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結論
特徴
大根は強い個性を持たないので、合わせる食材で色々なバリエーションが楽しめる
相性が良いのは脂分の多い食材
冬は苦みが少なく、夏は多い
栄養
消化酵素、ビタミンC、辛み成分、食物繊維
辛み成分も栄養(血栓予防や殺菌作用などの効果)
葉に栄養が集中している
大根を3つ(+葉)に分け、料理によって使い分ける
葉=和え物、炒め物
上=サラダ、焼き物
中=煮物、焼き物、汁物
下=漬物、汁物
大根の特徴
味わい
葉のついている方が甘く、下に行くにつれて辛い
皮付近に辛み成分が多く含まれている
加熱すると甘みが増す
春夏大根は苦み成分が多く、秋冬大根は苦み成分が少ない
大根おろしの辛さ
原因は「イソチオシアネート」
性質→水溶性、揮発性
栄養→抗がん作用・抗菌作用、動脈硬化予防
大根にない成分である(細胞が壊れて混ざりあい生成される)
辛い大根おろしがほしい時
先端部分を垂直に力を入れてすりおろすとよい
皮つきですりおろすと辛さが増す
すりおろして5分経過後から徐々に辛味は抜けていく
栄養素
大根には消化酵素・ビタミンCが豊富
消化酵素「アミラーゼ」は熱に弱い(別名ジアスターゼ)
脂肪を分解する酵素「リパーゼ」は加熱に弱い
「ビタミンC」も加熱に弱い
辛み成分は「イソチオシアネート」(熱・酸に弱い)
※イソチオシアネート=殺菌作用・老化予防・胃液の分泌促進や整腸作用の効果
イソチオシアネートは時間が経つにつれて蒸発していく特徴がある
大根の特徴と上手な使い方
特徴大根は強い個性を持たないので、合わせる食材で色々なバリエーションが楽しめる。相性が良いのは脂分の多い食材です。
https://japanese-food.net/cooking-with-radish/
大根の下茹方法
①大根の皮を剥く
②米のとぎ汁(生米、ぬか)を入れて煮る
③竹串が通るくらい(厚さによるが約30分程度)
④水にさらす
※レンジでするときも米のとぎ汁を使う
メリット
大根独特の苦みや臭さを抜く(あく抜き)
大根を柔らかくする
味を染みやすくする
出汁が濁るのを防ぐ
デメリット
栄養が流れる(ビタミンC、葉酸、カリウム)
面倒
大根の参考レシピ
大根の参考レシピを調理法ごとにまとめてみました
煮物
おでん | |
風呂吹き大根 | 薄味なのでつける味噌などが必要 肉味噌、田楽味噌、蕗味噌、柚子味噌、胡桃味噌など |
魚介類 | 鰤、烏賊、鯛、鮭、蛸、など |
肉類 | 牛スジ、豚バラ、鶏肉(手羽、モモ肉)、ミンチ |
その他 | がんも、厚揚げ、さつま揚げ |
切り干し大根 | |
煮物は大根に「別の食材」の味を入れることが多い
油(脂)、旨味を大根にしみ込ませる
→味をしみ込ませたいので、大根の雑味が邪魔になる
→ 大根の下茹でが必要。苦みが少ない部位を選ぶ
→皮を厚めに剥いて上部、央中部を使う
焼き物
おすすめの焼き方
①大根の皮を剥き、2センチ程度の厚さに切る
②フライパンに大根を入れ、大根の高さまで水を入れる
③火にかけ、蓋をする
④水が蒸発してきたら、大根の火の通りを見る
⑤中が固かったら再度水を入れ、火にかける
柔らかくなったら、そのまま焼き焦げ目をつける
★バター焼き
①焼きあがった大根(軟らかくなった)にバターを入れ、醤油とみりんを垂らす
②フライパンが焼けているとすぐに焦げるので注意
★オリーブオイル焼き
① 焼きあがった大根(軟らかくなった)にオリーブオイルを絡める
② 好みの塩で食べる
炒め物
皮を金平にする
皮の栄養を摂取できる
和え物
なます | 大根、人参などを使った酢の物 |
胡麻和え | すり胡麻や練り胡麻を使う 醤油、酢どちらの味でも良い |
ツナマヨ和え | ツナマヨを和え衣にする |
梅肉和え | 梅干しをたたいて鰹節、味醂などを加え和え衣を作る |
みぞれ和え | 野菜、キノコ、魚介類、肉類 基本的に酢を使って味付けする 和え衣に大根おろしを使う |
薬味 | 紅葉おろし おろしポン酢
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| |
和え物は生の大根に塩を当て、水分を抜いてから使う(重要)
大根おろしは素材をサッパリさせたい時に使う
油っぽい物によく合う
消化酵素、脂肪を分解する酵素、ビタミンCが摂取できる
大根の使用部位は好みによる(辛い味が好みなら下部(皮ごと)を使う)
揚げ物
水分が多く、火が通ったときの食感がいまいち
揚げ物には向いていない
個人的にはオススメしない
蒸し物
蒸してソースのバリエーションで楽しむ
タジン鍋など蒸し野菜の具としては良い
塩を当て、昆布を敷いて蒸すと大根そのものの味が楽しめる
デメリット
蒸し器を出す手間がある
しっかりした味が出せない
汁物
味噌汁 | 赤だし・白だし ワカメ・人参・麩・茸類・油揚げ・葱・豆腐・ほうれん草・大根の葉・玉葱・鶏肉・豚肉など具材は無数にある |
吸い物 | 大根だけでも良いが、何かメインを一つ入れたい。 魚介類・鶏肉・豚肉・つみれなど |
スープ | 大根、豚肉、胡麻油、コンソメ、鶏ガラ |
①大根は下茹でして、雑味をとる
②なるべく、葉に近い方を使う ※大根の苦みを避ける
③皮を厚めに剥く ※大根の苦みを取り除く
「吸い口」(吸い物に香りを添え、味を引き締める為のもの)を入れると、別の味を楽しめる
例)柚子皮・木の芽・七味唐辛子・山椒など
鍋物
みぞれ鍋 (雪鍋) | 鍋料理の出来上がりに大根おろしを入れる サッパリと仕上がる |
大根鍋 | |
薬味 | おろしポン酢、紅葉おろし |
湯豆腐 | 豆腐と大根おろしのみ 味は揚げ出し豆腐の出汁で |
みぞれ鍋は出来上がりに大根おろしを入れる
生食
サラダ | 細い拍子切り、千切り、サイコロ、イチョウ切りにカット ドレッシングなどと和えるときは大根に塩をして水分を抜く |
漬物 | 千枚漬け 柚子大根 キムチ(カクテキ) |
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サラダにする時は水にさらすのが基本(歯ごたえが良くなり、アクが抜ける)
水にさらす時間は5分程度でよい
漬物にする時の手順
①海水程度の塩水を作る
②切った野菜に塩を振る(塩水につけても良い)
③20分程度つける
④しんなりしてきたのを確認して取り出す
⑤水気をよく切る
⑥味付け(キムチ・浅漬け・千枚漬け)
炊き込みご飯
①千切りの大根を入れて、薄味で炊き上げる
※人参、梅干し、大根の葉を付け合わせに
大根の選び方
新鮮なもの
・みずみずしい
・白い肌
・張りがある
・葉が生き生きしている
ヒゲの穴が一直線の物が良い
*質が良くても、日が経てばおいしくなくなる
左→悪品
右→良品
今回のレシピ
★菜飯(大根の葉)
菜飯とは
戦後からの食べ物で白飯に混ぜて食べる。一緒に炊き込むと出来上がりが水っぽく色も悪くなる。と言う事から炊き上がったご飯に混ぜるようになった。菜葉は大根、蕪、ほうれん草、菜花など青菜なら種類は問わない
- 大根の葉を選別
・一番外側の葉は硬いので取り除く
・変色した葉、虫食い、傷んでる葉は取り除く - 良く洗う
・根元に砂が噛んでいる事が多いのでよく見る
・砂が噛んでることで全てが台無しになるので気を使う事 - 沸騰したお湯に塩を少し入れ、茹でる
・根元に火が入ったことを確認する - ザルに上げて冷ます
・味が薄くなるのを防ぐ
・量が多い時や急いでるときは氷水に落とす - 水気をよく切って(絞る)カットする
・5~7ミリ程度 - 味付け(ご飯に混ぜるので少々濃い味でもよい)
・今回は鰹節と醤油と塩
・すり胡麻、胡麻油でも良い
柚子大根
- 大根の皮を剥きを3~5センチの拍子切りにする
皮は厚めに剥くと苦みが抑えられる
少し苦めが好みなら薄めに剥く - 大根に塩を当て20分程度放置する
大根 165g
塩 3g - 大根を絞り水気を切る
よく水分を取る - 合わせた出汁を大根と合わせる
酢 30g
砂糖 13g
柚子皮 2g
柚子汁 10g - 一晩寝かせる
大根のドレッシング
①大根をすりおろす
②調味料を合わせる
黒酢 1
酢 1
醤油 1
砂糖 1
油 1
大根と柿のみぞれ和え
①大根を拍子切りにして塩を当てる(20分後に水気を切る)
②大根おろしを作る
【割合】(g)
大根おろし 40
柿 20
酢 5
酢橘 2
砂糖 2
大根の栄養素 (皮なし)
「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」から引用★水溶性ビタミン(水に溶ける)
ビタミンB12・B6・B2・B1・C、パントテン酸、葉酸、ナイアシン
★脂溶性ビタミン(脂に溶ける)
ビタミンA・D・E・K
★熱に弱い
ビタミンC・カリウム
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