれん草、菜花など青菜なら種類は問わない

  1. 大根の葉を選別
    ・一番外側の葉は硬いので取り除く
    ・変色した葉、虫食い、傷んでる葉は取り除く
  2. 良く洗う
    ・根元に砂が噛んでいる事が多いのでよく見る
    ・砂が噛んでることで全てが台無しになるので気を使う事
  3. 沸騰したお湯に塩を少し入れ、茹でる
    ・根元に火が入ったことを確認する
  4. ザルに上げて冷ます
    ・味が薄くなるのを防ぐ
    ・量が多い時や急いでるときは氷水に落とす
  5. 水気をよく切って(絞る)カットする
    ・5~7ミリ程度
  6. 味付け(ご飯に混ぜるので少々濃い味でもよい)
    ・今回は鰹節と醤油と塩
    ・すり胡麻、胡麻油でも良い
 

柚子大根

  1. 大根の皮を剥きを3~5センチの拍子切りにする
    皮は厚めに剥くと苦みが抑えられる
    少し苦めが好みなら薄めに剥く
  2. 大根に塩を当て20分程度放置する
    大根 165g
    塩   3g
  3. 大根を絞り水気を切る
    よく水分を取る
  4. 合わせた出汁を大根と合わせる
    酢   30g
    砂糖  13g
    柚子皮 2g
    柚子汁 10g
  5. 一晩寝かせる
 

大根のドレッシング

①大根をすりおろす
②調味料を合わせる
 黒酢  1
 酢   1
 醤油  1
 砂糖  1
 油   1

 

大根と柿のみぞれ和え

①大根を拍子切りにして塩を当てる(20分後に水気を切る)
②大根おろしを作る
【割合】(g)
大根おろし 40
柿   20
酢  5
酢橘 2
砂糖 2

 

大根の栄養素 (皮なし)

葉(茹で)根(茹で)根(生)
エネルギー
(kcal)
241515
水分
( g )
91.394.894.6
タンパク質
( g )
2.20.50.4
脂質
( g )
0.10.10.1
炭水化物
( g )
5.44.04.1
ナトリウム
(mg)
281217
カリウム
(mg)
180210230
カルシウム
(mg)
2202523
マグネシウム
(mg)
221010
リン
(mg)
621417

(mg)
2.20.20.2
亜鉛
(mg)
0.20.10.1

(mg)
0.030.010.02
マンガン
(mg)
0.250.050.04
ヨウ素
(㎍)
33
セレン
(㎍)
11
モリブデン
(㎍)
22
ビタミンA(β-カロテン)
(㎍)
4400
ビタミンE(トコフェロールα)
(mg)
4.9
ビタミンK
(㎍)
340
ビタミンB1
(mg)
0.010.020.02
ビタミンB2
(mg)
0.060.010.01
ナイアシン
(mg)
0.10.20.2
ビタミンB6
(mg)
0.100.040.05
葉酸
(㎍)
543333
パントテン酸
(mg)
0.110.080.11
ビオチン
(㎍)
0.30.3
ビタミンC
(mg)
21911
食物繊維(総量)
( g )
3.61.71.3

日本食品標準成分表2020年版(八訂)」から引用

★水溶性ビタミン(水に溶ける)
 ビタミンB12・B6・B2・B1・C、パントテン酸、葉酸、ナイアシン

★脂溶性ビタミン(脂に溶ける)
 ビタミンA・D・E・K

★熱に弱い
 ビタミンC・カリウム

 

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鮟鱇 あんこう(Angler)

食材 » 魚介類 » ページ 4

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鮟鱇
 

鮟鱇の旬

あんこう

12月|旬の魚介類 一覧表|おいしい魚介類
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カワハギの肝が旬でおいしくなります。その他の魚介類では鰆やノドグロ、キンメダイなどが旬を迎えます。
https://japanese-food.net/december-seafood/
 

鮟鱇とは~解説

  • あんこうの漢字は「鮟鱇」、英語では「Angler」
  • 旬は厳冬期
  • 西のフグ、東のアンコウと称される
  • 流通しているのは「キアンコウ」(ホンアンコウ)と「クツアンコウ」(アンコウ)
  • 鮟鱇の七つ道具と言われ捨てるところがほとんどない
  • 七つ道具=肝、ヒレ、卵巣、胴体、胃袋、エラ、皮
  • オスは小さく、メスは大きい。メスの方が美味
  • ふっくらとした白身の肉
  • 肝は「海のフォアグラ」と呼ばれ、美味
  • 高級なイメージがある
  • 中国からの輸入もあり安くなっている
  • 春に産卵し、急においしくなくなる
  • 鮟鱇は体が大きく、ヌルヌルしているので「吊るし切り」にする
 

地方名

  • クツアンコウ
  • アゴ
  • アンコ
  • アンゴウ
  • ミズアンコウ
  • ハタアンコウ
  • エドアンコウ
 

目利き~鮟鱇の選び方~

  • 大型で触ってかたく感じるもの
  • 身が淡いピンク色で透明感があるもの
  • 肝は白っぽいピンク色でトレイなどに血水が無いもの
  • 粘液が大量に出て白濁したものは古いので注意する
 

仲間

  • キアンコウ
 

鮟鱇を使った料理

  • アンコウ鍋
  • アンコウの刺身
  • アンコウのから揚げ
  • あん肝
  • 煮物
  • スープ
  • 友酢和え
 

鮟鱇の栄養素(食品成分表

可食部100g当たり

あんこう(生)

廃棄率0 %
エネルギー54 ㎉
水分85.4 g
タンパク質13.0 g
脂質0.2 g
炭水化物0.3 g
ナトリウム130 ㎎
カリウム210 ㎎
カルシウム8 ㎎
マグネシウム19 ㎎
リン140 ㎎
0.2 ㎎
亜鉛0.6 ㎎
0.04 ㎎
マンガン
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)13 ㎍
ビタミンA(β-カロテン)
ビタミンD1.0 ㎍
ビタミンE(トコフェロールα)0.7 ㎎
ビタミンK
ビタミンB10.04 ㎎
ビタミンB20.16 ㎎
ナイアシン1.7 ㎎
ビタミンB60.11 ㎎
ビタミンB121.2 ㎍
葉酸5 ㎍
パントテン酸0.21 ㎎
ビオチン
ビタミンC1 ㎎
食物繊維(総量)
「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」から引用
 

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